【38w】【この3日後に産まれます】冷静と高揚のあいだ
朝、38週の健診に行ってきた。
先週の健診時に担当医の先生から「次回から内診ね〜」と言われていたので、ついに噂の内診ぐりぐりか・・・!と心していた。
男性読者のため一言付け加えておくと、産婦人科における内診とは、人体実験されるのかなと思うようなマシーン型診察台の上に腰掛けた後、上向きにおしりを突き出すように診察台が上昇し、そこからパカっとM字開脚させられ、その体勢のまま膣の中に器具だか指だかを入れて行う診察のことである。どうやら狭義には指を膣の中に入れる触診だけを指すようだ。
そして「内診ぐりぐり」とは、出産を間近に控えた妊婦に行われる医療行為の俗称で、その名の通り内診において膣内をぐりぐりされることを指す。これがまた結構痛いと妊婦界では評判だ。なお、陣痛がはじまった後でも容赦無く行われる。
その内診ぐりぐり。
私は今日が初めてで、いよいよお産が近づいている・・・!と、ちょっとドキドキしながら診察台の上に登った。
お産に備えて「痛い時ほどリラックス」という精神を身につけ始めた私は、これまでの私とはもう違う。
なるべく全身の力を抜き、痛みを受け流して落ち着いてぐりぐりされていたら、先生から予想だにしなかった言葉が飛び出した。
「うんうん、いい感じ!子宮口3センチ開いていますね〜」
え!!!!!!!!
3センチ!!!!!!!!
まさか!!!!!!!!!!!
1センチとか2センチをすっとばして初めての臨月内診で3センチ!
診察室の中でも思わず「3センチっ!?!?!?!」と大声を出してしまった。
毎日9000歩歩いてた効果なのか!?
臨月に甘えず掃除洗濯炊事をかなり頑張っていたからか!?
ヨーロッパで古くから飲まれてきたという安産のためのラズベリーリーフティーを1日2杯飲んでいたおかげなのか!?
なんちゃってマタニティヨガとして気持ちだけでも取り入れていた猫のポーズがよかったのだろうか!?
正直、かなりびっくりした。
実はここ数日、前駆陣痛と思われる軽い生理痛のような腹痛が不規則にあった。
さらにいえば、昨日は腹痛の頻度が高くなってきて陣痛きたかもアプリで計測していたほどだった。
とはいえ。
とはいえですよ。
とても規則的とは言い難かったし、本陣痛は「想像の1000倍痛い」とか聞くし。
生理痛の一番ひどい時よりも全然弱い痛みだから「どうせまだでしょ」とたかを括っていたのだ。
この程度の痛みで1センチ→3センチをクリアできるなんてラッキーである。もしかしてこのままスーパー安産でいけるのではないか、と淡い期待を抱くが、そんなことを書くとかえって長引くフラグとなるかもしれない。
もう書いちゃったけど。
このまま数時間内または数日内にお産となるのか先生に聞いてみると「それはわかりません」とのことだった。3センチ開いているからといって、そこからすぐに進むとは限らないらしい。数週間かかる人もいると脅された。
「ぼちぼち動いておいてくださいね」と言われ、次回1週間後の健診予約を取って今日の診察終了。
診察中に前駆陣痛があった旨を訴えたものの、今朝の私は元気ぴんぴんだったので、先生は「この様子ならこの妊婦はどうせまだまだ時間がかかるだろう」と思ったのかもしれない。
何を隠そう私自身がそう思っていた。
・・・が。
念の為すぐにお産が進むパターンを想定して行動することにした。
夫、実家、義実家に連絡をした上で、寄り道をやめてまっすぐ帰宅した。
帰宅後に栄養たっぷりそうな昼ごはんを作っていたら、腹痛が何回か襲いはじめた。
待って待って。
ちょっと痛いんだけど。
いや、まだ余裕はかなりある。あるけど痛い。
これ実は今日中に本陣痛が来るのあり得るパターン??
まだ予定日まで11日あるけども。
でも38週過ぎてるし、全然あり得る。
急に焦りはじめた私は、落ち着くため父に電話をした。小一時間話しているうち、今度は生理の時にもあるような腰痛が襲ってきた。
ちょっと、思ったよりお産が進むの早いパターンかも?
先生が言う「何週間もかかる人もいる」になるかと思ったけど、むしろ逆か?!
「初産婦なのに急速進行」のラッキーパターンもワンチャンあり得る…?!
父との電話を切ってトイレに行ったら、期待に胸が膨らむ私に追い討ちをかけるかのように、真っ赤な鮮血の出血があった。
待って待って。
これはおしるし?
それとも内診ぐりぐり後の出血?
多分後者だろうと思いつつ、たとえおしるしでも様子見でいいと言われているので、とりあえず冷静になる。
歩いてねと言われているけれど、午後に行くつもりだったお散歩は一応取りやめ、先に入院に備えることにした。
それでまずは、昼下がりではあったけれど入浴準備を始めた。
お風呂が沸くのを待つ間、今日中に入院となってもいいように毎日使っている日用品もすぐ入院バッグに入れられる準備を始めつつ、洗濯機をまわした。
お風呂から出た後は、眉毛に改めてティントを塗った。今から塗っておけば、陣痛が10分間隔になってからティントを落としても間に合うだろうとの計算である。これで眉がほとんどない私でも、眉がある人としてタクシーに乗れるだろう。
マタニティクラスで、陣痛中も家にいる間はなるべくリラックスして普段通りに生活するようにと習ったので、今、こうしてnoteを書いている。てかまだ陣痛はじまってないけど。
お風呂に入って温まったからか、腹痛も腰痛も少し遠のいた。
それにしても3センチ。
私の体も私の赤ちゃんも「その時」に向けて準備万端ということか。
ここからが長いとは聞くので、本陣痛だか破水だかどっちかわかんないけど病院に連絡をしなきゃいけなくなる段階までまずは落ち着いて、たくさん食べてエネルギーをつけ、たくさん寝てエネルギーを温存し、心身リラックスして過ごそうと思う。
あードキドキ。
いつなのかな。
まずは寝ますか。