ガネーシャの教えを思索する(其の6)
今第四波が拡大していますが、先人の叡智は、本当に尊いものだと感じています。
というのも、政府の対応、リーダーの対応が、先人の説く教科書通りだからです。
残念ながら、良い事例ではなく、悪い結果を生み出す事例ですけどね。
民はリーダーをよく観察しているものです。上に徳がなければ民は従わないし、
誠実さのない言葉は、いくらそれらしく喋ったところで響くことはありません。
話し方の上手下手の問題ではないのです。言葉を発する人の真摯さの問題です。
GWに都内の人流が減ったのは、山や海へ出かけるのがGWだからなのでは?
例年なら、地方から東京へ行くのですが、それは流石に控えて海山へ出かけた。
言葉に素直さや率直さ、謙虚さがない。事実を誤魔化そうとしている気がします。
そんなリーダーの言葉をフォロワーは聞かない。
しかも結果として、痛みは一部の人だけに集中している。
その痛みをリーダーは、分かつ気持ちさえ感じられない。
感染拡大の影響は、一部の人たちの生活を直接襲っているのに、
不公平な環境を放置しているのは、あるまじき行為だと思いますね。
今回の「ガネーシャの教え」について、ぜひ考えて頂きたいものです。
【教え】
自分の体に感謝する
よく病気になると「健康の有り難みがわかる」と言われますが、
また元気になると、すっかりその有り難さを忘れて、体を労ることもなく、
暴飲暴食、運動不足などの不摂生を行なってしまいがちですよね。
有ることが当たり前になってしまっていませんか?
これも、感謝について考える機会ではありますが、ガネーシャの教えは、
そこに留まっていないように思います。
もっと深く、様々な繋がりを意識することで、私たちに大切な「感謝」について
教えて下さっているような気がしたので、それをまとめてみたいと思います。
【縦のつながりへの感謝】
今コロナ禍で大変だ!もう疲れた!!やってられない!!!
「自粛疲れ」なんて言葉も飛び交っていますが、医療従事者への感謝は、
いったい何処へ行ったの?って聞いてみたくなります。
幕末には、コレラと麻疹が大流行したそうですが、その時は(諸説ある)、
関東エリアだけで20万人もの人が亡くなったと、NHKの大河ドラマで
紹介されていました。当時の江戸の人口100万人をイメージすると、
5、6人に1人は亡くなっていた可能性があることになりますよね。
当時は医療レベルが低いわけですから、仕方がないのかもしれませんが、
もし目の前で我が子が亡くなったら、その悲しみには、悲痛なものがあります。
それに耐えて、また生き残って命をつないで頂けたからこそ、
今私は、この平和で豊かな日本で生きていられる。
そう考えるだけで、先人の苦労と努力に対して感謝しかない気がします。
そのことを思えば、今私が我慢している辛抱は、辛抱のうちに入らない。
収入には、確かにダメージを直接的に受けましたが、我が子は元気で生きている。
その笑顔を見るだけで、まだまだ頑張らなきゃって思います。
また、優秀な人は世の中に沢山いらっしゃいますが、それは全て、
その人だけの力でしょうか?その人が努力したからなのでしょうか??
もちろん努力による結果だとは思いますが、努力できること自体、
先人から受け継いだ「有難い徳」なのだと、先人は説いています。
生まれながらに備わっているものは、実は平等ではありませんよね。
一人ひとりの人に、「価値ある徳」を先人や天が与えて下さっているそうです。
それが発して今のあなたの優秀さがあるとすれば、もう感謝しかないでしょう。
【横のつながりへの感謝】
人間に限らず、この世にあるものは、実によくできていますよね。
E=mc2・・・美しすぎる公式
体の中で起こっていることを考えてみて下さい。
私たちが寝ている間も、体はせっせと働いてくれています。
健康な心と体の姿勢を保てば、免疫機能もしっかりと仕事をしてくれています。
また、ご存知の通り、私たちの体を保つために、不足するエネルギーを
外部から補充しています。必要な成分は、大体自然界に整っている。
特に旬の物、その土地にある物を食べれば、必要な栄養素は、
ちゃんと補充できるようになっている。凄いつながりだと思われませんか?
もう本当に生きているってことは感謝しかなく、まさに「丸儲け」ですよね。
私たちは、様々な命を戴いて生きているわけです。なのに何も自然界に返さない?
いえ、ちゃんと調和が保てるように、持続的な環境が維持できるように、
取り組むべきだと思いますし、やっとその空気が生まれてきました。
本当にせめてもの恩返しだと思いますし、人間の責任だと思います。
人間のわがままで自由気ままに動き回り、身勝手な行動ばかりを行えば、
つながっている世界では、やがてその因果が返ってきてしまいます。
今回のパンデミックをそうですが、本当に感謝しているのなら、
もっと調和する世界に貢献するような生き方をした方が、良さそうですよね。
【感謝する心が志を生む】
あなたは周囲の人に感謝を伝えていますか?
母の日は、ちゃんと感謝を伝えられましたか?
食事を作ってくれた人、命を与えてくれた人、心を癒してくれた人、
私に笑顔を向けてくれた人に感謝をし、本当にその人を大切にされていますか?
実はお恥ずかしながら、私自身、感謝が足りないと思っているのです。
心が誠実で本当に感謝しているなら、報恩謝徳の想いが強い生命力となって、
内側から凄いエネルギーを与えてくれるでしょう!
夢がない?やりたいことがない?現状維持でいいんじゃない?
たぶん全て感謝が足りていない証拠だと思うんですよね。
私は時々、身につまされる感があります。「あ〜、感謝できてないなぁ」って。
その一丁目一番地に「自分の体に感謝する」が存在していると思います。
やはりガネーシャの教えは、深く尊いなって思いますね!
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