【エッセイ】【アニメ】「#CUEはいいぞ」(2022年GW。その3)
前記事エントリーのリンク添付
まず、前回の記事、(その2)をリンク添付させて頂きます。
では、執筆を進めます。
「CUE!」の魅力の一つ、楽曲の素敵さ(後編)
(その2)で、1曲目として、「Forever Friends」を取り上げさせて頂きました。
では、この(その3)で、別の楽曲を取り上げようと思います。
取り上げる楽曲の2曲目。「スタートライン」。
テレビアニメ版の「1期OP曲」です。
「純粋に、心を明るく照らしてくれる素敵な楽曲」。
この楽曲の魅力は、ストレートにこれに尽きます。
楽曲そのもの、特に歌詞がとても素敵であることと共に、このMV版でだと、16人の担当声優それぞれの、いわば「16人16色」が表現されていることが、とても「エモい」んですよね。
アニメ版でも、極とキャラの表情のリンクがとても素敵で。「The・主題歌」という感じになっています。だからといって、描写が誇張的な感じでないことがなおさらプラスポイントです。
特に個人的に、MVのプラスポイントがあって、
「3:05」「5:09」
この2箇所。そう、「16人」が個別に、でも同時に映っている箇所です。
推したい、心が惹かれる担当声優に、きっと出会えるんじゃないかな、という感じになってるんですよね、「個性豊か」な感じが伝わるので。
「スタートライン」、歌詞がとても素敵、と述べましたけど、その中でも自分的な「激推しポイント」を、示させて頂きます。
【AiRBLUE「スタートライン」歌詞(2番サビ後半~3番Cメロ)】
(動画の「3:05~4:18」が該当。)
いま並んだここが スタートライン
ここにいる皆を 信じて
目の前の一歩を また一緒に乗り越えよう この絆を
誰かが決めた道じゃなく 自分たちで選び取ったんだ
ほんとうのゴールは きっと遠いけれど
それぞれに聞こえてる 強く信じる声が
明日の光になる
(ここからCメロ)
一人じゃないんだって 君が教えてくれた
戦う前を向いて 見えない手をつないで
開いたそのつぼみは いつでもきれいだから
信じて 君は進めるの
憧れたいまは ここから
(その1)(その2)で言及したように、「CUE!」は、ゲーム版で出発して、一度休止して(いわば「挫折」といえるだろう)、それを経てこうしてテレビアニメ版にこぎつけた経緯があります。
恐らく、担当声優の中には、「悔しさ」「もどかしさ」を抱いたメンバーがいたのではと想像しますけど、こうして
「もう一度、スタートラインに立てた」
ことが表現された楽曲であることが伝わること。
で、いま「激推しポイント」で示させて頂いたところが象徴的ですけど、「CUE!」の世界観をより強調する楽曲になっている、あるいは、もう一度、初心(=Forever Friendsのときの気持ち)に立ち返る、これが表現されているように映るんですよね。だから、心が特に惹かれるのかなと。
それと、テンポがほどよく乗っていてリズミカルで、だからといって「くどくない」こと、緩急がついていることもプラスポイントと映ります。
取り上げる楽曲の3曲目。「Tomorrow’s Diary」。
テレビアニメ版の「2期OP曲」です。
いよいよ、物語的にも、彼女たちの声優人生にとっても、「ほんとうの勝負」に臨むところでの楽曲、いわば「かわいらしいけど芯が通った楽曲」と自分は解釈しています。
【AiRBLUE「Tomorrow’s Diary」歌詞(2番Cメロ~3番サビ)】
(動画の「2:27~3:59」が該当。)
一つずつ書き留めた 言葉たちのかけら
溢れ出した 幾千の未来
ほらねきみの声が 響いてる ずっとずっと
(間奏[2:46~2:58])
守りたい 守りたい 一人一人の夢を
この胸にそっと 刻んでいた その一歩を
確かめて 支え合う ずっと信じていてね
