私の始まり。

ある夏の日の朝。

私はいつも通り部活に向かう支度をして、朝ごはんを食べながらニュース番組を見ていた。そこには最近話題のアイドルグループが紹介されていた。あまりアイドルには詳しくなく、当時はバンドばかり聴いていた私にとっては、初めて知る人たちだった。

「綺麗な人たちだなぁ。」そんなことを思いながら朝食のパンを頬張る。

スタジオで生パフォーマンスをしてくれるという。家を出なければいけない時間が迫っていたが、なんだか気になってテレビの前を離れられなかった。そして最近話題の曲を披露してくれた。

胸が高鳴った。どきどきした。テレビに映る彼女たちが凄くキラキラしていた。新しい世界を見つけた気がした。小さい頃によく感じていたワクワクするあの感情に似ていたと思う。

そして1番に、「私もこんなふうにキラキラしたい…！」そう強く思った。

これが私の第一の始まりだった。

気づけば彼女たちの曲やパフォーマンスをYouTubeで何度も観て、真似して歌ったり踊ったりしていた。

そしてダンススクールに通い、密かにアイドルという夢を抱くようになった。

毎日変わらない退屈な毎日が、夢を抱く事によってワクワクする日々に変わっていた。

家族に打ち明けたのは2年後になる。

ずっと誰にも言えなかった。自分に自信がなくて、アイドルになりたいと周りに言ったら何と思われるか、笑われるんじゃないか、そんな不安がずっとあったからだ。だけど、アイドルオーデションを受けるため、勇気を出して家族にずっと密かに抱えていた夢を打ち明けた。

言葉がつっかえて、涙が溢れ出してうまく言葉にできなかったけれど、自分の言葉で伝えることができた。

そして笑顔で、「応援しているよ。」

そう言ってくれた。

これが私の第二の始まりだった。

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今から数ヶ月前。

私は第二の始まりから何度かアイドルやライブを経験したが、あまり上手くいかず、アルバイトだけの日々を送っていた。毎日同じような日々。何をしたらいいのか、自分は何ができるのか、何がしたいのか、そんなふうに毎日考える日々。将来が不安で退屈だった。

それでもやっぱり、ステージで全力で汗を流してキラキラしてるアイドルへの憧れはずっと消えなかった。ライブの楽しさが忘れられなかった。この退屈な毎日から抜け出したいと思った。

そして私はオーディションサイトを開いて、ひたすらときめく何かを探した。

そして今に辿り着く。

「リアスクライブ」に。

色んな思いを抱いていて、それぞれ違った魅力を持っている6人と出会えた。

私は今とてもワクワクしている。正体不明のトキメキが胸を高鳴らせている。

上手くいくかなんて未来のことはわからないけど、きっと楽しい日々が待っている気がする。

そしてこれから、私の第3の始まりがはじまる。

愛芽ばくをリアスクライブを見つけてくれた皆さんと、これから一緒に沢山の景色を見に行きたいです。私と一緒に、リアスクライブと一緒に、新しい始まりをみなさんと一緒に歩んでいきたいです。