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渡邊雄太の今オフの入団先、現時点での一考察。及び、今オフのBリーグの移籍市場の序盤、自分なりにいま感じてること。【バスケ】【Bリーグ】【エッセイ】【陸上・マラソン・駅伝】【有料記事】



 (無料)「選手である前に、人間であれ」。自分が渡邊雄太を応援したくなるのは、まさしくこの要素。「完全燃焼した"真の勝者"」、言い得て妙と感じますし、杉浦大介さんだから伝えられる「愛に満ちる素敵な言葉」です。


 (今回は、2回目の有料記事です。といっても、最大のメインである「渡邊雄太のこと」は、無料部分で綴らせて頂きます。
 では、有料部分では何を綴るかと申しますと、「Bリーグの移籍市場での序盤を踏まえて、現時点で自分が、1バスケファンとして正直に感じていること」です。
 で、誤解されたくないのではっきり述べますと、自分は、「より客観的に見て、この選手はこうするかもしれない、より合理的な理由がある」の感じで綴ってますけど、でも、「当てに行っている」という感じではないんですよね。結局は、移籍市場って、「虚々実々を楽しむ、読み解く」であると自分は思っていて。1日1日、情勢が激しく変化することであると思っていますから。
 個人的には、今オフ、「河村勇輝の現在地」を、いつか綴りたいと思ってますけど、そう遠くないうちに綴る機会を設けたい、いまはそうとしか言えないもどかしさが、正直な感じです。

 それと、「陸上」もテーマとして挙げてますけど、これは、話の流れから、陸上のことも少なからずの文字数で言及してるからです。ただこの、陸上のことは、「無料部分でのみ言及」であることを、あらかじめ強調させて頂きます。)







 【渡邊雄太、帰国記者会見。(2024年4月21日)】
 (『ダンクシュート』2024年7月号、14頁~17頁。Bリーグ行きに当たっての部分のみを引用・抜粋。)

 ー今後はずっと日本でプレーする?
 「基本的にはそう思っています。まだどういう形で日本のチームと契約するかはわからないですし、交渉に関してはこれからになってくるんですけど、この6年間いろいろなチームを転々としてきた中で、自分としては長期で自分のことを見てくれるチームというか、できるなら次に決めたチームで引退するまでやりたいなというくらいに思っています。なので現状の話で言うと、一度日本でプレーしてまたアメリカに挑戦することは考えていないですし、ほかの国に行くことも考えていないです。」

 ー日本で所属するチームの決め手になるのは?
 「そこに関してはいろいろな要素が絡んでくると思います。これからエージェントと話を進めながらやっていこうと思ってますけど、一番は僕を本気で欲してくれるチーム。なかなかNBAでは欲してもらえる立場ではなかったので。自分がアピールすることでチームに需要を感じてもらうという点では今後も変わらないとは思ってますけど、やっぱり、今の僕を見て、僕のことを本気で欲しいと思ってくれる、その熱量があるチームに、僕も自分の全力を注ぎたいと思います。そこが優勝経験があるチームだろうが、優勝もしたことなくてこれからのチームだろうが、それはそれで僕はいいと思っています。

 ーNBAにいる間、Bリーグの動向は追っていた?
 「NBAにいたときは自分のことで精一杯過ぎて、あまりBリーグの動向は追えていなかったというのが正直なところです。もちろん代表で一緒にやっていた選手のことは知っていますけど、ほかにどういう選手がいるのかとかはまだまだ知識が浅い部分です。ただ今後、チームメイトになる選手矢的になる選手がたくさんいるので、NBAのプレーオフは見るかわからないですけど(笑)、Bリーグの方はしっかり見て、次のシーズンに向けて情報を得られたらなと思います。」

 ーNBAの後に日本ではなく、ヨーロッパでやる選択肢はあった?
 「ヨーロッパ(欧州)は考えていませんでした。アメリカに18歳で行ったときに、言語の違いですごい苦労したのを覚えていますし、文化の違いだったり、新しいことの発見で楽しい毎日ではあったんですけど、それと同時にしんどい部分もあったのは事実なので、また今、あのときと同じことをできるかと自分に問いかけたときに、厳しいのかなと思いました。
 もうひとつ大きな理由としては、Bリーグがすごく魅力のあるリーグだというのは僕も思っていたので、毎年、代表活動で日本に帰ってきたときにいろんな選手と練習させてもらったりする中で、確実にレベルが上がているなと感じていましたし、富樫勇樹選手(千葉J)と仲がいいので彼の試合を見に行っていたりしたんですけど、すごくフィジカルで技術も上がってて、観ててすごく楽しい試合をしていました。そういった意味で、ヨーロッパでなくても日本にこれだけいいリーグがあって、ましてや自分は日本人で日本で生まれ育ってきたので、自分が一番やりたい場所でプレーするのが一番だという思いで、Bリーグでプレーすることを決めました。




今回購入させて頂いた、『ダンクシュート』2024年7月号。
渡邊雄太の歩んできた道が凝縮の、「渡邊雄太ファン必読レベル」の珠玉の1冊です!


それとこの機会に、1バスケファンとして。
「ダンクシュートさん、Bリーグもこの雑誌上で取り上げて頂きたいです!(熱望!)」
何故って、『ダンクシュート』を拝読している人間ならば理解して頂けるかなですが、
特に、1つのチームを取り上げるコラム、とても本質をとらえていて、
いい意味で「忖度」が全くない、「愛が根底にあるが故の、本音の文章」なんですよね。
というか、それが本来のジャーナリズムでしょう、と自分は思ってますけど。
読みたいのは、「問題の本質」なんですよ、ただ事実を淡々と伝えるだけが、
スポーツ報道ではないと自分はずっと感じていて。
例えば今季でだと、
「なぜ、三遠と京都で、これほどに明暗が分かれたのか?」とか、
「3年目の勝負の年、広島と島根でなぜ結果や内容に明暗が?」とか、
「河村を擁する横浜BCは、今季なぜ失意の結果に終始したのか?」とか。
それが、「バスケ専門メディアができる(&果たすべき)使命でしょう!」と。
その点、ダンクシュートさんは、問題の本質をズバズバ綴ってくれてる。
今回のこの号でも、例えばクリッパーズやサンズを綴ってる箇所は、
拝読して頂ければ、「それな!」ときっと感じますから!



