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【フ議連側編】『千葉県警動画削除事件』当時の動向記録まとめ
○はじめに
お疲れ様です。あいなです。
当アカウントは、現在、千葉県警の交通安全啓発動画がとある団体の抗議を受けて削除された件について、関係している地方公共団体に情報開示請求をしています。
早いものでして、私が2022年5月に情報開示請求を行ってから、半年以上が経過しました。
各行政機関から交付していただいた公文書の写しがだいぶ溜まってきましたので、ここで個人的に、事件の総括に相当するまとめ記事をいくつか作成していきたいと思います。
まず最初のまとめ記事では、フ議連側の動きとリンクしていると思われる公文書の写しや、フ議連に近い関係者が発信したSNS文書などを、時系列順に並べてご紹介させていただきたいと思います。
○7月17日 ニュース記事①
この記事は、フ議連が公開質問状の送付をフェイスブックで公表した時に添付されていたリンク先のものです。
PR TIMEは、さまざまなメディアと提携し、企業の新規プロジェクトや非営利団体の活動も支援している、BtoB系の情報発信サイトです。
このサイトで発信された該当の記事は、警察と協力したVtuberが交通安全啓発動画告知のための記者会見を開催した…という内容のものでした。
株式会社Art Stone Entertainment(本社:千葉県松戸市 代表取締役:板倉節子 以下当社)が運営するVTuber / バーチャルライバーグループVASE(ヴェイス)に所属する「戸定梨香」が、松戸警察、松戸東警察の交通安全啓発活動に協力することをお知らせ致します。
○8月20日 勉強会
作成部署:千葉県警本部 総務部総務課渉外係(交通部交通総務課保管分)
作成日:8月19日
文書名:県議会関連連絡事項
タイトル『勉強会開催連絡』
8月20日午前11時から、千葉県庁の議会棟にて開催された勉強会についての書類です。
連絡事項には、『資料がある場合は、議員提出分を含めて7部用意願います』とあるので、県議会議員が複数人参加していたと思われます。
勉強会の内容は不明で、議事録等も残されていません。
参加した議員の数も名前も不明です。
しかし、私が行った情報開示請求時の申請内容は『千葉県警が回答文書作成に係る経緯が分かる文書および記録全て』であるため、フ議連への回答文書作成の経緯にこの文書が関係しているのは確実であるとし、この時系列に追加しています。
○8月23日 ブログ①
勉強会で何があったかは分かりませんが、勉強会の参加者と思われる人物が、勉強会開催日の3日後にアップロードしたブログ記事があります。
その人物というのは、千葉県議会の環境生活警察常任委員会に所属している、千葉県議会議員・伊藤とし子氏です。
ちなみに、伊藤とし子氏は、全国フェミニスト議員連盟のメンバーではないようですが、ブログ内に書かれた主張は限りなくフ議連の公開質問状の内容に近く、また、過去のSNS記事を確認すると、フ議連関係者との交流があることが分かっています。
バーチャル(仮想)ユーチューバー(VTuber)をご存じでしょうか?
新聞記事によると、仮想現実のキャラクターが動画配信を行っていて、
現在1万人を超えている、という事です。
「松戸市のご当地VTuberアイドル「戸定梨香(とじょう・りんか)」を使って交通安全啓発活動を松戸警察、松戸東警察が行う」千葉日報オンライン(7月31日)ということでしたが、「へそ出し・ミニスカート」のキャラクターを見てびっくりしました。
県警はこのことを知っていたのか?と確認すると、「内容は問題なかったので」とすんなり決済した様子。
検索すると、千葉県警はSNSで情報発信をしており、千葉県警公式チャンネルには、他の警察紹介と肩を並べて松戸警察、松戸東警察の「戸定梨香」の交通安全動画が載っています。
一番の問題は、県警がこの「へそ出し、ミニスカート」姿のキャラクターに対して何も違和感を抱いていないことです。
問題とすら感じていません。
典型的な「萌え系美少女」キャラクターは、「女性を性的商品として扱っている」、「子どもを性の対象とする風潮を助長する」など多くの批判があります。
図らずも今回、このような批判に対しなんら問題意識を抱いていない県警の見識を露呈してしまいました。
人権感覚を疑うものです。
○8月24日 ツイート①
その翌日に、元荒川区議で、元全国フェミニスト議員連盟共同代表である瀬野喜代氏が一件のツイートを行ないました。
下記はそのスクショになります。
元荒川区議のせの喜代さんのツイが8月24日。これは同じ松戸警察署の防犯パトロールキャラ(こちらも結構息が長いキャラでは?)の画像なのに「セーラー服」とか「ヘソだし」とかに言及していて、明らかに「なんか他のものも見た」ていでお話しているんですよね… pic.twitter.com/jmxrrM3hYb
— あいな@手洗いを忘れないひきこもり育児垢😷💉×4 (@aina_lovemall) July 6, 2022
痴漢にあった時、ついこの間までミニスカートを履いている女が悪いと言ったのは警察官だよね 松戸警察の良識を疑う
セーラー服にヘソだしの画像もあったりして、JKビジネス推進を唱える警察署???
