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地域課題。年末年始は医療介護などの福祉サービスが手薄になる。

伊豆おはな 河瀬豊の記事です。

仕事納めの声を多く聞いた後、12月最後の日曜日。午前中は前日に決まった退院搬送。ご予約の段階で、ご家族から「道が狭い上に、急坂かつ急カーブがあるので、軽自動車の4WDじゃないと無理かも。ご自宅前には21段の階段があり、本人は筋力低下して、階段は登れないと思う」との事前情報あり、ご指定の通り軽自動車で4WDのホクレア号、介護福祉士と看護師の2名で対応。実際に行ってみると、軽自動車でギリギリの幅員、急坂で急カーブの連続を通り抜け、ここから先は獣道と言う様な環境でした。今まで11年間、3万5千件以上対応してきましたが、住環境としては、トップ3に入るような難しい環境でした。高齢のご夫婦二人暮らしで、すでに相談窓口である役所や、地域包括支援センターは年末年始休暇に入っており、相談すら出来ない状況。かなり心配でしたので、何か困った事があれば、電話くださいと伝えました。

また、この患者様が入院していた病院は、今日は救急当番医で、お迎えの際、救急外来に救急車が何台も来ていて、救急外来には患者が溢れ、野戦病院の様でした。年末年始あるある風景ですが、停まっていたのは、市外の救急車ばかりでした。29日でこの状況。この街の医療福祉はどうなってしまうのか、かなり不安を感じました。

不安が的中し、夕方にはその病院の救急外来から入電、市外から救急搬送された患者様と高齢の配偶者。入院適用ではなくお帰りいただきたいが、普段利用している事業者が休みで対応不可、対応してもらえないかとの問い合わせでした。1時間ほどかかるが、対応可能と伝えお迎えに行きました。この患者様も、ご自宅前に10段ほど階段あり、歩行不可。階段介助、ベッド介助と更衣介助まで行いました。ご自宅を離れるのがかなり心配でしたが、担当ケアマネジャーがいるとの事。明日、連絡がとれると良いのですが。

介護が必要な高齢者にとって、また高齢者でなくても言える事ですが、年末年始は体調が悪くならない、なんて事はありません。むしろその逆で、年末年始ほど、体調を崩しやすい。しかし逆行して、年末年始は医療介護などの福祉サービスが手薄になる。毎年思いますが、なんとかならないかなと思います。

どんな職種でも休みは必要ですし、私たちもお休みはいただきます。ですが、医療福祉サービスは、一斉に休むのではなく、分散出来ないのかなと思います。いざ災害が起こると、職種関係なく助け合います。なぜ、年末年始にそれが出来ないのか、今年の元日には、能登半島で震災がありました。年末年始で、一斉に医療福祉サービスがストップしている時でも災害はあるのです。何故それを教訓に出来ないのか

今日、私たちが関わったのは、2組のご家族だけですが、同じ様な家庭がもっとあることでしょう。年末年始を無事に過ごせる事を願うとともに、私たちは出来る範囲で自分達の使命を果たしていきます。

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