『ダンクシュート』2024年7月号、6頁~7頁、巻頭特集。
いま写真で強調させて頂いた箇所。なんと『愛に満ちる言葉』だろうと。
綴っているのは、杉浦大介さん。バスケファンならば『説明不要の名物記者』。
「たしかにNBAで成功したとはいえないかもしれない。だが、最後の最後まで、
持てるポテンシャルを最大限に発揮し、完全燃焼した。
常人には到底不可能なことをやり遂げた渡邊は、
間違いなく"真の勝者"だった。」
なんと素敵な言葉だろう。書店でまず拝読しながら、思わず涙がこぼれてました。
これは、杉浦さんだからこそ伝えられる、とても素敵な文章です!と。



 (『ダンクシュート』2024年7月号、6頁~7頁。巻頭特集、『完全燃焼した"真の勝者”』、杉浦大介さんのコラム。後半部分を引用・抜粋。)

 『10年後も、20年後も、燦然と輝き続ける渡邊の功績。』

 「正直、ここまで来るとは思わなかったよ」。ブレイクしかけたラプターズ時代にそう声をかけたとき、「いやあ、誰も思わなかったと思いますよ」と嬉しそうに笑った姿をいまでも昨日のことのように思い出すことができる。
 こういった素直で朗らかな性格面も魅力的で、取材機会を通じて何度関心させられたかわからなかった。大活躍の後もまずは周囲への感謝と今後への課題を述べ、「来ていただいてありがとうございます」と記者への気遣いも忘れない思慮深さを持っていた。日本人離れした体格とスキルだけでなく、なによりもそんな部分に惹かれ、大学時代も、NBA入りして以降も、頻繁にアリーナに足を運んだ。
 どうやったらこんなに聡明な若者に育つのか。謎が解けたのはご両親に初めてお会いした時。「いつも雄太を見守って下さってありがとうございます」と香川名物のうどんまで丁寧に差し出された際、「この両親ゆえに」と合点がいったのだ。

 「自分はNBAではロスター内で9~11番目(15人中)の選手ですから」。
 NBAから身を引くと決めた後、渡邊はそう語ったことがあった。自身を常に客観的に見ることができる29歳のそんな言葉はおそらく正しかったのだろう。
 ハードワークと運動量でNBAでも随所に見せ場を作ったが、フルに働けたシーズンはなかった。最終的には最高レベルでの身体能力の不足、攻撃のバリエーション不足がそれ以上の出世を妨げた印象があった。保有しているプレーヤーオプションの権利を破棄してまで日本行きを選択したことは、自身の限界を知ったがゆえの方向転換でもあったのだろう。
 ただ、そのように足りない部分があったとしても、渡邊がやり遂げたことの価値が変わる訳ではない。才能を生かし切れない選手が多い中で、最後の最後までポテンシャルを最大限に発揮した。だからこそ、渡邊のプレーは感動的で、見ている者の胸をひたすらに打ったのである。そんな渡邊こそ”真の勝者"であり、日本で後に続こうとしている多くの若手選手にも希望を与えたことは間違いない。
 ドラフト外で入団し、新陳代謝の激しいNBAで6シーズンも頑張れる選手はもう日本からは出てこないかもしれない。10年後も、20年後も、その功績は燦然と輝き続ける。その成長の過程を間近で見られたことは幸運で、幸福だった。その日々に感謝するとともに、アメリカでの戦いを終えた渡邊には今後、日本では常に笑顔で、バスケットボールを心から楽しんで欲しいと願わずにはいられない。



 そう、自分も、渡邊雄太、あるいは河村が大好きです。
 何故、大好きなのか。それは、プレー面で「華があるから」もありますけど、「人間性がとても素敵だから」も、同等以上に大きいんですよね。
 (尤も、そのような渡邊雄太でも、NBAでは「ロールプレイヤー」あるいは「バイプレイヤー」の立場であったが。まあ、「ニック・ケイ、ニュービルでも到達できないNBA」ですので、どれほどの「異次元集団」「化け物集団」「魔境の世界」であるかは、想像できるかなですが。)

 実は、いままで出会ってきたいくつもの言葉、文章の中で、「言い方に問題はある気はするけど、でもとても理解できる」と、「とてもすとんと落ちる」言葉があります。




 引退後は饒舌でひょうきんな側面を見せているけど、現役時代はろくに取材対応せず、記者ウケは最低。我々も人間だから、そういう輩には入れたくない。

 (『デイリー新潮』(週刊新潮のweb版)、2020年1月31日。
 「桑田真澄、高津臣吾、ラミレス、川相昌弘はなぜ落ちた? 記者投票で決まる『野球殿堂』の仕組み」。
 上述の言葉は、前田智徳さん[広島で「通算2119安打」「規定打席到達で打率.300到達が11回」「生涯打率.302」の業績。「不屈の天才」「孤高の天才」と呼ばれている]が殿堂入りしていないことに対する、ある記者の言葉。実際、この言葉に裏打ちされるように、前田智は未だに殿堂入りが叶っていません。)


 言い方が酷い(ひどい)なあ…とは思いますけど、この気持ちは、とても理解できます。自分も今夏で40歳ですけど、27歳のとき、ご縁があって、東北の震災での復興支援活動に参加させて頂く機会がきっかけで、いろいろな人間と出会うようになって、視野・価値観・世界観が一気に拡がり深まりました。
 ですので、若いときの自分だと、「何言ってんねん、じゃあ自分がやってみいや」と感じたでしょうけど、いまの自分ならば、「同じ程度の成績ならば、より誠実な人間に報いてあげたいと感じるのは、むしろ当然でしょう」と正直感じます。


 そう、「この人と、一緒に仕事ができたら、より自分が頑張れそう」という人間に出会った経験をした人間、結構多いんじゃないかな?と想像ですけど、これはつまり、「この逆も然り」である訳です。
 同じような成績でも、記者の質問に最後まで誠実に答えようとする人間(選手、指導者)の方が、「人間としてとても素敵だな」と感じると思うのです。
 勿論、人間ですから、「どうしても取材に答える気になれないとき」があることは、理解はできます。ですけど、そのような場合でも、せめて「ごめんなさい、今日は皆さまが期待できるような答えができる気持ちではありません。それでもよろしいでしょうか?」程度はして欲しいなあ、と思うのです。

 結果が悪い場合、「取材拒否をする傾向が強い」もですし、取材に応じるにせよ、「敗因を選手のせいにしたがる傾向が強い」も、自分だったら
 「心の中では、そういう監督のもとではやりたくない。もちろん、プロとしては自分自身の使命を全身全霊で貫徹するだけだけど、FAを取得したら、即答でFA行使をするだろう。」
 ですね、正直。



 そう、「嫌なことがあっても、できる最大級に誠実であり続けようとできる人間」、そういう人間こそ、「一緒に仕事がしたい人間」といえると思うのです。
 ですので、渡邊雄太や河村もですし、自分は、

 「鈴木亜由子」(陸上)、「田中希実」(陸上)、「大橋悠衣」(競泳)。

 この3人が、特に大好きな選手ですけど、「どんなにつらい結果でも、絶対に『最後まで誠実であり続けようの姿勢』がとても伝わるから」です。
 2021年の東京五輪。田中希実の、走りを終えた後、「ありがとうございました」と深く一礼をして、その上でトラックを去ったのです(しかもこの、「ありがとうございました」が、がっつりと音で拾われていたんですよね、マイクなしなのに)。
 人によっては、オーバーなしぐさだなあ…と感じた人間もいるかもです。でも自分は、田中希実の「どこまでも全力で、どこまでも誠実であろうという人間性が故だし、最後に一礼をして終わることは、自分のポリシーでもあるから」と思ってるんですよね。
 最後に一礼をして終わるが、なぜとても大切かと申しますと、この場合でだと、「走らせて頂けることは、当たり前ではないから」です。
 けがや病気などで、いつ突然、そのスポーツ(競技)ができなくなるかわからない。そしてそれは、あるとき突然に訪れる。
 勿論、人間である以上、いつかは終わりが来ます。でもそれは、「選手寿命が来たとき」であって欲しいですけど。

