Bリーグ(2024-2025)開幕直前の自分的な展望(その4。西地区の展望)。【バスケ】【Bリーグ】
西地区の展望、プロローグ。
では、地区別の展望の3回目、「西地区」です。
これを綴っている時点で、正直「時間が押しています」。
ですので少し「急ぎ足」の感じで綴る感じになるかなです。
「島根、広島、琉球」で「3強」を形成。
追走するのが「京都、佐賀」の「Xファクター」。
「大阪、長崎」も「30勝ラインを狙える中程度の球団」。
これに対して、「1弱」が「滋賀」。よくも悪くも、「土台作りのシーズン」になりそうが、自分の読みです。
ですけど、「3強」と表現させて頂いてますけど、「不安要素がより小さい」の意味で、「西地区の1番手は『島根』」、これは可能性が高いと自分は読んでいます。「今季が最大の勝負の年」と明確に位置付けていて、それが「切実さを伴っている」ことをも含めて。
その一方で、「広島、琉球」を「CS出場権争い」と位置付けていますけど、自分は正直、京都は「2位にも7位にもなり得る」、いわば「振れ幅の大きいチーム」と読んでいます。「手持ちの選手層でいえば、京都が西地区ではno.1である」と自分は読んでいるんですよね。
そう、今季の西地区の再注目要素は、「3強」よりもむしろ、
「『京都』が、『手持ちの素材をレシピに昇華できるか』。これが叶えば、一気にCSもあり得る、でも失敗の可能性も低くない危うさも。」
これが、自分の正直な読みです。ですけど、京都を「2番手」と位置付ける勇気までは、正直なかったと。
いわば、「昨季の三遠の再来」となるのか。それとも、「野球の中日のような、『絵に描いた餅』『教え魔は災いのもと』に終わるのか」。
「戦う顔をしていない」「お前、変わらんかったな」「打つ方はなんとかします」。試合中に隙あらば説教をしてる(それが1分程度になり、不要な失点がかさむことも実際にあった)、これに至っては野球の中日以上です。
「Ah やっと言えた これは絶対嘘じゃない 来年やる」。
これが正しかったことを、今季証明して欲しい!
「采配でいくつ落とした?普通に采配をしてくれ!」と、今季はそのようなシーズンにしないで欲しい!と。
そう、今オフの移籍市場。確かに目立っていたのは、「群馬」「SR渋谷」「名古屋D」とかでしょう。でも、とても意欲的で的確な補強という意味では、「京都」もそうであるといえると思うよ!と映ってます。
しかも今季は、「3月以降に、ラスト23試合」と、例年以上にラストの試合の比重が多くなってます。この時点で、勝率.500を上回っていて、CS出場権まで、ビハインドでも追い越せるラインに位置できていればと。
イメージ的には、「現時点でのパワーランキング」です。勿論、自分の主観です。
では、各チームごとに綴らせて頂きます。
島根(年齢構成的に「最大の勝負の年」。覚悟を持って魂を燃やそう!)。
「覚悟」。いつからか、安藤誓が多用するようになってる言葉です。
ですので、節のタイトルは、安藤へのリスペクトを込めてます。
「最大の勝負の年」と位置付けた昨季。2月以降、徐々に失速していって、最終的に「32勝、CS不出場」の挫折になりました。
今オフは、ビュフォードが退団(というか、事実上は放出。一説には「安藤誓が、ビュフォードの放出を要求した?」ともいわれてます。いわば「形を変えたトレード要求」とも解釈できます)、一方でクラーク、エヴァンス・ルーク、マカドゥ、納見などを補強しました。
一見すると、破壊力を落としたので戦力ダウンと映るかもです。ですけど自分は、むしろ
「質量共にアップグレードできたので、『安藤誓、ニック・ケイへの依存度リスク』への懸念はゼロではないけど、『偏りの強すぎる起用法』は幾分か和らぐと期待できるのでは?」
と正直読んでいます。
