旅が旅を呼ぶ話

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2020.7.3 朝 キムアネップ岬 曇り

この旅も残すところあと丸2日。普通の人の旅行なら長すぎて、本州から避暑地として来てる方達から短い10日間。

色んな人と出会ってお話しして私はどんな人に見えただろうか。何人の人と出会って会話したかな??10,20人くらいかな?もっとかな?この写真を撮っている時も横浜ナンバーの方とお話して色んな事教えてもらった。その方に教えてもらって今日はワッカネイチャーセンターで自転車を借りてサロマ湖の湖と海の入り口を見てきた。

旅が旅を呼ぶなと思ったのはそんな事があったから。前にも書いたけど私は礼文島でMさんの北海道ほぼ車中泊一周の話を聞くまであんまり興味が無かった。けど今はその話が私を動かしている。これも旅が旅を呼んだといえるなあ。


なんで私は旅をしているのか。私は何者なのか。

どこから来たんですか?って聞かれて答える度に何しに来たんだ?こんな遠くまでって思ってた。ああ、知らない場所がただ知りたかったんだ。

今回色んな自然と人に触れて自分の進むべき道とやら、目指すものがわかった。

元々アウトドアとかキャンプとか興味なくて。登山も。スノーボードするから体力づくりがてら里山登るかあ。ってくらい。

キャンプなんてBBQの延長戦でリア充のわいわいしてる人達がするものだと思ってた。むしろ一人でする意味はわからなかった。多分今でも大人数でわいわいするのは苦手だけど、結果今アウトドアしているのは自分なりのやり方を都度見つけて楽しみ方がわかったからかな。でももし私の事を見てアウトドアだなーとか山ガールとか言うならなんかちょっと違う。違うというか本人は全くアウトドアしてる!キャンプしてる!っていう実感が無い。これが生活。生活の一部に進化した。(進化なのか退化という人もいるかもしれない)豊かな現代の日本の生活環境から離れて自分で色々不便を感じながらやってみるという選択。

旅するように生活する

アウトドアするように生活する

になった。

だから何か不便があっても対応するし、道が遠回りになったって、うわー最悪って思う事も何回もあったよ。



道東の自然や人に出会った会話のなかで小清水町のビジターセンターの人や羅臼の環境整備?の人達の会話

「あそこに子だぬきがいたよね~」

「今日○○で熊でたって!今日は忙しいなあ」

多分本人方にとっては、日常の会話でも私からしたら非日常的でかっこよかった。

っていうか、反対に私の日常が誰かの非日常なのかもしれない。って考え出したら何事もそうだ。それを自分の日常がつまらない楽しくないと思っていたら隣の畑がよく見えるって話で…


今回旅して思った事は私の進む道はこれだと確信したということ。そう言うと重たく聞こえるけど、自然の中で生かされている事を意識して自分もまたその自然の一部という事を認識した。っていう言い方の方がいいかな。だから夏場は農家をして冬はスキー場などで働きながら自分自身も滑る。お金は無いけど、それ以上に得る物があると誇りを持って言える。でもお金ももちろん大事。それといつまでもふらふらせずにいずれは定住出来る場所も見つけたい。(まだ見つからない。北海道というのは確かだけど)

それと仕事。最近同じ環境の会社員を辞めて来た友達と話していて、
彼は叶いっこないでしょーっていう目標をぽんぽん口に出す。でも私は無理だよとか否定したことはない。だってうちらは地元を飛び出してここまで来たんだもん。思い描いた事口に出す言葉は本当にそうなるって信じているから。だから彼はすごいと思ったし、私も何か見つけたいと思った。資格でも何でもいい。そんな事を思っていた最近だった。

旅をして色んな人に出会った時にビジターセンターで働く人やガイドさん。そういう道に進みたいと思うようになった。20代前半の時にスノーボードのインストラクターは向いていない!と思っていたからガイド系は拒否していたけど、自分も登山をするうえで知識をしっかりとつけたい。まずはそこからでいいんじゃないかな。農家兼ガイドの資格もあります。ってかっこいいわ。毎日羊蹄山と天気を見ながら畑に立っていて感じた事。鳥の鳴き声や種類、自然界のルール。もっと知りたいし、大好きなこの場所に来る内地の人に安全に楽しく北海道に来て欲しい。そんな風に考えていたらわくわくしていった。私には私に出来る事や、伝え方、経験がある。これからは表現力の豊かさを身に着けたい。親しみやすさのある人間になりたい。

私はとても劣等感を感じやすいんだけど(年齢とともに薄くなってきてはいるけど)それでもやっぱり感じてしまう事がある。旅を通して自立心だったり、堂々とふるまえたり、自分の強さに繋がって行く気がする。

最初にアウトドアと思っていないって言ったのはそこかな。

私にとってこれは生活の一部

旅行というより旅 

わいわい楽しいというより、一人だし、ほとんど口開いてないし、修行みたいにも感じる(笑)

これからも何歳になってもやりたい事は挑戦し続けたいし、苦しい事もやりたいし、ストレッチも英語も掃除も片付けも習慣化出来る自分の両親のような大人に私はなりたい。

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