エピソード#17 退院搬送の依頼時、心掛けていること
(コロナ禍の時に書いた記事です。)
コロナ禍になってから、急に決まった入院や退院、転院の送迎が増えてきました。
退院の方は、ほとんどが入院中に介護申請をされて、介護認定が出ない状態で帰るので、ケアマネージャーも急遽で決まり、ケアマネさんも入院中に面会が出来ないパターンが多いので、少ない情報の中で、暫定でサービス調整をするのも大変そう。以前に増して、連携が大切だと感じる。
そして、退院時に関わらせていただく私達は、ソーシャルワーカーさんやケアマネージャーさんから、わかる範囲で病状や自宅環境の情報は聴き取りさせていただき、必要な物品(車椅子、リクライニング車椅子、ストレッチャー、布担架、酸素、吸引器など)を準備する。
依頼の電話の時点で、病状や身体状況、また、病院からの移動距離が長い方や坂が多い場所に住んでいるような方の場合、普通の車椅子だと首が後屈したり、身体が辛くなったり、筋力低下などで姿勢崩れをする方もいるので、背もたれが調整できるリクライニング車椅子を提案し、普段関わっている病棟ナースや理学療法士の方に確認していただき、必要とされた場合、ご家族に、退院時の移動はリクライニング車椅子のほうがいいかと思いますと事前説明をしていただく。
そして、最終的に、弊社から前日にご家族にお電話し、お迎え時間などの確認や手順、自宅環境、弊社が持っていく必要物品や概算などを説明、確認。
当日は、病院へ利用者様をお迎えに行き、初めてお会いするパターンが多い。
お会いした時に、心掛けているのは、挨拶(自己紹介)と声掛けと、自宅に帰るお手伝いをさせていただきます、と説明をすること。
その時の反応をまず観察し、会話や発した言葉、表情、身体の動きや痛みを感じる部分を見て、聴いて、車椅子(ストレッチャー)への移乗時の介助がどの程度必要かを知り、立位がとれるか、手や足を動かして協力動作がみられるか、車椅子での座位が保てるか、傾かないか、姿勢崩れがないか、座っている姿勢で身体が辛くないか、車中での様子、自宅に帰ってからの表情や会話、自宅環境、ベッド(指定された場所など)への移乗動作や着替えを介助した時の動作や、ご家族の動きなども見て、アセスメントし、どんな介助方法が必要か、どんな車椅子や福祉用具が必要かなどを弊社の意見としてケアマネージャーさんにご報告する。
退院時は、弊社が一番初めに、利用者様と関わることが多いため、弊社の意見も参考にしていただくことも増えてきたので、五感をフルに活用しながら、関わらせていただいてます。