特に、クラークは「シュートレンジ」「A/TO」「守備意識」を併せ持つ選手です。一見するとパワー型で、使い勝手の悪そうな選手に見えるかもですけど、SF/PFの両方に高次元で対応できる「ポイント3.5番」であり、一定程度のスピードをも併せ持っているので、アップテンポにも対応できます。
そう、自分が島根を「西地区の1番手」と推すのは、「ゾーンに入ったときの破壊力のすさまじさ」もですけど、
「安藤誓、32歳」「ニック・ケイ、32歳」「クラーク、32歳」「エヴァンス・ルーク、34歳」。
つまり、年齢構成的に、「今季は優勝への、最大にして最後かものチャンスである」、いわば「今季に優勝したい切実な理由がある」んですよね。
そう、「自分たちは、どうしても今季に優勝したいんだ!」が、持っている以上のエネルギーを引き出すのではないか?と、自分は読んでいます。
とはいえ、不安もあります。今季は、11月10日までに「最初の14試合」がある感じですけど、この時点での、「安藤誓、ニック・ケイ、クラーク、エヴァンス・ルークの出場時間がどれほどか」。「30分超え」など、その出場時間次第では、「結局、問題の本質が解決されてないじゃん」になり、そう、「最後まで持たないのでは?」に陥りかねないと正直危惧してます。
それと、4Qのクラッチタイム。正SGに白濱は、「まずは守備からリズムをつくる」『エースキラーとして抑え込む』意味で、確かに理に適っていますけど、4Qのクラッチタイムでは、爆発力が特徴の津山をもっと積極的に活用して欲しい。
それと、納見が安藤誓の負担をどれほど軽減できるのか(それが「島根の第2PG」としての最大の使命といってよいので)、とりわけ、安藤誓の出場時間を「30分を切る感じにまで軽減できるか」が、今季の島根の重要ポイントの1つであると、自分は読んでいます。
広島(有望な若手が多い。「何かがおかしい」を一過性にできるか)。
昨季の広島の優勝。1人の人間、1人のバスケファンとして、シンプルにとても嬉しかった。
地道な積み上げ。岡崎修司GMの、人一倍のすさまじい「熱意」「執念」が結実したんだ!自分は正直、そう感じています。
それと、広島って、健康体である寺嶋が「オールスターレベル」といえるかなの程度で、日本人選手の質自体は、相対的に言えば「平均やや上~平均程度」であると自分は読んでます。これを、「志向するバスケスタイルの完成度」で補っている感じだと。
それと、「結束力」、いわば「全員で束になる」。確かに、「外国人/帰化枠の質の高さ」はある程度以上は大きかったといえるかなですけど、本質的にはむしろ、「『自分たちのバスケスタイル』を追い求め続けたからこその優勝」と映ってるんですよね。
で、今季。カイル・ミリング政権に区切りをつけて、いわば「現役引退から即HC就任」である、朝山正悟政権の誕生になりました。
確かに、昨季のCS優勝は、「A東京、宇都宮と逆の山を叶えたから」、そういった「運を味方につけた」も正直あります。ですけど、それをも含めての「努力の賜物による優勝」と自分は感じているのです。
とはいえ、昨季の優勝は、もともとは「やや速めのプレーリズム」を志向していたのが、中盤からこれを諦めて、「やや遅めのプレーリズム」へと方針を変えたこと、これが上手くいった感が大きかった。
「まずはアグレッシブな守備から」、これは球団としてやりたいバスケと合致しますけど、プレーリズムの面では、恐らく臨んだ感じではなかった。
それ故であるのか、今季に志向しているのは、恐らく本当にやりたかった、「やや速めのプレーリズム+アグレッシブな守備」。「妥協しない形での勝利がしたいんだ」が伝わりますし、説得力を感じます。
ですけど、です。現時点でのパワーランキングとして、ひとまずは「西地区の2番手」と位置付けています。これは、寺嶋、中村拓人、三谷、渡部など、有望な若手・中堅を多く擁しているから。
