私の家族その2と変化

祖母の財産分与は宙釣りのまま父は逝った。

叔母との関係性最悪の母が、この問題を解決するのは厳しかったと思う。それでもこんな面倒な問題を残した世代は親世代であり、私が解決するものでは無いと思っていた。それと同時に、家族の問題から逃げている自分が後ろめたかった。

法テラスに相談に行った際、「お母さん、これはあなたが解決しなきゃいけない問題だよ。子どもに残しちゃいけない」と言ってくれた司法書士さんの言葉に救われた。自分の考えは社会的におかしくないと証明されたような気持ちになった。

きっと私を面倒見てくれた人生の先輩方は、真っ当な人間だったのだろう。社会で出会った人達によって培われた私の常識は、実家のそれとは全く異なるものに育っていた。

父が亡くなったことをきっかけに、色々と調べていた。長兄の最期の足取りとなる埼玉県某市の役所に電話したら、親切に戸籍を調べる方法を教えてくれた。実の親なら戸籍を調べることができるらしい。
あっけなく長兄の住所が判明し、母は父が亡くなったことを伝えるために手紙を送り、何とかギリギリ母と長兄は繫がっている。長兄はその後、心療内科を受診する機会に恵まれ、自身の障害を理解したようだ。自身のしてきた事を俯瞰し、この地には戻れないと手紙で送ってきたと母から聞いている。

次兄は雇用主とのトラブルが続き、現在は実家に引きこもっている。ここ10年くらいはまともに仕事をしていない。もしかしたら、仕事がうまく行かないことに悩んでいたのかもしれないが、彼はことあるごとに実家の物に手を付け、付き合っていた女性のお金も手にかけ、盗みを続けている事もあって、私との関係性は最悪。母とも最近は話をしていない。

そんな中、実家が区画整理の対象になっていたのは知っていたが、ようやく立ち退きが始まった。

私はこれまで母の生活費(実家の固定資産税、食費と電話以外のライフライン費用)を捻出していた事もあり、母と一緒に暮らすことを決意した。その方が出費が浮くというのが最大の理由。その新しい生活に次兄を含めるつもりは毛頭ない。

わかっている。
次兄も恐らく何らかの障害を抱えている。
晩年の父を見ているようだ。

父に対して出来なかったことを試されているように感じる。それでも、家族だけでこの問題を解決できるような気がしない。

今週、ようやく重い腰を上げて行政の手を借りようと思っている。

これから私のやっていくことを日記調で書き記していきたいと思う。成功するか失敗するか。はたまた狂い追い込まれた兄に殺されるかもわからないが、同じ悩みを抱えた50万近くの家族の参考になればいいと思っている。

まずは火曜日、電話相談に連絡する。
今のところ誰も読んでいないが、なるべくリアルタイムで更新したい。

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