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【出産編】女性起業家が出産して猛烈にビックリしたこと
こんにちは!親孝行をテーマに起業した角田藍美です。
前回の妊娠編に続き、今回は出産編を書こうと思います。
出産を通して、自分の心に起こった数々の変化には驚きました。
事業の方向性も、計画していたライフスタイルもガラリと変わり、今はベビーシッターサービスを活用しながら働いています。(東京都のベビーシッター利用の支援制度、めちゃくちゃおすすめです!)
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このnoteでは、
・親孝行をテーマに起業した経営者の出産体験記
・出産を経験して体験した、心と働き方の変化
・働き方の模索
について書きます。
過去の私のように、
「働くことが好き、仕事を頑張りたい」
「将来的に子どもがほしい」
「仕事と出産の兼ね合いが不安」
という女性にお読みいただけると嬉しいです。
里帰り出産は、親と最高の時間を過ごすことができた
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里帰り出産を選んだ私は、予定日の2ヶ月前、23年11月に北海道の実家へ向かいました。
親孝行をテーマに起業するほど親孝行したい私にとって、里帰り期間は最高に充実した時間を過ごすことができました。
というのも、振り返れば親元を離れて10年強。
父は私が中学生の頃から単身赴任だったという事情もあり、両親と一緒に生活するのは18年ぶりだったんです。
毎日誰かとごはんを食べる楽しさを思い出したり、(私と夫はお互い仕事人間のため、妊娠前は夜ごはんは別のライフスタイルでした)
私のお腹に赤ちゃんがいることで、母から私のベビー時代など、今まで聞いたことがなかった話を聞いたり。
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私はベビー時代、ずっとニコニコしているタイプの赤ちゃんだったらしく「家族をつなぐ幸せの使者のような存在」だったそう。
私自身も、妊娠・出産を通して、夫との関係性やコミュニケーションが変化していることを感じているので、母の話を聞きながら彼女の妊娠・出産を追体験しているような、不思議な感覚になりました。
ちなみに妊娠編で書いたとおり、仕事はある程度手から離れていたので、まとまった時間で興味があるものを調べまくっていました。
日本経済。
円安の日本が外貨を稼ぐ方法。
利用できる事業の補助金制度などなど。
予定日直前の高位破水疑惑 〜母親の自覚が芽生えた
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出産予定日の1週間ほど前。「高位破水(こういはすい)」を疑う症状があり、深夜に病院に駆け込みました。
高位破水とは子宮口より離れた部位で卵膜が破れ、羊水が流出する状態で、感染症を引き起こしてしまうケースもあります。
この夜、「赤ちゃんは助かるのかな」と酷い不安に襲われました。
赤ちゃんを守りたい。なんとしてでも助かってほしい、無事に生まれてきてほしい。
命の重みをずっしりと感じ、人生で初めて「赤ちゃんを守りたい」という、母になる自覚が芽生えた出来事でした。(頭の中は仕事だらけの私に、赤ちゃんが「しっかりして!」とお灸を据えてくれたのかも?)
病院で検査し、問題ないことがわかった時は心からほっとしました。
陣痛&出産へ イオンモールウォーキング中、ついに・・・
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2024年1月。予定日を1週間過ぎてもなかなか生まれないので運動のため近所のイオンをひたすら歩きまくる日常の中、ついに陣痛がきました。
私が選んだ分娩方法は「和痛分娩」。
産院は麻酔科医が日中しかいなかったので、夕方から陣痛がきてしまった私は、結局一晩、1人で陣痛に耐えることに・・・。(陣痛に耐えるために腰をマッサージしていたら、まさかの産む前から腱鞘炎になってしまったことは笑い話です)
朝になって麻酔をしていただき、12時ジャストに娘が生まれました!
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初対面した時は「この子がお腹にいたのかーーーー!!!!」って感動しました。
お顔は真っ赤っか!しわくちゃでお猿さんみたい!声が可愛い!!何この生き物!