ですけど、この座は早くも、揺らぎが生じています。はっきり述べれば、今季のPSGを観る限り、「何かがおかしい」と。
「何かがおかしい」を引きずり続けたままと仮定しても、手持ちの選手の質を考えると、「30勝ラインを下回る」は、正直想像しづらいです。
ですけど、「何かがおかしい」の「何か」の正体を突き止めて、そしてこの課題を解決できないと、「天国から地獄へ」になる可能性は少なからずある、とも正直映ってます。
このように綴るのは、「期待しているが故」でもあるんですよね。救いは、「自分たちはあくまでも挑戦者(チャレンジャー)である」の意識を強く持ち続けていることですけど。
そう、野球の仙台育英、須江航監督の「2度目の初優勝」の名言(結果は準優勝に終わったのですけど、それでもとてもすごいです)。
この「2度目の初優勝」って、とても言い得て妙だよなと思っていて。「追う」姿勢を持ち続けることで、より「攻めの姿勢」を持てる意味でも。
いずれにせよ、「何かがおかしい」を、できるだけ早い段階で乗り越えて欲しい。いまは正直、そう感じています。
琉球(クーリーがいる限り大崩れはない。でも日本人選手の層の薄さ)。
節のタイトルの通りです。そう、琉球って、直近で「3年連続で、CSファイナルに出場(準優勝、優勝、準優勝)」してるんですよね。いわば、根付いてる「勝者のメンタリティー」と。
この最大の原動力が、「クーリー」です。Bリーグでは「琉球一筋で6年目」。「1年でも長く、できれば引退まで琉球で」と公言してると伺いますけど、そう、実は、最短で今季の2月頃に帰化が叶う計算になります。
(尤も今季は、帰化が叶っても、帰化枠はカークのままで、クーリーは外国人扱いになるが自分の読み。とはいえ、「帰化が叶うかものところまで来た」ことは、琉球は勿論、日本代表にとっても恐らく大きい。
現実論でだと、日本代表のスタイルにより符合するのは、ホーキンソンと映るけど、クーリーの「圧倒的なパワー」「秀逸なポジショニング」は勿論、「積み上げた業績」は決して無視できない。いわば、少なくとも1回は試合で試すことが筋論といえると。)
クーリー、帰化枠のカークに加え、今季はヴィック・ローの残留、アルマの補強と、「外国人/帰化枠の4人」は、例年以上にとても強力と映ります。
ですけど、問題は「日本人選手」、とりわけ「電撃退団になった今村の穴を、結局埋められずに開幕に突入」になったことです。
さらに述べれば、手持ちの戦力で、良質といえる日本人選手は、「岸本」「松脇」くらいしか見当たりません。しかも、岸本は「34歳」、つまり「衰えリスクとの戦い」に明確に突入になります。
課題であった第2PGとして「伊藤達哉」を補強しましたし、ピュアPGとしては普通に良質です。ただ伊藤は、3P能力に難がある。「外国人/帰化枠を活かせるに特化のPG」としては良質といえるかなですけど、でも、「相手にとって守りやすいPGになるリスク」も、正直否めません。
明らかであるのは、日本人選手の中から「Xファクター」が出てこないと、今季の琉球は「CS出場権に少し届かない」が起こり得るのではと(尤も「守備マインドの強さ」「ホームアドバンテージ」をも考慮すれば、それでも「30勝を切ることはまず想像しづらい。33勝ラインは確保するのでは)。
この、「日本人選手のXファクター」としてとても期待であるのが、「脇」です。白鴎大学時代は2年生のときから、「世代no.1のスコアラー」として注目され続けてきました、でも昨季は「プロの壁に、完全に跳ね返されてた」感が正直あります。
ですけど今季は、「昨季の経験を積み上げ要素にできること」「選手編成的に、まとまった出場機会を恐らく見込めること(というかそうでないと、恐らく今季の琉球が回せない可能性が高い)」、そう考えると、脇の成長可能性は「プラスの意味での期待値を見込める」と想像です。
