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ミュージカル『next to normal』2021③
『next to normal』A・Nチームそれぞれの味わい(過去記事2021.4.15)
前記事の続きです💁🏻♀️
…えっと、まとまらないうちに書き始めたので、ここからは、各チームの味わいについて…みたいな感想になってます😉
そしてものすんごく長いです😅
以下、ネタバレしています⚠️
![](https://assets.st-note.com/img/1681828338051-plsrqNT7es.jpg?width=1200)
2つのチーム、全く作品の味わいが違ったのは前記事にも書いたけど、Nチームのなんともじんわりくる温かみに対して、Aチームはダイアナもゲイブもナタリーも怒りを強く感じた😠
とうこさんダイアナが旅立つ時も、ゆるぎなく私は一人で生きて行くって決意したように見えたし、海宝くんゲイブが赤いTシャツでダンに迫るところも、なんであんなに怖いのーって思った😱
ダンは本当に捨てられたように見えたので、不器用ながらも一生懸命ダイアナに尽くしてきたのに可哀想…って😣
Nチーム観たら、尚更、その思いが強くなって… で、そのことをずーっと考えてたら、私なりの一つの解釈にたどり着いた…それを考える時に核となるのが "ダン"
まず、何故、ダンは頑なにゲイブの存在を打ち消そうとしたのか…ダイアナの気持ちに寄り添って一緒に悲しみを分かち合って生きることもできたはず🤔
そもそも、ダイアナはダンとの結婚は考えていなかったみたいだけど、ゲイブができたことで、そうせざるを得なくなったっていう背景が描かれていることから、つまりゲイブは2人をつなぎとめるものであったと考えられる🤱🏻
ダンにとって、それは願ったり叶ったりで、でもダイアナにとってはあまりウェルカムではなかった…とすると、その二人をつないでいる存在のゲイブを失った時、ダンはダイアナ以上に狼狽えたのではないかな🤭…深い悲しみに沈むダイアナを見てるうちに、「ゲイブがいなければあなたと一緒にいる意味がない」とダイアナが言い出すのではないかと怖かったのでは?
…だから、必死にダイアナを悲しみの沼から引き上げようと精神科治療を勧めたし、新たなかすがいが必要ともう1人子供を…と焦ったのかも😥でも、それは、逆にダイアナをゲイブに向かわせることになってしまって…その先は投薬治療によって何が苦しみの根本なのかわからなくなっちゃう状況に至る😵
ここで、それぞれのチームのダイアナとダンの性格付けによって、印象が違ってくるのかな…って 🤔
Aチームとうこさんダイアナは、もともと豪胆なタイプとお見受けし、自分の人生、本当にこれで良かったのかって、少し悔いる思いが強いから、ダンに対してあなたのせいで私は…っていう憤りが強いのかも☹️
そう考えると、呼応して海宝くんのゲイブが怖さ強めなのも納得がいく!
