ChatGPTから学んだこと
昨年末頃から、巷を賑わしている話題の一つとして「ChatGPT」という
生成AIがありますよね!
私も一応触ってみましたが、・・・「すごい!」と思いました。
ここまで来てしまったのかという衝撃が走りましたね。
そして大方の予測通り、AIの進化は加速度を増しており、
人間の能力を遥かに超える日も近いのかなと思っています。
もちろん一方では、現状を見てまだまだ精度が低いと仰る方もいますが、
電気さえ食わせておけば四六時中学習できる彼らは、
想像を超えて進化していくであろうことは、ほぼ間違いないと思っています。
正直「やばい!」と最初は思いましたよね。
VRやARとリンクしたり、様々なAPI連携をしていくことで、
多くの仕事の生産性は、爆上がりするのではないかなと思いました。
それってどういう未来なんだろう?どんなことが起こりうるのか??
多くの人がそんな想像をされたのではないでしょうか?
私もしました。そして、私なりに思ったこと、気づいたことを、
今回はまとめてみたいと思っています。
【凄い道具であることは間違いない】
質問を投げかけた回答を見て感じたことは、知識の領域に関する答えは素晴らしい
ということでした。むしろ問いかける技術の方が重要な要素で、
上手く使えば、圧倒的に知識の領域をサポートしてくれる存在だと思います。
画像生成AIも使ってみましたが、こちらも素晴らしいですね。
これからは、今まで資料作成に費やしていた時間は、
10分の1にできるような感想を持ちました。
ただし、使いこなすためには、入力する人自身に一定の知識が必要です。
だから、基礎的な学習については、今まで通り頑張る必要があると思います。
最初からAIに依存してしまうと、是非の判断もできないので危険だと思いますね。
一方で、「答えがすべて80点だな」とも感じたんですよね。
何かスパイスのようなものが足りないんですよ。
だから、提案された文章をそのまま仕事で使う気には到底なれませんでした。
なんなんだろう?・・・これを考えたことが自分にとって有益でした。
ここは後ほど触れてみたいと思いますが、その前に・・・
100点の仕事をするには何かが足りない・・・と感じたけれど、
80点の仕事をするには十分だなと思ったので、
60点の仕事をしている人がいたとすれば、これを使いこなすことで、
容易にパフォーマンスをアップさせるチャンスだなと思います。
ただ、80点以下の仕事の価値は、生産性が高まった分、
相対的に価値が下がりますよね。
従って、生産性を上げた代わりに、一人一人の徳性に合わせた強みの発揮に
注力することがポイントだなと思っています。
【知識を代替しても見識には至らない】
さて、先ほど「何かスパイスが足りない」という表現をしましたが、
これって何かなと思って考えた私なりの結論は、「熱量がない」ということです。
別の言い方をすれば「身体性が伴っていない」ので、浅い感じがする。
知識は代替できるけど、見識には至っていない。そんな印象を受けました。
例えば、孫氏の兵法は知識レベルでアウトプットできても、
実際に戦を戦ったことがないので、本質的な直観に基づく味わいがない。
深みがないコーヒーみたいな感じですかね。
熱量が無いということは、言霊としても「氣」が乗っかっていかないので、
人の心を動かすことには役に立たないなと感じました。
故に、益々その人特有の経験値から滲み出る味わいや、
豊かな人間力からもたらされる人を動かす力を持っている人は、
上手にChatGPTなどのAIを道具として活用しながら、
高いパフォーマンスが発揮しやすくなるのではないかなと思います。
要するに益々本質が問われるようになってきたということですね。
人間として本物かどうかが問われる時代に入ったということだと思います。
そんな時代に何をどう学べば良いのかということにも触れてみたいと思います。
先述した通り、基礎的な知識は今まで通り必要です。
タブレットやAIを道具として使いこなすことは問題ありませんが、
簡単に答えを引き出す便利ツールにしては全くダメだと思います。最悪ですね。
その上で、「タイパ」だとか「コスパ」なんていう学び方も駄目です。
それは単なる知識や情報のレベルを出ることがない学習方法だからです。
知識は代替されます。そして余程優秀な人でない限り、
いやもしかしたら、どんな優秀な人よりも、
AIの方が賢い時代がやってくると思います。
ですから、これからの時代に学ぶべきことは、身体性を伴う学習ですね。
即ち、やってみることなんです。経験を伴うのでタイパは悪いです。
年季をかけてコツコツと凡事徹底した人のみが、たどり着ける世界観ですね。
そして、何を経験するかということですが、これは「正しい心の型」を
守ることによって、人間力を高めることに他ならないと考えています。
もちろん経験には金を稼ぐ経験もあれば、戦場で戦う経験だってあります。
しかし私たちが求めている目的である「幸せ」から考えると、
それらの経験は、必ずしも一致しないように思うんですよね。
だから沢山の知識をインプットするよりも、数個の「型」を愚直に実践した
人の方が、経営者としてもアスリートとしても成功されている
のではないかなと思っています。
具体的には、「誠実な関心を相手に向ける」とか、
「今この瞬間を丁寧に生きる」とか、「全ての「有る」ものに感謝する」などを
型として愚直に実践された人の方が、多くの知識や情報に溢れた人よりも、
人間的に豊かで包容力があり、幸せに生きていらっしゃるように感じますね。
心の中に美しい「型」を用意すると、それが一つの物差しになります。
私たちは煩悩と言われる欲の塊ですから、その型の通りに生き難いわけですが、
年季をかけて続けていると、いつのまにか自然な所作になるのだろうと思います。
これが私たちの文化である茶道や書道などの「道」なのではないでしょうか。
もともと日本人が持っている価値観ですから、
私たちは今一度これを大切に学ぶことで、
AIと上手に共生できると考えていますが、皆様は、どのように思われますか?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?