京都(今季最大の「Xファクター」。素材をレシピに昇華できるか)。
「2位(CS出場)にも7位(昨季以上の失意リスク)にもなり得る、独特な球団」。
これが、自分の現時点での正直な解釈です。
「石の上にも3年」。明確に「再建モード」と位置付けて、ロイ・ラナHCを招聘したのが、2022年です。
で、今季。政権誕生から3年目。個人的には、昨季の失意を考えると、今季は「ジャンプの年」、つまり「最大の勝負の年」といえる。
今オフは、カロイアロ、古川、川嶋、小野など、「意欲的な補強」に成功できました。9月上旬には、ヒースが売れ残っていたのを仕留めるという「棚から牡丹餅」も叶いました。
そう、今オフに補強した選手は、いずれもが「バスケIQに優れる」特徴を持っています。で、これにより、昨季以上に、「選手タイプ」「ポジションバランス」に柔軟性を持たせられてる感じですし、「選手層」の意味では、「西地区で恐らくno.1」といえると映ってます。
いわば、「言い訳はできない」。ただここで、「気に掛かる」とも「興味深い」ともいえる動きが1つあります。
帰化枠の補強で「モリス」にしたことです。正直自分は、これ、「ある動き」があり得るのでは?と感じてるんですよね。
「チャールズ・ジャクソン(愛称は「CJ」)」。実は今季、Bリーグ入りしてから6年目になります。そう、つまり、「最短で、今季途中の2月頃に帰化が可能になる」計算になります。
「ジャクソンの帰化、あり得るんじゃないか?」、自分はこの可能性は、「50%程度」あり得ると読んでいます。
そう、「年間を通しての帰化枠」であれば、「ケネディ」(茨城→B2富山)という方法もあったと思うのです、ケネディならば、「カロイアロをSFで起用できる」にほぼ特化の意味で、「20分程度」出場できる能力はある感じですから。
ですけど、選んだのは「モリス」であった。そう、「モリス」は人格者であると伺ってますけど、見込める出場時間は、恐らく「長くて15分程度」でしょう。見込めるEFFも、自分は「ケネディ≧モリス」であるのではと読んでいます。
ですけど、「モリス」を選んだのは、はっきり述べれば、「『ジャクソンの帰化』までのつなぎ」、言い換えれば「『ジャクソンの帰化』が叶えば、役割を終えて、そこでお役御免」をイメージしているのでは、が自分の読みです。
そう、ジャクソンが帰化枠に回れれば、有力な外国人を新規で1人補強できることになるので、を含めて(帰化が2月中に通れば、時期的には「豪州NBLの有力選手」が最大のターゲットになる可能性が高い。また場合によっては、今季からBリーグは「降格の恐怖に怯えずに済む」ので、「中位~下位球団で、良質の外国人」を引き抜き同然で補強することも方法としては可能になる)、「一気にスパートをかけられる」ことになるんですよね。
そう、ほぼ各ポジションで、その時々に応じての選手起用を使い分けられるほどの選手層の充実に成功できたことを含めて、手持ちの選手という「素材」はとても良質の感じにできている。問題はこれを、いかに「美味しい料理にする」という「レシピ」へと昇華させられるか、いわばこの「レシピ」というのは、「内容と勝利数を両立させられる、観ていて楽しいな、これからもずっと応援し続けたいなと思えるチーム」へと昇華させられるか、の意味ですね。
ただ、自分は、正直これを特に不安視しています。やるのは選手という意味では、昨季は選手側も「拙いミス」が目立っていた感じでもあったがと。
そう、昨季の京都で観せられた景色は、(勿論、内容のよい試合もいくつもあった感じではありますが、)ごめんなさい、「チュニドラ」「ベイスボール」、そういわれても仕方ない場面や試合が少なからずあったのです。