君が(くれた) 絆(勇気)
ほら描いた未来へ
駆け抜けて 駆け抜けて 明日をつかみに行こう
今日の私をそう 越えていく その一歩を
それぞれに 刻んでる 言葉をねえ信じて
約束だよ Tomorrow’s Diary
それぞれの道へと、そして前へと進む気持ち。
「CUE!」の世界観の「一つの集大成」といえるかもです。
それと、この「Tomorrow’s Diary」。
陽菜(内山さん)が仲間を想う気持ちが、とても素敵なんですよね。
内山さんの直筆なのが、とても「エモい」と映ります。
「CUE!」(AiRBLUE)の担当声優、自分が思う特に印象的な人物
(その2)で、宮原颯希さん(愛称「さっぴ」)、山口愛さん(愛称「めぐちゃん」)については、既に言及させて頂きました。
宮原さんは「『声優界の田中みな実』といえる、独特の『あざとかわいい』雰囲気の持ち主」、山口さんは「表現力がとても光る(子役経験が生きていることを含めて)、それを活かして吹き替えにも積極的に挑戦できるとよりプラスになるのでは」と述べました。
(といいつつ、実は宮原さんについては、後でもう一度、少しですけど取り上げる感じですが。)
この2人以外にも、特に印象的な(何かしらの「きらりと光る特徴」があると感じる)担当声優がいると映ってます。スペースが許す限り、数人を取り上げさせて頂きます。
(1)(2)安齋由香里さん(夜峰美晴役)、松田彩希さん(神室絢役)
最初に、この2人を一気に取り上げます。
「Forever Friends」の「3:44~3:49」、「スタートライン」の「2:31~2:36」「4:29~4:36」が、安齋さんのソロパートですけど、安齋さん、「とても澄んだ声質」をしているんですよね。
うわあ、とても素敵な声をしている、この部分を歌っているの誰だろう?と思ったら、それが安齋さんであった感じですけど。
あなたの好みの声質だからでしょ?といえば、まあその通りなのかなですけど、「澄んでいる声質」、それ自体が「一声優としての大きな持ち味になるはずだよ!」と強く伝えたいのです。
いま、特に女性声優をめぐる状況として、「容姿補正」の比重がだんだん大きくなっているといわれています。
正直、「歌唱力補正」でならば、むしろそれだって一つの大きな持ち味な訳で(才能による部分もあるけど、努力で到達できるケースもある。例えば『ウマ娘』『アイカツシリーズ』の田所あずささん、『シャニマス』『ハチナイ』の近藤玲奈さんがこのケースかと)、大いにあってよいと思ってますけど、「容姿補正」には(それ自体を全否定することも違うとは思うとは言え)、行き過ぎている感じは正直否めません。
あくまでもまずは、声優は「声」(及び「表現力」)が第一義で、他の要素は「声」と「表現力」の次に考慮対象とするが筋道では、と正直思うのです。
尤も、「声質」だって(容姿と同様に)「生まれ持ったもの」です。「努力で身に付けられるもの」こそをより評価・考慮して然るべき、と強く感じますけど、長所になり得る「声質」は確かに存在するのではとも、自分は正直強く考えてます。
その意味で、安齋さんの「澄んでいる声質」にはとても心が惹かれる感じですし、作品中でも、美晴のお姉さん感を含めて、安心して聴けてます。いわば「癒し」になっていますし。
で、安齋さん、「16人」の中でも歌唱力が高いと映る感じですけど、もう一人、安齋さんと同等かそれ以上の歌唱力と感じるのがいます。
「スタートライン」の「2:25~2:31」、この部分のソロパート。彼女が、松田さんです。
今回、こうして記事を執筆させて頂くにあたり調べたら、松田さん、ミュージカルの出身とのこと。ああ、そりゃあ、道理で歌唱力が高いはずだわと。
Twitterを少し閲読させて頂くと、「新人声優、俳優の松田彩希です」とあります。ということは、これから声優もミュージカル(舞台)も両方を全力で取り組みたいという意思なのかなと。