可愛さも存在も、すべてが不思議すぎる感覚で、周りの世界がキラキラして見えました。
両親も初孫との対面に感動していました。
我が子が誕生して、初めて知ったこと
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親孝行をテーマに起業した私ですが、親にとって一人の命が生まれること、家族が増えることは人生最大級のイベントだと、我が子が生まれるまで気が付きませんでした。
個人的には受験・転職・起業・結婚など、今まで経験したどのイベントよりも一番の出来事です。
また、生まれたばかりの赤ちゃんはおむつにしろ哺乳にしろ、びっくりするほど自分では何もできません。その事実を目の当たりにして衝撃を受けました。
自分もそうやって、1人で何もできない状態から親に育ててもらったのだと理解して、ここでも不思議な気持ちになりました。
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退院後は、大歓迎されながら実家へ。父も母も赤ちゃんのお世話を頑張ってくれました。
母は助産師さんのように赤ちゃんのお世話がうまく、私以上に赤ちゃんのお世話を楽しんでいました。赤ちゃんのあやし方や赤ちゃんの観察ポイントなどを母に教わったり、夜中の3時間おきの授乳もサポートしてもらったり。栄養バランスが良いごはんをご作ってもらったり。
新生児期間を両親と一緒に過ごし、一緒に乗り越えて、赤ちゃんのおかげで一生の思い出ができました。
出産後に、仕事人間の身に起こった変化
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3月上旬、生後1ヶ月半になった赤ちゃんと一緒に東京へ。
最初はベビーシッターサービス(詳しくは後述にて)を1日8時間ほど使いまくりながら、今後のワークライフバランスを考えました。
産む前まで、私の頭のなか占めていたのは「子どもができたことで仕事ができなくなったらどうしよう」という不安ばかり。産んだらすぐに預けて働くつもりで、生後3ヶ月(5月)から保育園を利用できるように準備していたんです。
でも実際に出産を終えると、「赤ちゃんとの時間を大事にしたい」という気持ちが芽生えていました。
ふにゃふにゃの赤ちゃんとの時間は、想像していたよりも、ずっとずっと「大事にしたいもの」だったんです。
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結局、保育園をキャンセルして、しばらくはベビーシッターサービスを利用しながら、自宅で働くことに。
自分の変化と選択に、自分でもびっくり!です。
産む前、先輩ママに「子どものためなら何でもやってあげたくなるのは母親あるあるだよ」と聞いていましたが、少し理解できた気がします。
これは男性にはなかなか分からない感覚かもしれません。(自分も生まれる前はわからなかったですしね)
ベビーシッターの割引制度、最高!
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こども家庭庁がベビーシッター割引券を発行しており、各自治体でベビーシッター利用の補助制度を導入する動きが広まっています。
私は東京都の補助制度をフル活用しています。
午前中は自分で赤ちゃんと過ごして、午後は4時間ほどベビーシッターさんに来てもらい、自分は別室で仕事、というライフスタイルです。
シッターさんには赤ちゃんのお世話や遊びをお願いし、沐浴も済ませてくださるのでめちゃくちゃ助かっています。
補助制度は地域によって異なりますので、産後すぐ在宅で働きたいママは、ぜひチェックしてみることをおすすめします。
【東京都ベビーシッター利用支援事業(一時預かり利用支援)】
https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/hoiku/bs/bsitijiazukari.html
1時間あたり2,500円×年144時間分までの補助が受けられます。
※2024年7月時点の情報です
※中央区は1か月12時間まで
※中野区は年72時間分まで
ちなみに年度締めなので、3月に里帰りから東京に戻った私は駆け込みで消化しまくりました。
経営者ママにはコチラもおすすめ
【全国保育サービス協会】
https://acsa.jp/htm/babysitter/
経営者のママには、こども庁の企業主導型ベビーシッター利用者支援事業もおすすめします。(フリーランスの人は使えないみたいです)
ざっくりお伝えすると、会社が従業員・役員に福利厚生として超格安でベビーシッター券を使えるようにできる制度です。
ベビーシッターサービスを利用して感じること
いつも思うんです。「補助が144時間以上あったら、世の中のママたちは本当に助かるのにな」と。
ワークタイムを確保しやすくなるし、私みたいにワークタイムで補助を使い切ってしまうママでも、「いざという時は頼れる存在がいる」というのは精神的な安心につながりますからね。
角田藍美、アップデートを続けます
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産後は仕事の進め方にも変化がありました。
積極的に周りを頼るスタンスに切り替えたことです。
というのも産後は頭が働きません。
巷でよく聞く「マミーブレイン」というものかもしれませんが、頭の回転は以前の半分になっているような気さえします。
ここは割り切って、自分が苦手なことはその分野に詳しい専門家に聞く、得意な人に任せる、という習慣ができました。長期的に見れば良いトレーニングになりそうです。
赤ちゃんとの大切な時間を守りながら、働き方も、事業もアップデートしていきます。
これからも頑張りますので、ぜひ応援いただけると嬉しいです!
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