 ちなみに、田中に限らず、陸上選手では、特に駅伝とかで観て頂ければより伝わるかなですけど、終えるときに「一礼をしてから去る」も勿論ですし、さらに、スタートラインにつくときに「一礼をしてからスタートラインに立つ」選手も結構多くいます。
 これも、「一礼をしてから去る」と同じような理由で、「今日も、走らせて頂けることに感謝だから」です。それと、「自分自身を鼓舞するため」「自分自身に対して、心のスイッチを入れるため」もあるかなです。



 実は昨年6月、自分は大阪に住んでいるのですけど、陸上の日本選手権が大阪での開催であった「ご縁」で、陸上の日本選手権を、生観戦させて頂く機会を得ました(1日目、4日目)。
 実は、テレビでは映らない、U20(20歳以下。そのため、高校生も多くいました)の部門をも含めての生観戦でしたけど、





 そう、これ、とても印象的で。
 負けてしまって、悔しかっただろうに、「よくやったよ」と称える、それもいわば本能的に、自然と出てきたしぐさだったに映ったんですよね(それも、自分より年下に負けたのに、です)。
 きっと、親御さん(あるいは先生方)の育て方がとても素敵なんだろうなあと想像の感じで。もちろん、この石川苺さん、本人の努力や心掛けの賜物であると想像ですけど。
 (読み方は、「苺」と書いて、そのまま「いちご」です。恥ずかしながら、この大会が始まるまでは把握できてなかった選手でしたけど、一気に応援したくなった!ちなみに故郷は北海道で、いまは城西大学2年生とのことです。陸上って、「ポーン」と一気に伸びるタイミングが人それぞれに異なるところも魅力と思っていて、でもこの「ポーン」と一気に伸びるときって、一気に行くんですよね。
 自分は、「努力に勝る天才なし」とずっと思っているのですけど、この、石川苺さん、いつか「ポーン」と伸びるとき[それはもしかしたら、社会人になってからかもしれませんが。だから、もしいま結果が出なくても、こつこつと地道な努力を続けてね。そうすれば、いつか絶対に「ポーン」と伸びるタイミングは絶対に来るから!と]を、ささやかながらですけど、楽しみにしてます。)


 あるいは、「鈴木亜由子」。自分が、鈴木亜由子の大ファンであることを公言していることは、以前のnoteでも言及させて頂いてる感じではありますけど、この鈴木亜由子、中学2年生のとき(2005年-2006年)から、全国大会に出場し続けてきた、いわば「ずっとスター選手に君臨し続けてきた」感じですけど(「ガチの文武両道(現役で名古屋大学へ)」「負傷に苦しみ続けた」など、エピソードに事欠かない選手でもあります)、実は、勿論把握できている範囲内ではありますけど、15年以上の現役生活の中で、「取材拒否をしたことは、1回だけ」といわれてます。
 その「1回」とは、2023年のMGC。厳密には「『取材拒否をした』ではなくて、『物理的に取材に応じられなかった』」、そう、「(12位と不本意な結果及び内容で、)終わった直後から泣きじゃくって(言葉通り、「涙がひたすら止まらない」の感じでした)、なんでも本人曰く、「気が付いたときには帰りの車の中だった」とのこと。で、チームメイトから「後日に、本人から改めて取材対応の機会を持たせますんで」であったとか。
 そう、じつはこのMGCのゴール後、しばらくその場から立ち尽くして、動こうとしませんでした(というかいま思えば、「動けなかった」んだと)。いま思えばですが、理由の1つには、自分より後ろにチームメイト(所属の日本郵政のチームメイト、太田琴菜さん。スタミナが持ち味で、彼女も須磨学園高校→立命館大学時代は世代のトップ選手で、「都道府県対抗女子駅伝」の名物選手の1人でもあります)がいたから、もある感じですけど、それ以上に、
 「この結果、この内容(贔屓目抜きにして、消極的な内容に終始した感じが否めない。恐らく本人が「後悔のないように、攻めよう」とわかっていたはずだけど、できなかったのだと)に終わってしまった、自分自身に対して許せない、受け容れられない」
 であったのでは、と想像の感じです。


 だけど、裏を返せば、よほどのときでない限り、たとえ不本意な結果でも、「持てる全力を出し切ろうとする姿勢」「最後まで誠実であり続けようとする姿勢」(実際、酷いパフォーマンスであったときでも、最後にばたっと倒れ込むことはほとんどない、必ず一礼をしてから歩道へと向かう、そこでぐだっとなることはありますけど)、そう、この人間性が、自分が鈴木亜由子が、「人間としてずっととても尊敬できる、ずっと応援し続けようと思える」大きな理由であるのです。
 先日に、現役続行を正式表明して、言葉のニュアンス的には、4年後(の、2028年のロサンゼルス五輪)は年齢的にさすがに難しそうな感じで、でも、「もうこれ以上は無理というそのときまで、完全燃焼したい」という強い決心に映ったんですよね。

 そう、1ファンとしては、でも最後は、鈴木亜由子が最も輝いたステージといえる、京都での毎年1月の「都道府県対抗女子駅伝」で、もう1度は走って終えて欲しい、と強く伝えたいんですよね(2016年、2019年の、愛知の2回の優勝は、「鈴木亜由子なしには叶わなかった」と言い切っていい。ちなみに都道府県対抗女子駅伝では、亜由子は出場10回の全てで、愛知で出場してます。そう、「愛知のネイビーのユニフォーム」は、「鈴木亜由子の歩んできた歴史そのもの」といってもいいのです)。



 …って、話をとても脱線させてしまいましたけど(激汗)、話を、渡邊雄太のことに戻します。


 「ただ、そのように足りない部分があったとしても、渡邊がやり遂げたことの価値が変わる訳ではない。才能を生かし切れない選手が多い中で、最後の最後までポテンシャルを最大限に発揮した。だからこそ、渡邊のプレーは感動的で、見ている者の胸をひたすらに打ったのである。そんな渡邊こそ”真の勝者"であり、日本で後に続こうとしている多くの若手選手にも希望を与えたことは間違いない。」


 なんと、愛が伝わる、素敵な言葉だろう。これは、杉浦大介さんだからこそ伝えられる言葉である。
 そう強く感じますし、「NBAで213試合に出場」、これは、Bリーグに来た外国人の中でも、かなりの試合数といえます。
 そう、Bリーグの歴史に残る外国人選手たちでも、


