エピソード#47 思い出たくさんの利用者様の転院搬送

熱海市内の病院から３０キロ離れた療養型病院まで、ストレッチャーでの転院搬送のお手伝いをさせて頂きました。
開業当初から、定期通院送迎をさせて頂いた利用者様。当社が関わり始めた頃は、免許証を返納した直後でした。エレベーターの無い建物の３階にお住まいで、時間をかけながらご自身で階段昇降されていました。
 
それがほどなく、階段の昇降が難しくなり、車椅子階段介助で階段昇降のお手伝いをした上で、定期通院の送迎をさせていただいていました。
 
その後、布団から起き上がる事も難しくなっていたので、布団から玄関までの移動も、毎回ご本人のご様子などから、ご本人の気持ちを尊重し、負担の少ない方法で移動介助して、通院送迎をさせて頂いていました。私たちにとって毎回、毎回、とても勉強になり、大きく成長させて頂きました。
 
体調を崩されて入院してから、奥さまとはよく病院でお会いして、ご主人の近況を教えて下さっていました。そして、転院が決まったとき、「転院搬送は、おはなさんにお願いしたい！」そう、病院に言って下さっていたそうです。
そのお話を聞いて、思わず涙ぐんでしまいました。
 
無事、転院先の病院に到着し、最後にご挨拶すると、発語はありませんでしたが、問いかけに対してしっかりと、眼を開けて下さって、頷いたり、口を開けて、お話しようとして下さいました。
奥さまからは、「長いこと行けていないお墓参りに行きたいから連れていってね！」とのリクエストを頂きました。
「またお迎えに来ますから！一緒にお出掛けしましょう」とご本人とも約束して来ました。
 

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