語学の習得方法について思ったこと

先日、占いに行き、海外旅行中に出会った相手と結婚し海外で暮らす星に自分が生まれたことを初めて知った。(西洋占星術の占い師さんに言われて超びっくりして内心めっちゃ喜んだ)
将来海外で暮らすんだったら、最低限英語を話せるようにはしないといけないと思い、英会話を習うことにした。
しかし、週1回の英会話で英語を習得できる気がしないので、TOEICの勉強もかねて自分でも英語を勉強しようと決心した。

大学受験の時は必死で英語を勉強したのに、大学に入った途端授業以外では勉強をしなくなった。社会人になってからはなおさらだ。外資系の企業でもなく、日本人としかやり取りをしない。そのため、英語を必要とされる環境にいたことがない。試験の点数的な意味では、大学受験のときが一番英語ができたかもしれない。

大学受験で勉強したときは、英単語を2000語くらい、英語の構文を1000文くらい暗記した。日本語から英語へ文字として書けるように、英語の文字を見て日本語へ訳せるようにノートに何回も何回も書いて覚えた。当時勉強していたのが予備校の自習室という大変静かな空間だったので、音読は全くしていない。リスニングは、涼宮ハルヒの憂鬱の北米版のアニメをひたすら聴いて耳を慣れさせた。そしてこれも音読はしていない。大学受験に特化した英語を勉強し、大学受験自体は成功した。

しかし、大学受験で勉強した英語は、海外に行ったときになんの役にも立たなかった。なぜなら、ぱっと話せないからだ。大学受験のために勉強したため、言いたいことは、英語で出てこない。まず日本語で頭に浮かび、英語に訳してやっと口から出せる。

例えば、海外旅行中にレストランでメニューを選ぶとき、どっちがおすすめですか?と訊きたいけど… どっち→Which メニューのうち→of menu おすすめ→you recommand? かなあ、メニューってmenuでいいのか?料理の意味でdishとかのがいいのか??もうわからん。店員に訊くのはやめておこう、となった。

日本語から英語に翻訳して、言葉を発するという手順がそもそも面倒だ。もっと頭を悩ませずに英語を話せるようになりたい。

そこで疑問に思った。そもそも、母国語である日本語はどうやって発しているんだろうか。英語を勉強する前に、自分がどのように日本語をとらえ、考え、話しているかを自分なりに分析してみた。

私は、映像で思考するタイプである。
読書をするときは、文字から映像を起こし、映像の中で登場人物たちを動かして内容の理解をする。例えば小説だったら、文章の描写から具体的な場所・地形・天候をイメージし、主人公たちがどのように行動したか、表情を想像する。セリフについては実際に音を想像して映像の中の登場人物に喋らせる。
仕事で頭を使うときも、なんらかの映像を思い浮かべ、映像を動かしながら考える。スケジュール的な内容を考えるときは、1年を1つの円としたカレンダーが頭の中で回りだす。
日本語を発するときも、同様だ。頭の中に映像を浮かべながら日本語の音に変換して話している。自分が実際に出くわした出来事を話すときは、その時見たものを頭に浮かべながら話すし、テレビで見た内容が話題のときは、テレビの映像を思い出しながら話す。
ここまで考えて気が付いた。自分は日本語を発するときに、日本語の文字のイメージを全く思い浮かべていなかった。

こんな私が英語を話そうとするとき、頭の中で何を映像として思い浮かべているかを思い出してみると、なんとそれは、英語の文字の形だった。
例えば、「昨日見たテレビ」という日本語を話すとき、頭の中では「四角く黒いふちのテレビの中に何か映っている」という映像を思い浮かべる。日本語の文字としての「昨日見たテレビ」は絶対にイメージとして思い浮かばない。一方で、英語で「昨日見たテレビ」を言おうとすると、まず「TV show」そして「last night」といった文字のイメージが浮かぶ。(調べたところ実際は「the shows on TV last night」となるようだ)
英語の文字のイメージを思い浮かべ、文字列に対する発音方法を考え、音を頭の中で想像してから声に出す、という手順をとっていた。

日本語:話したい内容の映像 → 日本語の音
英語 :話したい内容の映像 → 英語の文字列のイメージ →英語の音

このような頭の使い方になってしまった原因は想像がつく。私の大学受験勉強方法だ。
先ほど書いたとおり、受験生時代は”日本語から英語へ文字として書けるように、英語の文字を見て日本語へ訳せるようにノートに何回も何回も書いて”英語を覚えた。私は、英語を文字列として暗記してしまっていた。あんなに頑張って覚えた英単語2000語はすべて文字列として記憶してしまい、残念ながら頭の中の映像、つまり私の思考にはつながらないのだ。

これから、将来の海外生活のために、英語をいちから勉強しなおす。必ず具体的なイメージを思い浮かべ、文字ではなく音としての英語を覚えようと思う。そして、映像と音が意味とつながるように語学を勉強すると決意した。

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