 ニック・ケイ(島根)[0試合]
 クーリー(琉球)[23試合]
 エサトン(名古屋D)[0試合]
 ムーニー(千葉J)[0試合]
 スコット(横浜BC)[0試合]
 ヒース(川崎)[0試合]
 ガードナー(三河)[0試合]
 ブラックシアー(広島)[0試合]
 ジャクソン(京都)[0試合]
 ディアロ(京都)[183試合]
 ユトフ(横浜BC)[16試合]

 ネイサン・ブース(仙台)[0試合]
 ニック・メイヨ(広島)[0試合]
 ジェイコブセン(茨城)[0試合]
 トラビス(北海道)[0試合]


 ビュフォード(島根)[0試合]
 エバンス(広島)[0試合]
 クラーク(三遠)[3試合]
 カロイアロ(大阪)[0試合]

 オリバー(横浜BC)[0試合]
 ヴィック・ロー(琉球)[8試合]
 トレイ・ジョーンズ(群馬)[1試合]
 C・スミス(千葉J)[0試合]
 ニュービル(宇都宮)[0試合]
 ライト(京都)[0試合]


 いま挙げた、Bリーグの主要な外国人選手(25人を挙げました)、自分も驚きですけど、「0試合」が実はほとんどです。
 ニック・ケイ、ニュービル、エバンス、ビュフォードが「NBA経験がゼロ」は、結構知られてきてるかなと想像ですけど、ガードナー、エサトン、ブラックシアー、カロイアロとかも、「NBA経験がゼロ」です。
 こういった選手が到達できないNBAで、「6年、213試合」に出場し続けた渡邊雄太の業績は、シンプルに最大級の称賛である、と自分は思ってます。

 その一方で、そう、野球のNPBで、「NPBに向いている選手」といわれますけど、これは「Bリーグに向いている選手」にもいえることと思っていて、「あまりにボールホグ傾向でもいけない」けど(とはいえ、欧州よりはある程度は許容されている感じ。実際、NBAを除く世界の主要リーグでは、Bリーグは「中国CBA」「韓国KBL」に次いで、一部の有力選手のUSG%が高い傾向です)、「独力で違いを生み出せない、使われる型に完全に全振り」も、だんだん居場所が狭まりつつある現況、と映ってます。
 それが、「ディアロ」。出場してるときは、確かに安定して「ダブルダブル級」で、特に守備面では「さすが、NBAで183試合出場だ」です。でも一方で攻撃面では、これは正直、解釈が分かれると想像です。

 いわば、「NBAではロールプレイヤー(あるいはそれ未満)」とみなされてるから、Bリーグに来る(しかも、NBAから直接来ることは、ほとんどない。中国CBAや、豪州NBLでは、NBAから直接来ることも、毎年1~3人程度いると伺いますが)、である訳ですけど、

 「もとは違いを生み出せる選手だけど、NBAレベルに適応するために、ロールプレイヤーに転向せざるを得なかった」(渡邊雄太はこの型)
 「生粋のロールプレイヤー。独力で得点機会を創出できるタイプではない」(ディアロは恐らくこの型)


 そう、ディアロは実質2年間京都にいて、京都は応援球団(というか、生観戦できる球団)であるので、こうしてディアロを観られて、とても嬉しい時間であったといえるのですけど、ホームの試合で、勝負どころで観客をあおったり、チームメイトを鼓舞したり、その時々でできる全力姿勢が伝わってきて、観られてとても嬉しかった、であるのですけど、でも一方で、

 「NBAでの通算試合数≠その選手の能力の総合値」

 であることも学ばせて頂いた感じです。勿論、「古典型ビッグマン」として考えれば、リムランできますし、ORへの意識とかを含めて、頼りになる感じではあるのですけど、「できることの幅の狭さ」とかを含めて(機動力はあるのに、シュートレンジを広くできそうな感じは一向になさそうを含めて)、うまく言葉に落とし込めないですけど、もどかしさが正直あります。

 逆に、例えばビュフォード、ニュービル、エバンス、クラークとかは、「ある程度以上、ボールを持ってこそ、より持ち味を発揮できる」で、NBAに届かなかったのかな、と想像で。特にビュフォード(あるいは、NBA経験はあるけどトレイ・ジョーンズ)のように、3P試投率が少ないタイプは、NBAの「シュートレンジ&ポジションレス」が強まる傾向に、加速度的に合わなくなっていってると映りますし。

 ただ、やろうと思えば「一気に25得点」もできるし、それでいて「アシスト、守備を重視ながら、10得点も確保できる」と、状況次第でプレーの重点を使い分けられる、それこそ「バスケIQの塊」である「ニック・ケイ」が(しかも、NBA組を差し置いて、豪州代表では絶対不動の正PFです)、「NBAについに到達できずじまい」というのは、自分の中ではいまだに「?」です。恐らく「タイミングが合わなかった」ことが大きいかなと想像ですけど、あるいは、NBAレベルだと「すべてにおいて65点で、どれか突出した特徴がない」と判断された?とかと。




 「NBAは、北米の4大プロスポーツの中で契約できる選手の数が最も少なく平均の在籍年数も4年半という厳しい競争の舞台です。」


 で、渡邊雄太。「才能を生かし切れない選手が多い中で、最後の最後までポテンシャルを最大限に発揮した」。そのような渡邊雄太は「”真の勝者"であるといえる」と。
 そう、NBAって、平均の在籍期間が4年半ほど(ちなみに野球のMLBも、似たような感じとのこと。3年が経過すると年俸の上昇が始まり、6年が経過すると自動FAになり、いわば「2段階での足切り」があるイメージと伺います)。
 で、渡邊雄太は、通算試合数こそ「213試合」と、実質3年程度ですし、このうちの先発出場試合数では、わずか「9試合」(しかも平均出場時間が20分を超えたシーズンはゼロ、つまり「6th,7thという訳でもなかった」)の感じですけど、でも、6年間(今季の終盤は、事実上の構想外になってたけど、それでも5年半ほどの計算になる)を「駆け抜けられた」ことは、それ自体がとてもすごいこと!と伝えたいんですよね。


 そんな渡邊雄太、日本代表では「オールラウンドに、一通りのことが高いレベルでできる」です。「ハンドラー」「シュートレンジ」「1on1」「スティール、テイクチャージ」「リバウンダー(ORを含む)」、果てには「ブロッカー」もできます

 でも、NBAメインで観ている人間ならば、渡邊雄太は「典型的な3&D」あるいは「守備特化型」の位置付けでした。起用法も、ほぼ「控えのSF/PF」と、はっきりしていました。
 個人的には、「ポイントフォワード(または大型PG)」の位置付けで起用する球団に出会えていたら、どうなっていただろうと、正直ずっと感じてます。まあ、このような「ifもしも」は、スポーツの面白さ・奥深さと自分は強く感じていますけど。






