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倉さん、また会おうね

先月23日に、名古屋Mr.Kenny’sというジャズクラブのマスター 倉谷明さんがこの世から旅だった。その前日に奥様の美穂さんから人工透析を中止することになったと聞いたので、居ても立っても居られずその週末に名古屋に会いに行くことを計画していた。

美穂さんと電話で話したのは火曜。仕事の予定を調整して、娘も連れて家族で名古屋に金曜に行こうと決めた。3/23の火曜は、1日中ドキドキしていて、夜になるとそのドキドキが加速して、もう一度美穂さんに連絡した。

”愛ちゃん、今、倉さん、息を引き取りました”

深夜、娘と夫が横で寝ているのをそっと後にして、リビングに戻ってビールで1人で夜中の3時まで献杯した。

倉さんは、金曜まで待ってくれなかったなあ。って。

その後にすぐnoteに”ありがとう”って書いた。

翌日夫にそのことを話すと、倉さんと美穂さんに会いに行くことに、背中を押してくれた。一目でいいから、骨になる前の倉さんに会いたかったし、なにより倉さんを見送る美穂さんに会いたかった。私は名古屋に行くたびに、美穂さんの倉さんに対する愛情に感動していた。こんな風に人に献身的に愛を注ぐって、なんて美しいんだろうって。「なんで倉さん、金曜まで待ってくれなかったんだよ?!」って、最後に顔をみて言ってやろうと思い、その日のうち、水曜日に会いに行った。夫と2人で。行きも、帰りも、きっとすごく悲しい気持ちになりそうだったから1人じゃなくて良かった。

最後に、寝ている倉さんに会えた。冷たい肌に触れた。暖かい美穂さんの笑顔と、倉さんと美穂さんを愛する暖かいお友達の皆さんにも会えた。本当に嬉しかった。悲しくなかった。

倉さん、カラダの部、だけが疲れちゃったんだって思った。心や気持ちは生き生きしているはず。

文章書いて、投稿するのも考えてなかったけど、

今日、半蔵門線の中で、生まれてまもない赤ちゃんに出会って倉さんの瞳を思い出した。倉さんは、いつも、目を真っ直ぐに合わせて、冗談を言ったり、話をしたりしてた。おうちに泊まらせてもらって帰る時に「愛ちゃん、ありがとう」って言う時も。

倉さんは一周回って赤ちゃんみたいだった。私もあなたみたいに、人の目を真っ直ぐに見つめることのできるおばあちゃんになりたいな。

4月の10,11日にお別れの会が開かれる。私は残念ながら行けないのだけど、きっと、たーくさんの人たちが倉さんと美穂さんに会いに来る。これからも名古屋Mr.Kenny’sをみんなで応援したい。

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市川愛
今までもこれからも皆さまからのサポートは有難く頂きます。てゆうか双子グッズ買います。笑