その中で特に目立つのが、ラナHCの、試合中の特定選手への説教。しかもこれ、長ったらしいんですよ(24秒で収まらないことがざら。ひどいときは1分程度になることもある。よかれと思ってはとても伝わりますけど、「現代っ子気質」には合っていないのでは…、と苦々しく映ることが少なからずあります。
よくも悪くも、「よかれと思っての『教え魔』」、それでいて「成績が伴わない」、その意味で「野球の中日(立浪和義監督)と重なって映る」んですよね、まさしく「チュニドラ」といわれても反論できないよなあ…と。
ですけど、今季は選手層の充実に成功で、「厄が一気に着た感がある昨季を、いい意味で反動にして、今季を一気に飛躍のときにできる準備は整えた」、そう信じている。
そのためには、ラナHCには、「自分が変わらなければいけない」、その心掛けがどれほどあるかも、問われていると映ってます。
幸いなことに、昨季も、今季の練習試合でも、選手の・チームの雰囲気は「まるで低迷球団とは思えないほどに、とてもいい」んですよね。雰囲気だけならば、「CSファイナルに出場でも、全然驚かない」ほどです。
それに今オフは、「中長期的なコアメンバー」をようやく確立できつつある感じがあります。そう、「岡田、前田、小西、澁田、ラシード」。
それと、練習試合を観ていると、(ネタバレ的なのが絡むので、多くはいえない感じがもどかしいですが、)守り方がプラスの意味で大きく変化しています、いわば「工夫」が伝わる感じになってると。
これは今季は、「内容を伴っての勝利」をいくつも積み上げることに期待していいのではないか?と。それと、京都のバスケスタイルって、「エナジーのバスケ」、でもそれ故に「ふわっとした感じにとどまっていた」感じに映ってもどかしかったのですけど、今季は「志向するバスケスタイル」が、どのような感じなのかがより情景として描けるのでは、と期待してます。
いずれにせよ、今季の京都は「今季のBリーグでの、最大の『Xファクター』になり得る」ととても期待できる感じといえます。
だからこそ、「最初の14試合」「3月以降のラスト23試合」が、なおさらとても重要と映るのです。しかも今季は、開幕からの4試合が全て本拠地ですのでなおさらと。
さあ、「後悔のないように、魂を燃やし切って欲しい!」。それでこそ、「叶えたい景色」への扉が見えてくる、そう信じているから!
佐賀(昨季はスタイルの明確性でプチ旋風。3強に風穴の可能性は充分)。
「アグレッシブな守備からの、走るバスケ」。
この、佐賀の「志向するバスケスタイルの明確性」は、「29勝」という数字以上に、とてもポジティブ(前向き)に作用した感があります。
観ていて鮮やか。特に正PGの「ガルシア」は、その動きの質はまるで「閃光」のようです。Bリーグのプレーリズムに、とても合致している。
それと、佐賀の選手って、プラスの意味で「勤勉」なんですよね。その象徴が井上で、ずっと走り続けていて、人一倍の努力家って感じで。
数字以上に、井上は躍動感を感じて。こういう選手が1人いると、心強いだろうなあと。
で、今オフは、選手の入れ替えは実質1人だけ。その1人も実に的確で、「金丸」、そう、「九州の選手(故郷は福岡)」であることもですけど、佐賀の課題であった「スコアラー、爆発力」の意味で、理に適っている。
これにより、得点数を積み上げることで、得失点差をよりプラスにする、そうなれば勝利数も積み上げられるの青写真になる。
チームづくりに「軸」を感じますし、「まずは守備ありき」が明確ですので、「大崩れリスクが低い」と映るんですよね。破壊力不足で苦しむことは、ややあり得るかもではありますけど。
そう、今季は、「広島」「琉球」に、小さくない不安要素があります。
それをも考慮すれば、「CS出場圏到達」は、決して非現実とはいえないのではと。少なくとも、「30勝~33勝ラインに辿り着けるチーム力はある」と映ってます。