 ですけど、これは恐らく強引な表現になるかなですけど、かなりかみ砕くと、

 「『ビュフォード』『エバンス』、あるいは『マブンガ(京都、富山時代)』のような選手を、『日本人枠』で獲れる。」
 (はっきり述べれば、『Mr.トリプルダブルの3代目』を、しかも『日本人枠で獲れる』チャンスを意味している。初代はマブンガ、2代目はビュフォードですが。)


 そう自分は感じているんですよね。

 いずれにせよ、いまは、渡邊雄太に、「ありがとうございました」、これが自分の正直な想いです。
 そう、「NBA引退」、自分も、引退会見を聴かせて頂きましたけど、「ああ、完全燃焼したんだな」と伝わってきたんですよね。視点を変えれば、「NBA選手としての、選手寿命が来てしまった」んだなと。

 …と、そのような感じですけど、そう、自分がここで特に綴りたいのは、渡邊雄太の、「NBAでの6年間、213試合への、『ありがとう』の感謝の想い」もですけど、むしろメインは、「渡邊雄太の考えられる移籍先を読み解く」なんですよね。尤もあくまでも、「現時点での」ではありますけど。



 (無料)「渡邊雄太の今オフの入団先、現時点での一考察」。「熱量」のみならず、現実論としては「資金力」「夫人の意向」「プレーリズム」「勝ち馬に乗るだけリスク」「立地」等、いくつもの要素が複雑に絡んでくるかと。そうなると現実論は、「争奪戦に勝利できる球団」はおのずといくつかに絞られる感が。


 「この6年間いろいろなチームを転々としてきた中で、自分としては長期で自分のことを見てくれるチームというか、できるなら次に決めたチームで引退するまでやりたいなというくらいに思っています。」

 「一番は僕を本気で欲してくれるチーム。なかなかNBAでは欲してもらえる立場ではなかったので。自分がアピールすることでチームに需要を感じてもらうという点では今後も変わらないとは思ってますけど、やっぱり、今の僕を見て、僕のことを本気で欲しいと思ってくれる、その熱量があるチームに、僕も自分の全力を注ぎたいと思います。
 そこが優勝経験があるチームだろうが、優勝もしたことなくてこれからのチームだろうが、それはそれで僕はいいと思っています。」

 (渡邊雄太、帰国記者会見[2024年4月21日]、「入団先を決めるにあたっての基準」に関係する回答部分を抜粋。このnote記事の冒頭部分での、下線を示した部分を抜粋の感じです。)


 「自分としては長期で自分のことを見てくれるチーム」

 「できるなら次に決めたチームで引退するまでやりたい」

 「一番は僕を本気で欲してくれるチーム。なかなかNBAでは欲してもらえる立場ではなかったので」
 (←この部分が特に重要、と自分は解釈です。)

 「やっぱり、今の僕を見て、僕のことを本気で欲しいと思ってくれる、その熱量があるチームに、僕も自分の全力を注ぎたいと思います」

 「そこが優勝経験があるチームだろうが、優勝もしたことなくてこれからのチームだろうが、それはそれで僕はいいと思っています」


 いま示させて頂いたのが、「渡邊雄太が、Bリーグでの入団先を考えるにあたっての、キーフレーズ」です。

 「僕のことを本気で欲しいと思ってくれる、その熱量があるチームに、僕も自分の全力を注ぎたい。」
 「それが優勝経験があるチームだろうが、優勝もしたことなくてこれからのチームだろうが、それはそれで僕はいいと思っている。」


 自分が渡邊雄太の立場でも、「結論ありき」ではなくて、そう、同じような基準で決めるでしょう。ただ、ここに示したことのみならず、現実論としては、いくつものことが複雑に関係してくる、と自分は読んでいます。


 (1)「少なくとも、2億円が必要といわれている『必要年俸』。」
 (→故に「一定以上の資金力」はどうしても不可避になる。
 「2億円」は根拠があって、「帰化枠のSランク」と位置付けられてる、「ロシター、ファジーカス、ホーキンソンへの推定年俸」。
 それと参考として、昨オフに「A東京は、河村に対して『2億円×3年程度』を提示していた?」といわれてます、噂ベースですが。)

 (→で、この「2億円の年俸」、実は「跳ね上がってるのでは?」ともいわれてます。これは噂ベースですので、自分は話半分に解釈していますが、「つり上がってでも血眼で獲りたい」、そのような「切実さを持つ球団」が、いくつかイメージであります。そういった球団が実際に仕留めるのか、あるいは「ザ・金持ち球団」といえる「旧実業団の球団」が仕留めるのか、あるいは「えーっ、というXファクターの球団」[馬場のケースでは、このXファクターの球団である長崎行きになった]になるのかと。)


 (2)「夫人[妻]の存在。『夫人のもとの職業』『夫人の故郷』も重要ファクターになる。今回の場合、『もと東京キー局のアナウンサー』『夫人の故郷は東北の岩手』『本質的にはモデル気質』、これは無視できないファクター。」
 (→「夫人の存在」。実は特に、野球[NPB]でのFA交渉は、これが大きなポイントになってきた歴史があります。丸[広島→巨人]、浅村[埼玉西武→東北楽天]では、「先に夫人側を口説き落とした?」との説があり[勿論、根拠はない]、一方で、益田[千葉ロッテ]や増田[埼玉西武]は、「残留か移籍か、期限ぎりぎりまで熟考していた」ので、夫人に悩んでいることを打ち明けたら、「あなたの人生だし、私は結婚したときに、あなたの正直な想いにずっとついていく、と決めているから」の趣旨のことを言われて、いわば「後押し」になって、残留を決断したといわれてます。
 渡邊雄太の故郷は、「香川」です。故郷に近い球団だと「滋賀、京都、大阪、島根、広島」が該当になりますが[いずれも「強いて挙げれば」の域を出ないが]、むしろより無視できないとすれば「夫人の故郷の球団」、つまり東北の「秋田、仙台」[ただし、秋田は「そもそも資金力的に不参加では?」といわれている]の方が、より可能性があるかもと。)

 (→ただ、これは後述とも重なりますけど、「関東圏の球団が有力視」され続けているのは、「夫人は本質的にモデル気質。【自分、かわいいでしょう?】タイプだから」といわれてるんですよね。自分は、結婚してからは「確かに独身時代は【自分、かわいいでしょう?】感がとても強かったことは全否定はできない。でも結婚してからは、【できる最大級を尽くそうの姿勢】が伝わってきてたし、NBA引退を決めたときも、【あなたの意思を尊重するわ】であったと伺うけどなあ…」と解釈してるんですよね。
 とはいえ、本質的には特に「主婦向け雑誌モデルの道に含みを残したい」はあり得ると思っていて、現実論、そうなる「出版社って関東圏に集中である」訳です。これが「関東圏の球団が有力視」の大きな根拠の1つなんですよね。
 その一方で、特に「関西圏の球団」は、滋賀は「資金力とチーム体力」、京都は「再建3年目で、要補強ポイントがそもそも山積み」、大阪は「都市のマーケットに比して、資金力自体は平均やや上程度。というか、HCがスター選手を使いこなせるのか、とても怪しい」と、「現実的に獲れる要素が、まるでない」[心情的には当然、関西圏の球団で観たいですが]。
 これも、「関東圏の球団が有力視の説」をより加速なんですよね。)