私としては「冷えは万病の元」なのだから、ストップ・ざ・太もも丸出し、へそ丸出し!
※元ツイに張り付いている画像は松戸市公式防犯キャラクターのもので、今回松戸警察署とコラボしたVtuberとは全く違います。
記事が投稿された2021年8月末時点ではあまりRTやリプはされていなかったようですが、一か月後ぐらいにVtuber支持派の指摘があってから急にプチ炎上したようです。
2023年1月現在も、特に非表示などの処理はされておらず、リプライが全て確認できる状態で完全放置されています。
○8月25日 電話①
受付部署:千葉県警察本部 総務部広報県民課広聴係
受理日時:8月25日(水)(以下黒塗り)
文書名:意見、要望等受理票
タイトル:『県警広報用キャラクターの適否について』
関係各所への回付:8月26日13:30
伊藤とし子氏はブログ記事をフェイスブックにシェアしているのですが、その記事のコメントに『電話しました』という人がいらっしゃいましたので、電話の主はその人かもしれないと予想をしています。
恐らく伊藤とし子氏&フ議連の主張と酷似した内容で、萌え系美少女キャラクターの採用意図を尋ねるような質問をしているのだと思います。
受理者が『適否』という表現を使っていることからして、批判的な意見を受け取ったという認識なのだと判断しました。
○8月26日 手紙①
受付部署:千葉県庁 知事部局総合企画部 報道広報課広聴室
受付日:8月26日
所掌課:千葉県庁 広聴室
処理区分:供覧
千葉県庁に届いたもので内容は黒塗りのため不明です。
フ議連の公開質問状とセットで『広聴事案』として起案されているため、フ議連関係者、もしくはフ議連の公開質問状と近い主張の内容のものであると思われます。
○8月26日 手紙②
受付部署:千葉県庁 知事部局総合企画部 報道広報課広聴室
受付日:8月26日
所掌課:千葉県庁 教育政策課
処理区分:供覧
こちらも千葉県庁に届いたもので内容は黒塗りのため不明です。
フ議連の公開質問状とセットになって供覧されています。
○8月26日 公開質問状の送付
8月26日付でフ議連は公開質問状を送付しました。
2021年8月26日に千葉県警本部、松戸警察署、松戸東警察署、千葉県、松戸市、松戸市教育委員会宛、「ご当地VTuber 戸定梨香」を啓発動画に採用したことに対する抗議ならびに公開質問状」を提出しました。
○8月27日 手紙③
受付部署:千葉県庁 知事部局総合企画部 報道広報課広聴室
受付日:8月27日
所掌課:千葉県警 広報県民課
処理区分:供覧
こちらも千葉県庁に届いたもので内容は黒塗りのため不明です。
フ議連の公開質問状とセットになって供覧されています。
○8月27日 手紙④
受付部署:千葉県庁 知事部局総合企画部 報道広報課広聴室
受付日:8月27日
所掌課:千葉県警 広報県民課
処理区分:供覧
こちらも千葉県庁に届いたもので内容は黒塗りのため不明です。
フ議連の公開質問状とセットになって供覧されています。
少し重い&長いですが、千葉県庁では、公開質問状と4通の手紙がセットになって関係部署に供覧されていました。
公文書の写しもこちらに置いておきます。
この公文書の写しについての読み解きについては、下記のnote記事もご参照ください。
○8月31日 電話②
受付部署:千葉県警察本部 総務部 広報県民課広聴係
受理日時:8月31日(火)(以下黒塗り)
文書名:意見、要望等受理票
タイトル:『警察で使用しているアニメキャラクターについて』
関係各所への回付:8月31日15:59
黒塗りのため内容は不明ですが、タイトルの『使用している』(モノ扱い?)『アニメキャラクター』(二次元認識?)という単語の使い方からフ議連側(というよりも伊藤とし子氏)の主張に近い内容なのではと感じています。
○9月4日 フェイスブック①
フ議連のフェイスブックアカウントにて記事が投稿されました。
この日は送付してから1週間が経過し、返答期日まで1週間を切っている時です。もしかしたら、公開質問状以外の手紙や電話の返事が9月2日までにあり、その返事を受けてSNSにも公開したのかもしれません。
松戸警察、松戸東警察が「千葉県松戸市ご当地VTuber戸定梨香」を採用 これを受け、女性・女児を性的対象とみなす固定観念に沿った描き方を、公的機関である警察が使うのは問題と捉え、公開質問状を送付しました。 https://prtimes...
