子育てもマネージメントツールでうまくいく? #2 Kudoボード
前回のデリゲーションボードの成功に気をよくした私。
もうひとつ気になっていることを解決すべく、チャレンジすることにしました。
息子、家庭内アルバイト始める
昨年のお正月、お年玉をもらってお金の存在と役割を知った息子。お店でおやつやおもちゃと交換できることを知り、自分のお金でちょこちょことお買い物を楽しんでいたのですが、遂に秋、お年玉も底をつきました。次のお正月は遠い。でもお金がほしい。
そんな流れで、自宅内でアルバイトという名のお手伝いを始めました。「それ、100円でやる!!!」と自信満々でいう息子。買いたいものがあるときは「お掃除100円ですー。お掃除しまーす。」と営業に来るように。地味に助かる。
最初は、お金がもらえることで、とっても喜んでいたのですが、だんだんとお手伝いをしてくれなくなりました。。。
ついこの間までは「お手伝いがしたい!」とキラキラした目でいっていたのに、いつの間にか「それ何円もらえるの?」と低いテンションで言うように。
これ、アンダーマイニング現象っていうらしいですよ。
へーーー。と感心していても、息子はごろごろするばかり。さっぱり動き出しそうにありません。そんなだるい5歳やだ。
そこでひらめいた!マネージメントの手法つかったらいいんじゃない?!
ぺらぺらーっとめくり、今回は「Kudoボード」を息子と二人でつくることにしました。
Kudoって?
Kudoとはギリシャ語で「感謝」「賞賛」を意味する言葉。感謝の言葉を書いたカードを贈り合うことで、モチベーションアップを狙います。
この事例に載っている「Kudo Wall」がステキだったので、うちもこの壁をつくることに決定!
パンダみたいにおやつをかじりながらゴロゴロと絵本を読む息子に
「お手紙ごっこしよう!」
と提案。
「いいね!」と起き上がって合意してくれたので、カードを作り始めました。
Kudoボードをつくる
まずはルールの説明。今回は簡単。
「うれしいことや、ありがとうって思うことを、お手紙にかいてプレゼントしあおう!」
お手紙にちょうど良さそうなメモパッドがあったので、母と息子で1冊ずつ持って、練習のために1つ書いてみました。
母から息子へのお手紙はこちら。
息子から母へのお手紙はこちら。
・・・。(そうじゃない)
確認したところ、意図はなんとなく伝わっている。
でも、クレヨンを持つと別のものが書きたくなって、それを書いてしまうらしい。そして、このカードを渡すときに「きょうのごはん、おいしかった!ありがとう!」とお礼を伝えてくれる形式。賞賛の言葉+オリジナルのカード。あっているといえばあっている。でもずれてる。
これはこれでおもしろいので、つづけてみたところ、こんな状況に。
息子のカードはずっと地層でしたが、私は私でカードを書くことと貼ることを続けてみました。
寝て起きると、カードが貼ってある。それをみて息子は・・・
ありがとうって書いてある!
おかあさん、ぼくがお手伝いしたの、うれしかったの?!
と照れながら、コメントをくれるようになりました。
そして寝る前には地層のカードを書いてくれて・・・(もうお腹いっぱい。)
Kudoボードの効果
数日後、小さなお手伝いをお願いしたところ「いいよ!」と元気に手伝ってくれました!無邪気な息子に戻った!!
欲しいものがあると「アルバイトしたい!」と言って働いていますが、「お金くれないなら手伝わない」というスタンスは消えました。よかった!
母側の変化は「ありがとう」を探すクセがつきました。これは発見。
今日もなんとかカードを書かなきゃいけないから(笑)何してたかな、どんないいとこあったかな、と無理やりにでもいいところを探すようになります。逆に今までは「できていない部分をどうするか」という視点メインで見ていたことにも気が付きました。反省。
ありがとうを文字や絵にする時間の大切さ
単純に褒めるって楽しい!カードを作りながら、がんばっている息子を思い出して、日々の成長を確認していくステキな時間を過ごせました。親も子もいいところを見つける習慣ができるっていいです。
息子の場合、文字が読めるけど書けなくて、絵も空想の絵を書くことが好きだったために、親子でのやり取りにはなりませんでした。また時期をみてチャレンジしてみます。
母からの息子への一方的なKudoカードだったけど
ありがとうってうれしい!
ありがとうって言われるともっとやりたくなる!
という感覚が伝わったようで、ひとまずよかったです。
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