ひとつの幸せ。

彼女達から離れて歩く。
そんないつもの事を思い出す。
嫌な訳でも、苦な訳でもない。
ただ、それがひとつの幸せ。

果実が弾けたように笑う彼女達に合わせて、
私も大きく笑う。
笑いながらも、ふと思い浮かべる。
「楽しそうだ」
それだけで一緒に笑える私がいる。それに、楽しいという思いが私に生まれてる。

何か特別な話をした訳じゃなく、同情と相槌をしただけなのに、自然な笑顔の彼女達が愛おしい。

私達だけしか知らない悲しい気持ちも抱えつつ、
花火やろっ!ディズニー行こっ!おっ!って盛り上げてくれる思いに感謝しかない。

通知に気づいて見てみると、イツメンからだ。開いて、会話が進んでどんどん動く面面を見
ながら、全員集合していたことに気づき、愛しさがまた生まれている。

次はいつ会えるだろう。
チラチラ見える青空に笑顔がこぼれるのを感じながら。

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