いま、声優をめぐる状況として、アニメや吹き替えを、俳優(あるいは芸人とか)が、つまり本職声優以外の人間が務めることが増加傾向にあるということがあります(尤も吹き替えは元来から本職俳優が務めることは多くあった)。
その一方で、声優が実写、舞台、ミュージカルに挑戦することも、増加傾向にあります。
これについて、否定的な意見を少なからず耳にします。特にアニメ作品で、本職声優をないがしろにするキャスティングは、リスペクトに乏しいと悲しくなる感じではありますので。
ですけど、声優が実写、舞台、ミュージカルと往復すること。その逆も然り。つまり、「声優も俳優も両方を全力で取り組む」こと、もっといえば「実写や舞台で培った(学んだ)ことを声優活動に還元して、自身の表現活動に深みを与える、そして共演者とその経験をシェアできる」ことって、とても素敵なことと思うのです。
そう、異なるバックボーンを持っている松田さんが「16人の担当声優」の一員で参加していることは、この作品に「深み」をもたらしている、いわば「ナイスキャスティング」と思う感じで。「16人」が没個性にならずに、それぞれが個性豊かな感じに描けているのは、松田さんの存在意義って大きいと自分は思うんですよね。
いまの段階では、表現面はまだ未知数の感じで、歌唱面がより際立っているのが自分の印象ではありますけど。でも、持ち味であろう歌唱面は、間違いなく「生きた教材」といえると映ります。
それと、声優(アニメ、吹き替え)と俳優(実写、舞台、ミュージカル)を往復する声優が増えることは、声優、俳優の双方にとってメリットが大きい(それは表現者個人にとっても、表現世界全体にとっても)と強く思うのです。
特に、舞台・ミュージカルでの経験は、声優としての活動と親和性が強いとよく言われます。その意味でも、松田さんの存在が、松田さん自身にとっても、他の15人にとっても、「出会えてありがとう」と思えるプラスの感じにできていると、とても嬉しいなあと正直感じます。
願わくは、松田さん、いわゆる「声優アーティスト」として勝負できるとより素敵だなあと。豊富な舞台・ミュージカル経験を活かしてというのは、松田さんの「オリジナリティー」と思うので。それを活かす音楽性を見出して欲しい願いをも含めて。
(3)土屋李央さん(愛称「ちゃんりお」。遠見鳴役)
作品の話数を積み重ねる過程で、自分の中で存在感が特に上昇中の一人が、鳴ちゃんであり、土屋さんです。
鳴ちゃんって、クールなんだけど、ストレートなんですよ。いわば、「不器用」だけど「裏表がない」。
自分は情熱的な性格(と自分では思っている)ですので、クールな鳴ちゃんとは対極ですけど、「不器用」で「裏表がない」のは鳴ちゃんに相通ずるので、感情移入がしやすいことが大きいかもです。
それは、土屋さんの「表現力の高さ」といえる。何の補正もなしに(これは「推しキャラ補正」とかを含めてです)フラットな感じでとらえると、「16人」の中で最も印象的なのは、自分の中では土屋さんなのです。
で、MV付きの楽曲を聴く。そうすると、土屋さんって、「独特の雰囲気」を持っている感じです。
「スタートライン」の「2:52~2:58」が、土屋さんのソロパートですけど、「独特の雰囲気」と共に、クールだけどクリアな声質が、目を閉じて聞くと「深み」をもたらす感じに映ります(技術以上に「気持ち」で歌えていることを含めて)。
「スタートライン」の「2:52~2:58」「3:05」「4:15」「5:09」。
「Tomorrow’s Diary」の「0:54~0:57」「2:16」「2:41~2:44」。
いま挙げた部分が、土屋さんがアップになっている、あるいは何らかの形で強調されている部分です。
「独特の雰囲気」を持っている。ボブヘアがとても似合っている。