Posted by 全国フェミニスト議員連盟 on Saturday, September 4, 2021
松戸警察、松戸東警察が「千葉県松戸市ご当地VTuber戸定梨香」を採用
これを受け、女性・女児を性的対象とみなす固定観念に沿った描き方を、公的機関である警察が使うのは問題と捉え、公開質問状を送付しました。
○9月5日 ツイート②
松永弥生(痴漢抑止活動センター)氏がツイートに記事を投稿しました。
中の人がエゴサして見たと思しき記事のスクショです。
— あいな@手洗いを忘れないひきこもり育児垢😷💉×4 (@aina_lovemall) October 10, 2021
エゴサして知ったという経緯は、動画の2ヶ所からの推測になります。 https://t.co/78i4aXXyYb pic.twitter.com/k7aLLG7Fzj
【備忘録】
松戸警察、松戸東警察の交通安全啓発活動に、千葉県松戸市ご当地Vtuber「戸定梨香」が協力する。
それに対して、全国フェミニスト議員連盟が、抗議ならびに公開質問状を出した件。
事件当時、Vtuber事務所社長が『〇〇(某ご当地Vtuber)がSNSでエゴサして見つけた』と証言する場面がありました。
某ご当地Vtuberの日常的な活動媒体であるツイッター上にてエゴサをしていたと予想すると、某ご当地Vtuberはこのツイートを発見してVtuber事務所社長に伝えたのではないかと推測しています。
○9月9日 回答書受理①
2021年9月9日付けで、松戸警察署、松戸市教育委員会より回答が届きました。
フ議連からの内容についての指摘やコメント等はありません。
○9月13日 電話⑤
受付部署:千葉県警察本部 総務部 広報県民課広聴係
受理日時:9月13日(月)(以下黒塗り)
意見、要望等受理票
『広報動画の削除について』
この公文書の写しは、『2021年8月26日から2021年9月末日までに千葉県警が該当の啓発動画を削除することに関して関係者と行ったやりとりが分かる文書や記録(メールやSNS文書も含む)』という情報開示請求時の申請内容に該当する文書だと判断して、ここに並べています。
電話を受けた広聴係担当者の名前が出ている(課長以上)ことから、この電話の主である申出人はただの一般人ではない扱いを受けていることが分かるのですが、一方で、回答は不要となっているのですよね。
9月13日というのはVtuber支持派の署名運動がツイッター上で大盛り上がり状態でしたので、フ議連関係者が『ネットが炎上しているよ!火ィ消して!』と言うタイミングとしては、まぁあるかもしれないと思っています。
○9月13日 ノンアポ訪問
電話と同日、何者かが、Vtuber支持を表明した足立区議(女性)へ、アポを取らずに会いに行こうと足立区議会に凸するも失敗。その出来事をVtuber支持派筆頭の某区議がツイートしたことで事件が話題になりました。
その後、誰が凸したのかが話題になっていたのですが、後日、元荒川区議の瀬野喜代氏が自身のブログで堂々とノンアポ訪問を名前付きで公表していたことが分かり、更に炎上しました。
ノンアポ訪問のくだりに関しては、下記のnote記事もご参照ください。
○9月16日 回答書受理②
2021年9月16日付けで、松戸市より回答が届きました。
○9月18日 お知らせ
千葉県警等に提出した抗議ならびに公開質問状にご関心をお寄せいただいた皆さまへ
提出した文書は、公的機関としての認識を問うたものです。
当該動画の掲載も、削除も、ともに千葉県警によるものです。
現在、多数のメール等が多種の内容で寄せられており、個別に回答は致しかねます。悪しからずご了承ください。
○9月19日 ブログ②
瀬野喜代氏がブログ記事を公開しました。
へそ出し超ミニ激痩せ女の子を松戸警察署千葉県警が広報に使ったので、全国フェミニスト議員連盟で抗議したら、オタクを差別するのか等、見当違いの抗議や質問が寄せられて、改めて、日本は「女は可愛く、幼くあれ」という差別意識が女性にも蔓延していることを思い知らされた。