 (3)「プレーリズム。渡邊雄太は本質的には、スピード・機動力に優れるが特徴の1つ。『ザ・組織バスケ』の『スローテンポバスケ』が渡邊雄太に合うとは、自分は1ミリも感じない。」
 (→名指しをすれば、「A東京」「SR渋谷」は、やめた方がいいと全身全霊で思っている、特にSR渋谷は。「渡邊雄太の得意とするプレーリズムと、真逆オブ真逆だから」だ。A東京は、全体的にはスローテンポだけど、実際は「いつでも速攻、逆速攻を仕掛けるぞの意識が、実はとても強い」し、アドマイティスHCは聡明であるので、もし来るならば「渡邊雄太を活かすシステムを構築」に踏み切るだろう、ロシターとの共存自体は恐らく問題ないだろうし。尤もA東京の場合は、後述のように「別の要素で問題がありそう」ではあるが。
 この「プレーリズム」で、いくつかの球団はふるいにかけられると思っている。その一方で、「より本命視の球団」[あとで述べるが2つある]は、いずれもこの「高速バスケの球団」である。最終的に自分は「高速バスケを志向する球団」が仕留めるのでは?と強く読んでいるが。)

 (4)「『どうせおまえは勝ち馬に乗っただけ』という批判は、恐らく避けたいのでは?と。その一方で『資金力』『チーム体力』は、恐らく無視できない。」
 (→名指しすれば、「A東京」「千葉J」「琉球」だと、「勝ち馬に乗っただけ」批判が容易に想像できる。この3球団は、近年は「資金力でトップ3の常連」である[特にA東京は不動のトップ。直近2年で「カネバルク」という、「失礼極まりない蔑称」を頂戴している]。尤も特に琉球は、立地面とプレーリズムから候補から脱落だろうと自分は読んでいるが。
 ちなみにこれで、解釈が分かれそうなのが「宇都宮」。確かにBリーグでは、優勝争いの中心であり続けてきた。だけど宇都宮は、実は「年齢構成の高齢化が、最も深刻な球団」でもあり、オーバー30の比江島が、直近3年は全盛期を謳歌ではあるが、いつ一気に衰えても不思議ではない。それでいて、今季はニュービルの入団で幾分か改善されたが、本質的には「クラッチタイムでの勝負どころでは、比江島の個人能力に依存」が強くある。
 そう、年齢構成的にも、プレースタイル面でも、宇都宮は「渡邊雄太を獲る合理的な理由が、実は特にある球団」なのだ。これに加えて、宇都宮は今季は、見た目の数字以上に「プレーリズムを大きく上げることに成功」。尤も宇都宮は、恐らく参戦しているだろうが、その場合は「何らかの工夫」が不可避といわれているけど。)

 (5)「『立地面』。既婚であるので、『子どもの教育環境』はどうしても無視できないこと。それと『医療環境』も無視できない、そうなるとなおさら『都市部がより有利』に?」
 (→記憶が正しければ、いまは子どもはいないと記憶だけど、現実論として「既婚」であること。そうなると「子どもの教育環境」は、いつかはどうしても生じてくる。特に野球では、都市部の球団は口説き文句の1つに「うちの球団に行けば、子どもの通う学校の選択肢がこれだけありますよ」と交渉の際に猛アピールしてくるとか[実際、近年は「見た目の年俸以上に、付帯条項をより重視する選手」が増加傾向といわれている。この「付帯条項」は、「教育環境、医療環境」も恐らく含まれてる]。
 そうなると、「私立・国立の学校がより充実」「大病院がより充実」の都市部の球団が、なおさら有利になる。その上、関西圏の球団は、いずれも球団自体が広い意味でチーム体力の面でアウトなので、そうなると「関東圏の球団」がより可能性が高くなる。)


 (1)「熱量」
 (2)「一定以上の資金力」
 (3)「本質的にモデル気質の妻」
 (→夫人に何らかの仕事を用意できそうか?を含めて。)
 (4)「プレーリズム。高速バスケ志向か否か」
 (5)「『どうせ勝ち馬に乗っただけ』は避けたい心理」
 (6)「立地面、教育環境、医療環境」


 (3)の「本質的にモデル気質の妻」については、実は、「夫人が元アナウンサー」というのは、特に野球選手で多くいます。
 ですけど、例えば、青木宣親(現ヤクルト。MLB時代はブルワーズ、ロイヤルズ等で通算6年間プレー)は、夫人は「元、テレビ東京のアナウンサー」でした(旧姓表記をさせていただくと、「大竹佐知さん」。現役時代は、短髪が似合うかわいらしさが特徴でした)。ですけど、結婚とほぼ同時に、事実上引退。2016年に青木がNPBに復帰してからも、いわゆる専業主婦[おかみさん業、ともいえるが]のままです。いわば「青木にどこまでも尽くす、ついていく」姿勢を貫いてる、といえます)。
 ですので、これについては、「夫人をまず先に口説き落とす」で活路を見出してる球団は恐らくいるのでは?(というか、自分がGMならば、「代理人とではない、やるのは選手自身ですので、本人及び夫人同席で交渉させて頂きたいです」に拘ります。「いまは付帯条項がより一層重要視される傾向がより強い」ですのでなおさらと)と、自分は正直思っていますけど、でも一方で、渡邊雄太の夫人(暁子さん。現役時代の旧姓表記でだと、「久慈暁子さん」です。ちなみに「暁子」と書いて「あきこ」と読みます)が、実際は何をより優先順位として望むのかは、「わからない」なんですよね。

 ですのでここでは、「ひとまず除外」として考えます。



      熱量  資金  戦力値・勝ち馬  プレーリズム  立地
 北海道  ◎    ×     ×        ◎     ×
 (公言済み。ただ、資金力や戦力値に照らせば、勝機はほぼゼロの感が。
 プレーリズム的には合いそうではあるのだが。)

 秋田   ×    ×     ×        ◎     ×
 (興味はあるだろうが、恐らく不参加。プレーリズム、志向するバスケスタイル的には、むしろ最も合いそうな球団ではあるが。)

 仙台   ◎    ×     ×        ◎     ×
 (公言してはいないが、社長は恐らく興味を示してるはず。
 ただ、資金力や戦力値に照らせば、勝機はほぼゼロの感が。
 夫人が東北[岩手]の人間であり、それに「東北の子どもに希望を」に活路をではあるが、「2億円の必要資金の壁」には抗えない。)

 茨城   ×    ×     ×        ◎     ◎
 (恐らく不参加。資金的にも戦力値的にも。)

