ショ―ルについて
秋風が肌にしみる季節になると、私はお気に入りのショールを手に取るようになる。このショールは、何年も前に友人から贈られたものだが、今でも肌触りが良く、包まれるたびにほっとする感覚がある。ちょっとしたお出かけや、子どもの送り迎えのとき、少し肌寒く感じる朝にそっと肩にかけると、冷たい空気がすーっと和らいでいくのがわかる。
ショールといえば、家事や子育てをする中で意外と役に立つアイテムだと感じる。小学生の子どもたちはまだまだ手がかかるし、朝早くに起こして準備をすることもあれば、急いで夕飯の支度をしなければならないときもある。そんな忙しい毎日の中でも、ショールを肩にかけるだけで少し気持ちが落ち着く。もちろん、家事をするときには動きやすさが第一だから、ショールは邪魔にならない程度にさっとかけるだけ。でも、何かをしながらも、自分をちょっとだけ労わっている気分になれるのが好きだ。
子どもたちがまだ幼稚園の頃は、よく風邪をひいてしまって、看病しながら自分も風邪をもらってしまうことが多かった。そんなとき、このショールが活躍してくれた。寒さで肩が凝りやすい私は、このショールを肩にかけて一息つくと、なんとなく安心感が得られたものだ。今でも、風邪気味の日や体調が優れないときには、ショールにくるまって少しだけ休む時間をつくるようにしている。
最近は、子どもたちが自分でいろんなことをできるようになってきたのを見て、少しずつ成長を感じる。学校から帰ってくると、自分でランドセルを片付けたり、宿題をしたりする姿を見ると、嬉しいような、少し寂しいような気持ちが交錯する。でも、そんなときでも、ショールを肩にかけていると「大丈夫、これからも一緒に過ごしていく時間はたっぷりある」と自分に言い聞かせるような気持ちになれる。
このショールは、私にとって単なる防寒具以上の存在だ。心を包み込んでくれる大切な相棒。
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※上記文章内容とは関係ありません
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