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電子楽譜のススメ①

2年程前からiPadで電子楽譜を使いはじめました。大分使い慣れてきたので、私の使い方やおすすめポイントをまとめてみます。
※特にピアノの人に向けた内容になります。


使っているガジェット

電子楽譜に切り替えるのには、ある程度の初期投資が必要です。全てを揃えなくても構いませんが、一度使ってしまうとなかった頃には戻れません…
私が実際に使っているものをご紹介しますので、参考になさってください。


iPad Air 13インチ

初めてのiPadはProの12.9インチ 第一世代の中古でした。高い買い物だったし、活用できるか不安だったのでお試しの気持ちで。

そこから1年半以上使って、2か月前にAirの13インチをお迎え!正直Proのスペックは要らなかったし、軽くなっただけでも買い換えた価値はあったと思います。演奏楽器によって必要なサイズは違うけれど、ピアノの人やスコアをよく見る人にはおすすめの機種です。

必要度★★★

Apple Pencil(USB-C)

指でも文字は書けますが、何やかんやペンの方が楽に書き込み出来ます。Apple Pencilでなく他の製品でも良いと思いますが、一度純正の快適さを知ってしまうと他のものに変えられず…。

私はお財布事情によりUSB-Cにしましたが、有線で接続・充電をしなくてはいけない不便さがあるので、最新のiPadと合わせるならProがおすすめです。

必要度★★

譜めくりペダル

1年くらい前に買いました。定番のやつではないです。軽さと安さを求めた結果これを買いましたが、私は満足しています。よくあるペダルは踏んだか踏んでないか分かりにくいものが多いけれど、これは踏んだ実感がある。カチっと音がしてしまうのがデメリットですが、案外共演者は気にならないよう。

全てをペダルに頼るのではなく、手でめくれないところはペダルで…という感じです。

必要度★


使っているアプリ

具体的な使い方や詳細は②以降でご紹介します。とりあえず、ざっくりと。


Piascore

楽譜閲覧の定番アプリです。無料とは思えないくらい使い勝手が良いです。必要な機能はほぼ揃っている。iOSしか今のところ対応してなさそう。AndroidだとSideBooksがおすすめ。

Adobe Scan

PiascoreやSideBooksを使うには楽譜をPDFにする必要があります。

imslpやぷりんと楽譜からPDFの楽譜をダウンロードすることもありますが、一番多いのは紙の楽譜をスキャンすること。このアプリは撮影した楽譜を加工、PDF化できるものです。

Dropbox

楽譜のデータを保管するのに、Dropboxを使っています。パソコンでもスマホでも使えて、シンプルで分かりやすい。課金勢です。
GoogleDriveやOneDriveも便利ですよね。iCloudも課金すればそれなりに容量があるようです。クラウドサービスは楽譜データ以外にも色々使えるので、ご自身にあったものを選んでください。

Notion

保管はDropbox、管理はNotion。出演したコンサートの記録や演奏した曲目の記録、楽譜データを全て紐付けしています。あの時何の曲弾いたんだっけ…?もすぐに解決。曲目探しにも役立っています。


電子楽譜のメリット

もちろん紙の楽譜も持っていて使い分けをしているのですが、メインは電子楽譜になりました。主にこの3つが理由です。


①鞄が軽くなる

音高に通っていた頃は、スクールバッグとは別に平均律・ショパンエチュード・ベートーヴェンソナタの分厚い楽譜3冊を毎日持ち歩いていました。それにプラスで他の楽譜が増えたり、伴奏の楽譜が増えたり。とにかくいつも重かったです。常に肩が凝っている。
iPadも重たいですが、この大量の楽譜を思えば何と軽いこと…!

②いつでもどの曲でも弾けます!

常に全ての楽譜を持ち歩いてるので、急に予定外の曲目の合わせがはじまっても大丈夫。ダウンロードさえしておけば、空いた時間に新曲の譜読みも気軽にできます。

③譜めくり要らず

室内楽や連弾、伴奏を弾くと、譜めくりをお願いする機会があると思います。譜めくりって、めくる方もめくられる方も緊張しませんか?電子楽譜なら自分ひとりで解決できます。手でもめくれるし、ペダルを使えばもっと楽です。日々の練習と少しでも同じ環境で本番に挑みたいですよね。



以上、電子楽譜について第一弾でした。

補足として…
大切なことですが、楽譜には著作権があります。私は購入した楽譜をAdobe ScanでPDFにして、個人利用の範囲で使用しています。

作曲家の著作権を守るため、これからも新しい楽譜を出版してもらうためにも皆でルールを守って使用しましょうね!

参考:

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