オタク議員集団として夏目亜季荒川区議も名前を連ねている。多分、国連や政府の公的広報の手引きをご存知ないからだと思う。9月議会終了後、話をしようねと約束した。
このブログを発見した人がVtuber支持派の某区議に進言し、アポなし凸の正体が発覚しました。
○9月20日 ツイート③
フ議連の共同代表・増田かおる氏のフェイスブック記事が公開され、ツイッター等でシェアされました。
全国フェミニスト議員連盟(フェミ議連)として、炎上している件について、見解をホームページに掲載しました。 私たちフェミ議連は世話人会で合議することを一番大事にしています。 9月議会の一番忙しい時で、なかなか臨時世話人会を開催出来ませんでした...
Posted by 増田薫 on Sunday, September 19, 2021
議員にどれだけの力がおありとお思いか知らないですけど、まさか地方議員が警察に圧力かけて動画削除?
できるはずないでしょう。
私を含めて、世話人も会員も地方議員が多いのだけど、みんな砂つぶみたいに小さな存在の集まりなんですけどね。
○9月21日 ブログ③
瀬野喜代氏がブログ記事を公開しました。
松戸警察千葉県警が交通安全に利用しようとしたへそ出し超ミニ激痩せ女児キャラの何が問題なんだと考える人が多いらしい。
(略)
警察が採用した責任は大きい。
日本は、女の子は小さい時から、可愛いく、幼く、意見なんか言わないでと育てられている国なのだ。
(略)
警察も報道機関も男社会だから、そういう視点がないらしい・・・
それにへそ出しは冷えは万病の元、激痩せも、健康教育上良くないのである。
これ以降も女性差別反対に関する記事をいくつも更新していますので、ご興味ある方はご覧ください。(コメントは停止しているようです)
○10月4日 情報紙①
伊藤とし子氏が所属する政党『市民ネットワーク千葉県』が季刊情報誌を発行しました。
問題噴出!!松戸警察の萌え系キャラクター問題は根が深い
仮想現実のキャラクターが動画配信を行うバーチャル(仮想)ユーチューバー(Vtuber)をご存じでしょうか?「松戸市のご当地Vtuber戸定梨香(とじょう・りんか)を使って、警察が交通安全啓発活動を行う」という新聞記事には「へそ出し・ミニスカート」のキャラクターが紹介されていて驚きました。「萌え系美少女」キャラクターには、「女性を性的商品として扱っている」「子どもを性の対象とする風潮を助長する」など多くの批判があります。案の定、県警は、不適切との抗議が寄せられたため、県警公式チャンネルから動画を削除しました。しかし、抗議があるまで、何が問題か認識していなかったことは問題です。
内閣府は1999年男女共同参画基本法施行後「広報物が男女差につながる表現になっていないか、女性を飾り物とした表現になっていないか」など「公的広報の手引き」を策定して啓発に努めてきました。千葉県男女共同参画課は「長年、内閣府のガイドラインに沿ってやってきたので、浸透している」と胸をはっていましたが、今回の問題で形骸化を露呈してしまいました。県も県警も独自の「広報物ガイドライン」を策定して、周知徹底を図るべきです。
○10月4日 ニュース記事②
10月4日付のNHK NEWS WEBにて、この事件に関しての特集記事が公開されました。
その記事の中で、『最初にメンバーに問題を共有した』という称号と共に初めてフ議連メンバーが登場&コメントをしており、注目を集めました。
「女児を性的な対象として描いており、偏見を助長している」
「見た目で判断すること自体が女性蔑視なのではないか」
今、千葉県警が「Vチューバー」とコラボして制作した3分間の動画を巡って議論が起きています。交通安全PRにミニスカートの女の子のキャラクターを使うのはありか? なしか?