恐れるのは、「存在自体が戦術」といえる「ガルシア」、あるいは「貴重な帰化枠にして、ゴール下の軸」である「ハレルソン」の負傷リスクです。
どちらかが負傷離脱になれば、一気にチーム力が落ちる選手編成といえる。ですので、そこに特に留意したい、といえるでしょう。
大阪(「走るバスケ」に原点回帰。ただ、選手の質の面で拙さが…)。
大阪といえば、「走るバスケ」。少なくとも、自分のイメージではそうです。その意味で、今オフの藤田弘輝HCの招聘は、「原点回帰」、そう前向きに解釈していますし、「アグレッシブな守備から、ボールを奪ったら全員で一気に速攻に転じるバスケ」、PSGでの「大阪vs横浜BC」を生観戦させて頂きましたけど、実に「観ていて楽しい」でした。
大阪の場合、在籍年数の長い「コアメンバー」が何人もいる(そしてそのいずれもが地元選手であることも特徴です)、これが「最大の持ち味」と感じてます。そう、「橋本、合田、竹内譲次、木下、飯尾」と。これだけで「5人」ですし、今オフはこれに加えて、移籍の噂があった「鈴木達也」もあっさりと残留になりました。
ですので、補強はいわば「+α」がどれほどできるか・できてるか。
今オフはその意味で、「土家」は「そう遠くないうちでの正PG」「スピード、3P能力の向上」、「牧」は「いまの大阪に特に必要といえる守備型」「PG、SG、SFのいずれにも対応可能」「パス能力、3P能力、スピードをも併せ持つ」。2人の補強は、実に理に適っていると映ります。
ただ問題は、「外国人の3人」です。アジア枠の「パークスjr」は、これ以上ない道といえますし、」正SFにドンと座れる選手の意味でも合理的です。
で、外国人の3人。「ボンズ、ルーサー、ゲルン」。3人共に、勿論、良質の選手ではあるのです。ただ、うまく言葉に落とし込めないのが正直もどかしいですけど、「CS出場を叶えるには、あと2レベルくらいあって欲しいなあ」と。
ですけど、だからこそ、「Energy(エナジー)」「Passion(情熱)」「Heart&Soul(魂)」を全員全霊で表現して欲しい!いまは正直、この想いに尽きます。
そう、いまの机上の戦力値でだと、「30勝~33勝ライン」が現実的ターゲットと映ってますけど、「都市としてのマーケットサイズの大きさ」をも考えると、そこで満足して欲しくない、「CS出場」を現実の景色にして欲しい、これがいまの正直な想いです。
長崎(「馬場個人軍」からアップグレードへ。高速バスケは魅力だが)。
「ヴェルカスタイル」。「アグレッシブな守備から、全員が一気にリングに向かって突進する、高速バスケ」。昨季は結果を伴えたかといえば、解釈が分かれるかもですけど、「27勝」という数字は、選手層の薄さを考慮すれば、「いまできる能力値は、やり切った」といえるのではと想像です。
ですけど、その内実は、「馬場がいるといないとでは、内容面で全く違う」ということ。勿論、馬場は「日本人でトップレベルのSG/SF」(というか馬場と同等以上といえるSG/SFが、比江島しかいない現況であるが)ですので、ある種当然といえばそうですが、それを考慮しても、「依存度が高いよなあ…」と正直映ったんですよね。
「何かが足りてない」。そう、自分にはこれは「PGの質」に映ってました。裏を返せば、いまの長崎に最も必要なのは、「PGのアップグレード」であると。
そこで今オフ、長崎が打った手は、「大型PGである、マーク・スミスの補強」です。いわゆるスコアリング型で、ボールの周りをよりよくできるかは、やってみないとわからない感じはありますが、昨季よりは(程度はともあれとして)良化が見込めるのではないかなと。
それと、山口の補強も、理に適っています。速いバスケでこそより輝けることは、北海道や茨城で証明済みですし、ナチュラルポジションはSFですけど、PG、SG、SFのいずれにも高次元で対応できます。
