見た目を褒められるのが苦手だった私へ
若かった頃、女性としての私の魅力は26歳がピークだと思っていた。社会人になるのが22歳、社会人4年目には26歳になる。そこが女性のピークだと。
社会に出てたった4年で、ピークが過ぎるなんて早すぎる。結婚が1つのゴールならば、大学のうちか社会人なりたての頃には恋人がいないと詰む。
いまとなっては、これは私が勝手に持っていた呪いなのだとわかる。でも、当時はゆるぎのない、どうにもできない呪いだった。
今年32歳になる私は、いまの私の見た目が好き。ちょうどいまが26歳の恋人は、私の見た目を好きだと言う。
私が持っていた呪いが、いかに要らぬものだったのかを、いまになって理解する。当時の私に伝えたい、そんな恐れは不要だよと。
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女性を背負っていた会社員の私
会社員だった頃の私は、男性優位の業界で働いていた。
職種も仕事相手も、男性が優位。女性は女性であることを活かせと、なんの疑いもなく言われるし、私もまた後輩に言っていた世界だった。
セクハラなんていうものは、大小の差はあれど日常茶飯事。行くたび言葉のセクハラを浴びるお店もあって、私は日々消耗していた。
そんな世界にいると、女性は若さや初々しさが一番の価値だと思えてくる。他の世界だってあるのに、目の前に見えている世界しか見えなくなる。
会社員だった頃の私は、女性であることを背負っていた。見た目、感性、うまい返し。すべては「女性である私」から発されるものだった。
見た目を褒められること
仕事のために女性を背負っていた私は、見た目でも女性を背負っていた。髪はロング、化粧はしつつも控えめ、服装はオフィスカジュアルでスカート。
そんな私だったので、仕事でもプライベートでも、見た目を褒められるのがぜんぜん嬉しくなかった。だって、褒められるように偽っている私だから。
1週間が7日あるうち、5日は出社して仕事。
5日だけオフィスカジュアルで週末は好きな服装、と分けることはできても、5日だけ茶髪ロングヘアで週末だけ金髪ショートというわけにはいかない。
いわゆる量産型女子で居ざるを得ないし、その見た目を褒められたって嬉しくない。だって、褒められるように整えている私だから。
私にとって、見た目を褒められるとはそういうことだった。
見た目を褒められるのが苦手だった私へ
いまの私の髪型は、プリンが伸びに伸びた金髪と黒髪。化粧はしたりしなかったり、でも唇には好きな色をのせるようになった。
身体的なことはほぼ変わらないけれど、住む場所がドイツに変わったおかげで、相対的に「小さな女性」になった。そうだ、顔には肝斑ができた。
いまの私は、そんな感じの見た目。ピークだと思っていた26歳からは、一般的には劣ったのかもしれない。
でも、私はこの見た目が好き。髪型は好きな髪型だし、小さい自分も悪くないし、肝斑のことも嫌いじゃない。
それに、私の見た目を好きだと言い続けてくれる恋人ができた。私が好きな私のことを、好きだと言い続けてくれる恋人が。
見た目を褒められるのが苦手だった私へ。
未来のあなたは、見た目を褒められることを受けとれるようになるし、全肯定してくれる恋人もできるよ。
自分が気に入る見た目をして、自分を肯定できるようになる。
誰のウケをねらわなくても、とりわけ男性のウケをねらわなくても、その見た目を好きだと言ってくれる人ができる。もちろん、中身も。
会社員では、自分らしくいるのは難しいかもしれないけれど。場所を変えて、自分らしくいられるようになるから、安心して大丈夫。
私はそう、過去の私に伝えたい。
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ライフコーチングというものを学び、私はひとと付き合うことがうまくなった気がします。人とのコミュニケーションというものを理解できたからです。…
7年半勤めた会社を30歳で辞め、好きな場所に住んで好きな仕事をする人生を作り直すと決めました。サポートいただいたお金は、退職後にお仕事にしているコーチングのスキル向上や、noteを書き続けるための生活に使用します🙇🏻これからも記事を通してみなさんと繋がれたら嬉しいです☺️