これまで何度も繰り返されてきた「フェミニズム」と「表現の自由」を訴える人たちの分断。それぞれの主張の本意を探りました。
この記事は、抗議文を出したフ議連の主張と、削除された動画の制作をしたVtuber事務所社長の主張と、専門家の意見が順を追って読める良記事だと思っています。
○そういえば。
公開質問状に関しては、当時からたびたび内容の雑さ&過激さが槍玉に上がっていましたね。
『動画の使用中止、削除を求めます。』とあるのに後から『公的機関としての認識を問うたものです。』と責任逃れをしたり、Vtuberを『アニメキャラクター』としたり、もともとさほど胸部の揺れが大きくないのに『大きな胸が揺れます』という一文があったり等のことです。
その内容についての疑問が晴れるかもしれないSNSでのやりとりが、当時ありましたのでここに置いておきます。
10月4日のNHKのニュース記事に対して私が【なぜ炎上している今になって「私が最初に言いました」という必要があるのだろう?本当に乗り気なのかな?】といった疑問を呟いたところ、メンバーと知り合いの方が少しだけ実情を教えてくださいました。
不測の事態で、本人は不本意のようです。
文案を揉んでる最中に出されてしまったようで…
つまり、公開質問状の作成者が『こんな感じでどうだろう?(これからマッシュアップします)』と誰かに確認したら、その誰かは完成原稿だと思って郵送手配してしまった、ということですよね。
今から書くのは、あくまでも、可能性の話です。『合議制の会』なのに『揉んでる最中に(勝手に)出』しちゃったせっかちさんのせいでおおごとになってしまったのでは…という可能性の話。
その場合、そのせっかちさんは意思決定権がある人なのは間違いないと思うんですよね。ただ、それをせっついた人とかもいるんじゃないかなーとうっすら思っています。相手の予定はお構いなしに自分のタイミングで勝手に手紙出しちゃうし電話しちゃうし会って話したいきっと分かってくれると思ったら非礼なノンアポでもグイグイ会いに行っちゃう系のパイセンとか…そしてパイセンのご機嫌を損ねないために今までずっと苦労し続けていつの間にか脳内がパイセン色に染まっている中堅とか…もしかしてパイセンのお世話を押し付けられる形で共同代表になるのが通例なのかなとか…いやこれはわたし個人の経験上のアレで、ただの妄想なのですけどね…
はい。可能性の妄想終わり。
この件、事務経験者としてはマジで怖いことですし、誰が勝手に出しちゃったのかなど詳細は聞くことはしませんでした。あと私はそこの部分の責任問題の追及にはあまり興味が無いので、フ議連関係者の内部から総括されてぽろっと出てくる話を気長に待ちたいと思います。
合議で決めていない内容の公開質問状に正当性は無い。という話は、民主主義を重んじる組織としては隠したい事でしょうし、ここまで敵視している側から批判を受けて炎上してしまっては、絶対に表に出るモノではありませんからね。
ー信じるか信じないかはあなた次第です。ー
(ちなみに松戸市議会の9月定例会は8月31日から9月27日までですよ。)
○10月8日 記者会見
ブログで嘆いても、SNSで呟いても、ニュースにコメントを出しても炎上し続ける状態のフ議連に対して、度重なる誹謗中傷や殺害予告が続き、ようやく表立って意思を表明する場を持つことになったようです。
2021年10月8日、「千葉県警(松戸警察署・松戸東警察署)交通安全 PR 動画問題に関する記者会見」を開催しました。記者説明会ではジェンダー視点による公的広報のガイドラインの重要性を訴えました。会見では増田・共同代表がメッセージを読み上げ、私たちが「抗議ならびに公開質問状」を出した趣旨を改めて発信しました。参加記者数は合計15人でした。
(今回の動画について)
今回問題にした動画を見て何とも感じない人はたくさんいると思います。日本では、ついこの間までコンビニ等で成人向け雑誌が、子どもの目線の高さで、当たり前に陳列されていましたし、10代の女の子のアイドルたちが、露出の多い衣装で踊りながら歌っている光景も日常的に目にしています。私たちは、あまりにも普通にそれらを目にしてきたので、慣れてしまっているのだと思います。
一方で、この動画を見てモヤモヤした違和感や嫌悪感を持つ人もいます。「女性はこんな風に、性的に見られている」と強い抵抗感を持つのです。性被害やセクハラ被害の経験を持つ人にとってはなおさらでしょう。
アニメ系の女性を見ると、体つきは大人のようなのに、話し方が妙に子どもじみているものがとても多いと感じますが、本当に、この国の若い女性は皆さんの目にそんな風に映っていますか?