 宇都宮  ◎   ○     ○        ○     ◎
 (恐らく参戦はしてる。ただし実際に補強するには、「比江島が減俸を呑む[あと1年といわれてる現行契約を破棄して、改めて結び直す。比江島自身は2022年オフから「生涯宇都宮」の姿勢を明確にしているが]」「エドワーズを放出して、アジア枠を補強[理由はシンプルに、資金面から。エドワーズは「帰化枠のAランクの筆頭」。尤もエドワーズ自身は恐らく残留希望と思われるが]」、この2つが恐らくマストになる。ただ、「ファンの熱量が、リーグno.1」であるので、これをも考慮だと、「少なからずあり得る」とは思っているが、本命視はできない。)

 群馬   ◎   ◎     ○       ◎     ◎
 (本命球団その1。というか、渡邊雄太獲りを最初に公言した球団。「高速バスケ志向」「年齢構成の高齢化」「ひな型といわれてる、魅力的な現アリーナ」など、後押しできる要素がいくつも揃っている。
 ただ問題は、「これ」といえる日本人の絶対的スターの不在。確かに、フリッピン[スティール王]、辻[バスケ界を代表のクラッチ力]、八村弟[いつブレイクでも不思議ではない爆発力]を擁しているが、あと一押しに欠けるのだ。視点を変えれば、「オールスターレベルには足りてないかもだが、良質の日本人が3人いるじゃないか」が、後押し要素ともいえるが。)

 越谷  △     ×     ×      ◎      ◎
 (資金力的に考えれば、現実的には恐らく不参加。ただ、可能性が「ゼロではない」と読むのは、「安齋HCの存在」。「日本人でno.1のHCの存在」というのは、「一緒に仕事がしたい」とても強い説得力といえるから。)

 千葉J  ◎     ◎     ▲     ◎      ◎
 (「富樫との盟友関係」「もとが高速バスケを志向」「資金力的に問題なし」が、根拠にはなっている。ただ「必要年俸が噂ベース通りに跳ね上がってると、恐らく苦しいのでは?」と読むことと、「勝ち馬に乗るだけ[いわゆる「バスの乗客」]」の烙印を押されることは、容易に想像できる。この「勝ち馬に乗るだけ」心理の面から、現実的には入団の可能性はむしろ低いと読むが。)


 A東京  ◎     ◎     ▲      △     ◎
 (資金力と立地面では「最も可能な球団」である。「必要年俸を跳ね上げてる球団」といわれても、正直全く驚かない。ただ、A東京は球団幹部が「交渉はしているが、感触は正直よくない」を隠せておらず、やはり「カネバルク」の蔑称や、「勝ち馬に乗るだけ」を、渡邊雄太が我が気にしていると考えるのがより自然かと。それと「プレーリズム的にスローテンポの傾向」であることも、可能性をより低くしている感が。
 わかりやすく述べれば、野球で丸が巨人にFA入団した場合に、どんな対応をされたかってこと[すさまじいブーイングからのスタートでした]。そう考えるとなおさら、A東京入りを選ぶとは思わないけどなあ…と。選んだら、ブレアリ、オプアリ、BUNTAIあたりで、選手入場時に大ブーイングが容易に想像できますから。)

 SR渋谷  ◎    ◎     ○     ×      ◎
 (正直、プレーリズムの面では「渡邊雄太に、即答レベルで最も合わない球団」と言い切っていい。ただ一方で、公言こそしていないが、あからさまに「資金と枠を空けて待っている」感が強いのだ[しかも「旧実業団の球団」の1つ。「旧実業団」の5球団、つまり「A東京、SR渋谷、川崎、三河、名古屋D」は、まず確実に渡邊雄太の争奪戦に参加してると考えていいでしょう、プライドの面からも]。実際、「渡邊雄太がNBA引退、Bリーグ帰還かと噂され出したとき」[これは「NBA引退を正式表明する以前の、3月の中旬~下旬の頃」です]を境に、あからさまに「7人~8人程度のローテ」に切り替えている。
 いわば、「プレーリズム面では『最も合わない球団。絶対にやめた方がいい!』」感じだけど、「熱量の面では、群馬・横浜BCと同様に、すさまじい熱量が伝わる」といっていい。
 繰り返そう、プレーリズムの面では、「最も合わない球団」といっていい、でも「熱量を最も重視」「スター日本人選手(ベンドラメ、田中大貴)がいる」意味では、可能性はゼロではないんですよね。)

 川崎   ◎    ○    △      ◎      ◎
 (「関東圏の球団」で、今オフに「ファジーカスの推定年俸の2億円が浮いた」。それに、新HCは欧州系だが「高速バスケを志向」と、就任コメントで明言している。その意味で、「熱量の面では、少なくともクリア」と考えていい。しかも「年齢構成の高齢化」は宇都宮と同様にずっと課題であったので、「欲しい切実さがとても強い球団」といえる。
 ただ問題は、渡邊雄太を獲ったところで、「年齢構成の高齢化を、少しごまかせるだけ」になる可能性が高いこと。宇都宮とは、そこが「似ているようで、少なからず異なる」のだ。しかも藤井が今オフに退団の噂があり、後継の正PG候補の名前も出てきていないこと[最新情勢の感じだと、「B2からの個人昇格が濃厚視の土家(福島)が、最も現実的」なことになる。あるいは、名古屋Dからの移籍が有力視の、伊藤達哉か。藤井は、「島根・群馬の2球団」が、具体的な移籍先候補としてずっと噂され続けてます]。
 そう考えると、「SR渋谷や宇都宮以上に、可能性の面ではより劣勢」、これが自分の正直な読みです。)

 横浜BC  ◎    ◎    ○      ◎     ◎
 (本命球団その2。公言はしていないが、この1年でコアファンが一気に増加で、資金力的には恐らくクリアできてる。「高速バスケ志向が明確」であり、「立地面・教育環境・医療環境」の面でも、同じ本命球団の群馬寄りアドバンテージ感が強い[特にBUNTAIだと、横浜の中心部]。そのうえ、(河村は来季限りで海外挑戦への可能性が強いともいわれてるが)「若きスターPG、河村勇輝と協演できる特大のメリット」が。
 はっきり述べれば、現況を噂ベースをも考慮すれば、
 「群馬、横浜BCの2球団が本命、全力で枠を空けて待ってるがプレーリズム面で不安のSR渋谷、新たなるフラッグシップで迎えたくて、ファンの熱量がno.1の宇都宮の2球団が追走、同じ関東圏のA東京、千葉J、川崎は『勝ち馬心理』『高齢化傾向』とかの面から恐らく厳しい、他の球団はチャンスは『ゼロではないが、それ以上ではない』の感じと読んでいるが」。)

 三遠   ×    ▲     ○      ◎     ▲
 (今オフは、選手総年俸を圧縮したい意向である、といわれている。
 故に、恐らく不参加かと。)

 三河   △    △     ○      ◎     △
 (「旧実業団の5球団」の1つで、HCはNBAのウィザーズでのAC経験。その上、「高速バスケを明確に志向」している。
 なので、恐らく参加はしていると思われるが、「2億円の壁」をクリアできるかは正直微妙。「その他の球団」の1つの域を出ない。)

