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誰か。何かを知らせてくれよ。過去を綴った 自分の詩は読み飽きた。二進法の呪文で、液 晶画面に届けてよ。私は本を捨てて、キーボ ードを叩く。それは紛いもない虚実で、紛い もない真実。私は誰? 君はどこ? どこは 誰? 誰は君? 『五年生』『二年生なの? 大きいんだね』最期の何て事のない記憶。 ねえ。今って、平成最後の夏なんやって。そ うか蒸し暑いと思ってた。もうええねん。何 が? せやから、うちの言葉なんかええねん 。誰にも読ませたらん。さよなら。僕には? あかん。ほんま