(公的機関の役割について)
公的機関は、その自治体に住む人の、福祉向上のために働く機関です。誰にとってもより良い社会を形成するために努力し、多様性に配慮すべきなのは言うまでもありません。ましてや警察は、性加害や虐待を取り締まっているのですから今回の動画についても慎重になって当然です。
そして、今回の一番大きなポイントは、この交通安全動画が「子どもを対象にしている」ということです。どの年齢だから良いという話ではないですが、特に、影響を受けやすく判断力が十分発達しているとは言えない段階にある、女の子たち、男の子たちにこの動画がどう映るのかを、私たち大人はもっと注意を払うべきではないでしょうか。
小・中学生に対して「むやみに肌を露出し、胸の揺れが強調された女子中高生風のキャラクター動画」を、公共機関である警察署が率先して見せるのが当たり前の社会を、私たちは求めていくのですか?と問いかけたいと思います。
下記の記事は、記者会見の記事の末尾にリンクが張ってあった、東京新聞の記事です。記者からの質問やコメントの書き起こしが書かれています。
(Vチューバーの県警動画削除 フェミニスト議連「ミニスカ、大きな胸の揺れ、交通安全動画に本当に必要か」:東京新聞)
フ議連がこの事件を自分たちの功績として誇らない&『警察は私たちの抗議を受けて削除した』という認識をあえて公表しないのは、恐らく民間企業からの名誉棄損や損害賠償請求の恐れがあるからだと思います。
今までだいぶ綱渡り発言してますが、こういう政治判断なんでしょうね。
政治関係者が集う組織の中にはそういった前例に沿ったアドバイスを受けられる環境や風土があるのだと思います。
記者会見を行ってからも、Vtuber支持派の批判や署名運動に対する返答を求める動きはさらに高まり、10月末にはVtuber側も記者会見を行っています。
一応、『動画削除』当時のフ議連の行動としてはここで一区切りでしたが、あともうちょっとだけ続きます☆
○2022年5月3日 情報紙②
記者会見から8か月後、フ議連の共同代表である増田かおる氏を支援している団体『増田かおると子どもの未来の会』が、動画削除に関する支持者向けの情報紙を発行しました。
これは3月に行われた松戸市議会の定例会の報告や、直後に控えた松戸市長選挙や11月にある松戸市議会議員選挙の投票呼びかけだったり、選挙の立候補者の応援&支持表明がメインの発信のようです。
そのうちの一枚に『あの動画の件は、増田さんは悪くないです誤解です警察が黙ってるのが悪いんです』という内容のアジビラがあったのでした。
その様子を、増田氏は写真付きでSNS記事を呟いていますが、該当の情報紙は複数種類の中の一種類であり、タイトルなどに目立ったキーワードが無かったため、画像ではよくわからなかったようで、このツイートが公開されてもあまり大きな騒ぎにはなっていませんでした。
コロナ感染で遅れていた議会レポート28、ようやく発送完了しました👍
— 増田かおる 松戸市議会議員【いきいき誰もがが育つまち!】 (@matsudosimasuda) May 3, 2022
今回は情報量がやや多く、終了したのは5時半くらいになってしまい…
ボランティアの皆さまにはいつも感謝です。本当にありがとうございます😊💕#松戸市 #議会レポート pic.twitter.com/q2E1iaATp5
その後の5月26日午後5時頃に、Vtuber事務所社長がこの情報紙の画像(Vtuber支持者側から進言があったようです)を張り付けて呟くと、それがきっかけでツイ引用付きで増田氏にメンションツイートする人が爆増し、増田氏の情報紙に関する呟きも捕捉されて大炎上しました。
市内に配られていたそう。
— 板倉節子 / Setsuko Itakura (@ASE_Itakura) May 26, 2022
また弊社のタレントの名前を書き、自分達は誤解されていると一点張り。
謝罪と削除を要求したからこその流れだと思います。
公開質問状は無視をして、一方的な解釈を書き、このチラシを配る。
また市内で活動出来る様にと動いている中で、悪印象を植え付けないでほしい。 pic.twitter.com/uzeK3kr3LJ