 FE名古屋  ×    ×     ▲     △     ○
 (アリーナ問題で新B1が事実上アウトといわれてる。
 資金力をも総合すると、恐らく不参加かと。)

 名古屋D  ○    ○     ◎     ◎     ○
 (「旧実業団の5球団」の1つで、明確に高速バスケを志向。「優勝まであと少しで、そこからが届かない」を繰り返している現況に照らせば、「勝ち馬に乗るだけ」にはならないこと、それとPGの齋藤拓実との協演ができることも大きなメリット。
 ただ、問題は資金。「2億円ライン」ならば恐らく用意できると思われるが、それより跳ね上がってるの噂ベースが仮に事実なら、恐らく苦しい。)


 滋賀   ◎    ×     ×      ◎     ▲
 (公言済み。ただ資金力や戦力値に照らせば、勝機はほぼゼロの感が。)

 京都   ×    ▲     ▲      ◎     ○
 (今季、「ステップの年」のはずが、結果・内容の両面で失意に終わり、要補強ポイントが山積み。コアファンは増加傾向とはいえ、これでは争奪戦に参加しようがない、故に恐らく不参加かと。)

 大阪   △    △     △     ◎     ○
 (HCが「組織バスケ志向」[情熱的だが、スター選手を使いこなすことは苦手の傾向でもある]で、この時点で会うイメージがいまひとつ湧かない。争奪戦には参加してる可能性が高いし、「有力日本人の補強」は球団の長年の悲願だが、「2億円ラインより跳ね上がる」だと、この時点で恐らく恐らく事実上のノーチャンスの感が。)

 島根   ◎    ○     ○     ◎      ▲
 (「関東圏以外の球団」で、争奪戦に勝利の可能性が唯一あるとすれば、この球団と読んでる[とはいえそれでも、可能性は「10%もない」と読んでるが。それよりもむしろ、地元選手である藤井の補強に成功できるかの感じではある、これは安藤誓の負担軽減という重要命題に照らすとなおさら]。
 熱量の強いファンの存在[生観戦をしていると、「西地区版の宇都宮」と感じてる、それほどに強い熱量だし、京都や大阪で生観戦だと、「半中立地化」を感じるほど]、地方部の球団だが確固たる親会社の存在[親会社のバンダイナムコは、いまや「オタク界の寡占企業」「東証1部に一定の影響力といわれる巨大企業」]と、追い風要素はあるが。)

 広島   ▲    ○     ○      ◎     ○
 (早い段階で来季の選手陣容を事実上発表済み。恐らく、興味は示していたとは思われるが、「合意まで時間を要する」あるいは「2億円ラインから跳ね上がって恐らく対応しきれない」と判断で、早い段階で撤退した可能性が高そう。)

 佐賀   △    △     △      ◎     ×
 (プレーリズム的に合いそうではあるし、公言してはいないが、興味を示している可能性は充分にあると読む。ただ、「2億円ライン」の資金力があるかは不透明の感じが否めずで、それ以上に跳ね上がった場合は「事実上のノーチャンス」の感が。)

 長崎   ◎    △     △      ◎     ×
 (公言済み。プレーリズム的に合いそうではあるが、今季、「馬場を擁していたのに、勝率.500未満」、正直戦力値的に勝機があるとは思えない。)

 琉球   ◎    ◎     ▲      △     ×
 (「プレーリズム」「立地」「勝ち馬に乗りたい心理」の3つの時点で、恐らく勝機はほぼゼロ。興味を示しているのはほぼ濃厚とは映るが。)



 まとめますと、下記の感じになります。


 本命1 群馬
 本命2 横浜BC
 (この2球団のマッチレースの可能性が、より有力ではと。
 「高速バスケを志向」「関東圏の球団」「3億円ラインなら恐らく可能」[さすがにそれ以上は跳ね上がらないだろう]「【勝ち馬に乗るだけ】に非該当」「ファンの熱量」。
 これらを総合すれば、この2球団の可能性が恐らく高いと読む。)

 有力1 宇都宮
 有力2 SR渋谷
 (「群馬」「横浜BC」から、形勢を逆転できるとすれば、この2球団。
 「関東圏の球団」「資金力でクリア可能」「【勝ち馬に乗るだけ】に非該当」「ファンの熱量」から[尤もSR渋谷はアリーナのキャパとかで、集客力に限りがある感じではあるが]。
 ただ、この2球団は、それぞれにハードルがある。宇都宮は「既存戦力、具体的には『比江島への減俸提示』『エドワーズを放出、アジア枠で代用』が恐らく不可避」。SR渋谷は「プレーリズム。ルカHCのままだと、合うイメージが湧かない。渡邊雄太の性格的に、衝突まではいかないだろうが」。
 特にSR渋谷は、あからさまに「資金と枠を空けて待っている」感じが伝わるが、「プレーリズム」は無視できないと感じるのは自分だけかな?)


 恐らくですけど、いま挙げた4球団のいずれかで決着になるだろう、が自分の読みです。「裏切り者」「卑怯者」「勝ち馬に乗るだけ」と大ブーイングされるリスクも、どうしても考慮せざるを得ないでしょうし、を含めて考えるとなおさらと。
 「関東圏の球団」以外の球団でだと、「島根」がワンチャンあるかも、が自分の読みです。ですけどそれでも、可能性的には「10%もない」。それにそもそも、「ビュフォードを放出してくれ」と安藤誓がフロントに要求したの説、NBAではあり得る話ですけど、仮にこれが事実ならば、渡邊雄太を獲って同じことを繰り返す可能性は、ゼロではないんですよね。
 まあ、渡邊雄太は「シュートレンジが特徴」で「アンセルフィッシュ(ビュフォードはUSG%が常に30%超えのボールホグ型だが、渡邊雄太は非ボールホグ型ではある、いわば「強化版のエバンス」に収まる可能性が高い)」ですので、安藤誓やニック・ケイと共存できる可能性は充分にあり得るし(これに藤井も絡んでくる、噂通りならばそうなるが)、「渡邉雄太、安藤誓哉、ニック・ケイ、藤井でビッグ4」ならば、年齢構成はともかく、「強烈な得点能力になり得る」感じなんですよね。しかも松江の雰囲気は、いまや(配信越しですけど)「西地区の宇都宮」って感じですし、「あり得ないとはいえない」んじゃないかなと。それと島根がワンチャンあり得るのは、「親会社のバンダイナムコ」「チアのアクアマジック」「この1月に、東京開催を成功させた」も大きいんですよね。



 …と、ここまで、「無料部分」になります。

 では、ここからが、「有料部分」になります。
 今回の「有料部分」は、「Bリーグの移籍市場での序盤を踏まえて、現時点で自分が、1バスケファンとして正直に感じていること」です。
 「100円(ワンコイン)」ですので、よろしければですが、拝読して頂けると、とても嬉しいです。


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