そのうえ、「馬場が残留」。これにより、「マーク・スミス-山口-馬場」という「基本型」を見出せることは大きなプラスです。これにより、少なくとも昨季に苦しんだ「馬場個人軍化」に比して、ある程度以上のアップグレードはできるのではと。
いわば、「破壊力の向上」はある程度期待できる。ただ昨季は、「展開次第で、ある失点を機に一気にガタっと崩れていく」試合が少なからずありました。
それと結局は、控え選手の底上げ。これがどれほどできるのか。
選手層の薄さへの不安視から、ここではやや低めのパワーランキングになってますけど、「30勝~33勝ライン」に届き得る潜在能力はあると映ってますので、少なくとも「プチ旋風」を、期待したい感じです。
滋賀(今季は「スタイル構築の土台づくり」。12勝は届いてくれ!)。
1年で、「本来いるべき場所」の「B1のステージ」に復帰を叶えた。
ですけど、待っていたのは、恐らくですけど「資金不足という名の試練」でした。
実際、日本人選手で、B1レベルである程度の能力値を計算できそうなのは、「野本」「岡田」くらいの感じです、あとはB2でプレーの幅を拡げた「常田」、貴重な地元選手である「森山」を含めての4人。
とはいえいずれも、京都や大阪のコアメンバーと比してだと、個の力では正直劣ります。そう考えると、今季はまずは「日本人選手の『軸』探し」から着手が、より現実的といえるかなです。
資金不足。そう、滋賀の本拠地は、「滋賀ダイハツアリーナ」。
自分も何回か訪れた経験があって、「きれいで、コンパクトで、とても観やすい素敵なアリーナ」と感じてます。
ですけど、恐らくそう遠くないタイミングで、「改修で対応」にならざるを得ない、といわれているのです。そう、「VIPルーム」を設置しなければいけないと(個人的には、この「VIPルーム」、まるで金科玉条の如く、それって絶対に必要なのかなあ…?と、「とても激しく強い違和感」であるのが、自分の正直な本音です。
違和感は正直拭えない。でも、それがルール。改修がマストである以上、そのための資金捻出が必要。それ故に、安価での対応が可能な若手・中堅で固めざるを得ない、それが今オフの選手編成である、と伺います。
ただ、「この選手編成、正直きついよなあ…」と映るのは、日本人選手以上に、むしろ外国人選手です。
モータムは良質と映りますけど(なお守備が苦手)、問題はあとの2枠です。正直、例えば、「ユトフ」(横浜BC→今季はイタリア1部)、「オリバー」(横浜BC→今季は台湾T1リーグ)、「ブルックス」(北海道→今季は台湾T1リーグ)、「ヘソン」(富山→今季はメキシコリーグ)、いま挙げた4人のうち2人との補強がせめて叶っていれば(4人共に、Bリーグ残留が叶わないと判断してのタイミングで、海外リーグ移籍を決断している感じですので)、ここまで悲観的な解釈にはならないだろうにと。
例えば、「モータム、ユトフ、ヘソン」での開幕が叶っていれば、「平面での守備力」「3P能力」はある程度は計算できたと想像するのです。「なんだかなあ…」と。
そうなると、「野本-岡田-森山(or常田)-モータム-ユトフ」にできたと映るのです。
そう、きつい表現になって、とても申し訳ない想いですけど、「12勝(勝率.200)」、このラインは確保できて欲しい、そう正直映ってます。
B2降格の恐怖に怯える必要がない訳ですから、「自分たちが志向するバスケスタイル」を愚直に追い求めて、「収穫を1つ1つ積み上げて、課題を選手の皆で共有し合うこと」、その先に、「光を積み上げる」に結び付けられるのでは、と想像するのです。
気が付けば、想像以上に長くなってしまいましたけど、あくまでも「こういう考え方、解釈もあるんだ」という感じでとらえて頂けると、とても嬉しいです。
さあ、今季も「楽しいバスケライフ」にするぞ!の想いです。
ありがとうございます。
【バスケットボール#48D】