この一週間後に松戸市長選挙があったため、増田氏側はこの炎上の件ではすぐに動くことがありませんでしたが、選挙終了後の総括と言う形で『様々な誹謗中傷があった』という発言をしていました。
○2022年5月29日 フェイスブック記事②
フェイスブックの全国フェミニスト議員連盟の公式アカウントからの発信ではなく世話人の記事をシェアするというものですが、共同代表が変わった旨が『バトンタッチ』という単語でサラリと書かれています。新共同代表の名前が無いのは批判除けのためであると思います。
昨日、全国フェミニスト議員連盟30周年でした。代表のバトンタッチもバッチリ。30年前、初代代表を一緒につとめた中嶋里美さん「参加しますッ!」と言ってたのですが都合がつかず、彼女のスピーチを代読しました。刊行された「議会におけるいじめ・ハラス...
Posted by 三井 マリ子 on Saturday, May 28, 2022
○2022年5月29日 ツイート④
自身のツイートでもただ『バトンタッチ』と書かれており、こちらでも新しい共同代表が誰なのかは明かされていません。
昨日は全国フェミニスト議員連盟の年次総会でした。2年任期の共同代表は昨日が最後、後任の方にバトンタッチです。
— 増田かおる 松戸市議会議員【いきいき誰もがが育つまち!】 (@matsudosimasuda) May 29, 2022
同時にフェミ議連30周年記念シンポジウムを開催。故・中田京さんが当会に残してくれた基金を活用し、1年かけて仕上げた記念冊子も✨
議会とは何だろう?考えていきたいです。 pic.twitter.com/SbcJjkxPbN
フ議連としては、年度も変わったし代表も変わったことで、この件を『もう終わったことにしよう』となっているのかもしれないなぁ…と思いました。
○2022年11月17日 YouTube動画
松戸市議会議員選挙期間中の増田かおる氏にYoutuberが突撃インタービューをしたという3分弱の動画が公開されました。
『署名どうなったんですかね』
『私たちは署名見てませんから』
『選挙妨害です!誰か警察呼んでください!』
煽るようなyoutuber側の質問に対して、増田氏も周囲の選挙ボランティアの方々も敵意が抑えられずにむき出しになってしまい、やっかいさん向けの敵対行動を取り続け、結果的に何もお互いに実りの無いまま大炎上するという悲惨な事態になりました。
ただ、今後フ議連側は、警察側に見解を求めていくことはすると公言しているけれども、アンチフェミから批判を受けたことに対しては言動の謝罪や誤解を解こうという働き掛けは一切しないということは分かりました。
○2023年は…?
次にフ議連が注目されるのは、2023年に行われる統一地方選挙だと思います。選挙結果は今後のフ議連関係者の活動に、何か影響があるのではないかと思っております。
ちなみに、市民ネットワーク千葉県からは、伊藤とし子氏ではなく同じ地域から市議会議員となっていた川口えみ氏が千葉県議会議員選挙へ出馬する予定となっています。
○おわりに
SNS記事や資料を併せて並べてみて、この動画削除の件におけるフ議連側の行動は(批難されるいわれはあれども)『抗議活動』のひとことで済む話なのではないかという考えに落ち着きました。
フ議連の関係者と思しき人物がが8月下旬から行っていた手紙や電話による『抗議』も、フ議連から出された公開質問状も、『意見を言う』という表現の自由から逸脱するものではないと思います。
(意見の内容にめちゃくちゃ批判が集まったり、炎上への対応がいくらなんでもアレだったり、名誉棄損で訴えられる等のリスクは別の話ですのであしからず)
次回は、千葉県警の動向記録まとめを作成する予定です。
もしよろしければ、このアカウントをフォローいただき、次の記事の投稿を気長にお待ちください。
では、また。
○おまけ(2023年1月18日追記)
カレンダーを作成してみました。
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