岡田さんのダンは、強くて美しい妻ダイアナに仕えるように支えている風で、どことなく頼りなく、常にオロオロ物事に振り回されてる感たっぷり😅
ダイアナが処方された薬を捨ててしまった時、ゲイブは「ダンは気づかないよ」って言うんだけど、それは、"一生懸命なんだけど、どこか抜けているから気づくはずないよ”…っていうニュアンスに受け取れた 😥
図式で言うと、ダイアナ>ダン
Nチームのぞ様ダイアナは、もともとが繊細なタイプとお見受け🤔結婚するきっかけこそアクシデントのようなものだったけど、ゲイブを産んで本当に幸せだと感じたから、ダンと一緒になったのは必然だったと受け入れて、そこまでの憤りは感じない🙂ただ、ひたすらにゲイブの記憶と共に生きていきたいと願っているだけ🤱🏻
渡辺さんのダンは、凄くしっかりしていて物事を順序立てて考えて、常にダイアナを先導していく感じ🙂自分の考えに間違いはないと思い込んでるタイプとお見受けするので、薬の件で言う「ダンは気づかない」は、”ダイアナが自分の言う通りにしないはずがないと思い込んでるから、気づくはずはないよ”…というニュアンスに受け取れた🧐
図式で言うと、ダン>ダイアナ
あー😲同じ脚本なのに、おもしろいねぇ😌
ナタリーとヘンリーカップルも、それぞれのカラーがあって…Aチーム昆ちゃんナタリーは、自分と向き合ってくれないダイアナと、ダイアナばかりに目を向けているダンに対して、怒りが強い😠
完全にこじらせちゃってる🥵
橋本くんヘンリーは、ちょっと頼りなくて、オロオロしながらも、強めの昆ちゃんナタリーに着いて行ってる感じ…だけど、ダイアナとダンの構図にも似ているから、この2人の将来はちょっと心配🥺
Nチーム屋比久ちゃんのナタリーは心の中に大きな寂しさの塊がつまっていて、表面上突っ張ってるけど、何かの拍子に壊れてしまいそう🥺
大久保くんヘンリーは、お茶目で、ゆるキャラみたいな雰囲気で、とても包容力があるし、しっかりしているので、この先ずっと脆いナタリーをしっかり引っ張って行ってくれそう😊
そしてそして、忘れちゃならない、ドクター・マッデンこちらも、全く違う😯
新納さんマッデンは、ご本人がお持ちの魔性感が、このお役を華やかな存在にしている感があって、全体的に強めな印象のAチームにはこの位の存在感が合う👍
ラストシーンの赤い刺し色は、意味深な物言いと表情から、え?もしかして、この先もまだなんか企んでるのか⁉️もしかして、Dr.ファインとマッデンは同一人物なのか⁉️とか、ダンに渡した名刺も、もしかしたらまた別の顔のマッデンだったりしないだろうねぇ😒っていろんな妄想が膨らんじゃう不穏感満載😈
藤田さんのマッデンは、普通にいそうな医師で、あくまでも治療を担当している脇役として存在されていた👨⚕️
Nチーム全体がリアルな質感のお芝居をしているので、これはこれで、収まりがいい👍
そして、ラストの赤い刺し色は…それまでのマッデンは、患者の気持ちを無視して、どんどん治療をエスカレートさせてしまっていて、それが正しいと思っていた…でも、ダイアナに薬も電気治療もいらないってきっぱり言われて、たぶん気づいた🙂…医師でも間違うことがあるし、医師として結果を追及するあまり、時として毒にもなるのだということを💡
ちょびっとの赤色は、医師も危うい面を持っているという意味なのではないかと🤔
でも、そう気づけたのだから、この人もまた、今後の治療では患者の心に寄り添っていってくれそう…と希望が持てた😊
ダンに話を聞いてくれる人を紹介したのも、親切心からのように見えた真面目なラスト😌
最終的な着地点…
Aチームは個々の再生
Nチームは家族の再生
…かな😉
ホントに見えてくるものが違い過ぎて、驚愕🤭
このチームごとの、全く違う質感は、あえて演出でそうしたのか、それとも役者さんの個性の結果なのかは、わかならないけど、たぶん、1人でもキャストさんを入れ替えたら、バランスが崩れてしまいそうなので、今回のこのチーム編成はお見事👏👏👏
Nチームを観終えた時は、分かりやすくて、がっつり感情移入ができて、全員がしっかり希望の光をつかんだ終わり方だったから、私はNチームの方が落ち着くかな……と、思ってたけど、今は、あれこれ踏まえた上で、もう一度両チーム観たくなってる自分がいる😉
これ、甘いの→しょっぱいの→甘いの→しょっぱいの…っていう無限ループのやつや😅
娘はね、Nチームの方が好みだけど、甲斐くんの表情からゲイブの気持ちをどう察していいのかわからなかったから、できることなら海宝くんをNチームに入れたら、どんな風だったのか見てみたかったって😅
そして、きっと私には、甲斐くんの気持ちが読み取れる特別なフィルターがかかっているんじゃないかって😅…そうかも😆
この作品、観る人の年齢、立場、人生経験によって、受け取るものが変わるよね…出会えて良かった💕💕💕