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印象が人生に与える影響
人生には様々な出会いがありますよね。
「縁起が一番大切だ」と安岡正篤先生もおっしゃられていますが、
初対面の印象って、とても大切だと思います。
そして、先日ある人との出会いがあり、とても楽しみにしていたのですが、
ちょっと残念な印象に変わってしまうという体験をしました。
それと同時に、自分の過去も大いに反省をしましたが、
同じ現実を見て語る言葉が、どれほどリアリティを持っていたとしても、
人ってネガティブな発言からは、良い印象は抱かないものだなと思いました。
例えば社会問題や政治の問題、経済問題など、現状を憂いている人にとっては、
その憂いを聞いて欲しいものですよね。
私が昔そうだったので、気持ちはよく分かります。
しかし聞かされている方は、それがいくら事実であったとしても、
元気やエネルギーを吸い取られるような感覚があって嫌なものなんですよね。
そして、この習慣を聞くだけで、その人の人生が上手く行っているか、
上手く行っていないかが徐々にわかるようになってきました。
とても良い人なんだけど、この人は今のポジションからして、
ちょっと残念な結果になるんじゃないかなということを感じてしまうんです。
「どこから目線やねん!」って叱られそうですが、
私もやっと見えてきたことがあるので、今日はそのことについて、
書いてみたいと思います。
理想と現実のギャップを愚痴に変える人
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理想と現実があること自体は、私はとても良いことだと思います。
そして、その憂いが表現される時に気をつけなければならないのは、
「こんな問題があるのに冗談じゃないわ」・・・とか、
「現実は厳しいのに、よく呑気にしていられるわ」・・・などの
愚痴に変換して発してしまうことですね。
実は私も、30代〜40代の中頃までは、居酒屋でぐたぐた言っていました。
人口減少の問題、イノベーションの問題、マネジメントの問題、政治の問題等々。
「何でこんなこともわかんないのかね」的な発言をしていたんですよね。
その発言内容自体が的を得ているかどうかは、どうでも良いのです。
実は、この発言自体が聞いている人の気分に、悪い印象を与えていたことに、
私は全く気がついていませんでした。
結果、今回の出会いでも感じたことは、
その人との関係性は広がらないだろうなっていう感覚だったんですよ。
前に進む、道を切り拓くエネルギーを感じないからです。
平たく言えば、運気が上がりそうにないというか、希望が持てない。
それでは折角のご縁が台無しですよね。
理想と現実のギャップを希望に変える人
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確かに世の中は厳しいですよね。
間違っていることも沢山あれば、思いが伝わらなかったり、
多様性に満ち溢れた世界の中で、答えがない課題にどう向き合えば良いのかを
思い悩む時、ついつい愚痴を言ってしまいますし、その方が楽だと思います。
なぜならこれって、世間が悪い、社会が悪い、人が悪いと言っているからです。
でも人を惹きつける魅力的なリーダーって、この憂いを解消するために、
「希望」や「理想」「夢」を語りますよね。
それって何が違うかと言えば、「自分がチャレンジします宣言」なんですよ。
どこかのボンクラ経営陣と違うのは、人に指示を出して、
人にやらせようとするではなく、まず自らが変わることを宣言し、
自分自身でやってみせ、人を鼓舞・激励し、共に喜びを分かち合おうとする
ところが凄いなって感じるんですよね。
その違いの第一歩が、憂いを「ネガティブに発するのか」または
「ポジティブに発するのか」にあって、その言葉を聞いた瞬間に、
ご縁が広がるか否かも決まってしまうということなんじゃないかなと思います。
だから、何気なく使っている言葉はとても大切ですね。
そして、「憂いを希望に変える言葉が人を引き寄せる」ことを、
大切にして生きていきたいなと思っています。