さすがは「アイマス」声優に名を連ねるほどのことはある(土屋さんが参加しているのは「シャニマス」。正式名称は「アイドルマスター シャイニーカラーズ」)。
でも、土屋さん、誰かに雰囲気がとても似ているような…。誰だろう?と、考えさせられる感じであったのです。
いま、「東大王」の(公式による)予告編動画、3つリンク添付をさせて頂きました。
1枚目の「0:07~0:08」「0:17~0:18」。
2枚目の「0:07」。
3枚目の「0:12~0:14」(というか3枚目はサムネ自体ですが)。
東大王のリンク添付「3枚目のサムネ」と、「スタートライン」の「2:52~2:58」「4:15」(あるいは「Tomorrow’s Diary」の「0:54~0:57」「2:16」「2:41~2:44」)。
「『CUE!』の土屋李央さんと、『東大王』の河野ゆかりさん、『顔面相似形』というか、『雰囲気が似ている』と思わない?」
(ちなみに「顔面相似形」は、『週刊文春』の年末恒例のコーナーです。河野ゆかりさんは、『東大王』の2022-2023シーズンのメンバー[医学部4年生。しかも現役合格で!]です。)
そう、誰かに雰囲気が似ているよね…?と思ったら、「東大王」の河野ゆかりさんです。いわば「クールビューティー」で「ボブヘアが映える」ことが、いい意味で共通要素であること。
河野さんって、『東大王』のメンバーの中でも、いわば「飛ぶ鳥を落とす勢い」なんですよね。ちなみに、河野さんについて、参考リンクを。
話をかなり脱線させてしまいましたけど、いわば「時の人」と雰囲気が似ていること、これもある種のプラスポイントといえるのではと。
そう、「巡り合わせ」も、結局は重要な要素になってきますので(ある種の不条理といえなくもないですけど)。
何か代表作に出会って欲しい、素地はあることが伝わってくるから。
ポーンと伸びて欲しい、そう感じさせる存在と映ってます。
(4)鷹村彩花さん(愛称「やかん」)(天童悠希役)
(5)宮原颯希さん(愛称「さっぴ」)(赤川千紗役)
宮原さんは、(その2)で結構なスペースを充てて言及させて頂いたので、ここでは鷹村さんを中心に綴らせて頂きます。
「独特な声質」。鷹村さんの特徴を簡潔に表すと、これに尽きます。
正直、「とても癖のある声質」です。うまく表現できませんけど。
この「癖のある声質」は、劇中でも、歌唱でも、それこそ「あっ、鷹村さんの声だ」と一発で分かる感じです。それほどに際立っていますし、これは「DIALOGUE+」の動画でも伝わります。
いま、「DIALOGUE+」の動画の中で、参考になるかなと判断できるのを、リンク添付させて頂いてます。そう、「鷹村さんの声質の独特さ」がより伝わるかなの想いを込めて。
特にリンク2枚目は、「鷹村さんの『人となり』を読み解く」テイストになっています。その意味で、参考資料になり得るのではと。
MV付きの歌唱でだと、
「Forever Friends」(3:38~3:43)
「スタートライン」(0:48~0:53、4:23~4:29)
いま挙げた部分が、鷹村さんの「ソロ歌唱パート」です。
「独特の癖のある声質」が、恐らく伝わるかなです。
「独特の癖のある声質」。これは人により、解釈が異なるかなです。
「対応できる役柄が限定される」。確かにそうかもしれません。どちらかといえば、いわゆる「個性的なバイプレイヤー」という感じでしょう。
でも一方で、「独特の声質」を生かす道を見出せれば、それ自体が一気に持ち味になります。というか恐らく現実的には、「長所を伸ばす」一点突破が「生きる道」になるのではないかなと。この「CUE!」が初メインキャストであることに照らして考えるとなおさら。
そう、宮原さんが「目指そう!『声優界の田中みな実』を!」。
なぞらえれば、鷹村さんは「目指そう!『声優界の大島蓉子』を!」です。
どういうことかと申しますと、この、大島蓉子さん。
「2時間ドラマ」を好んで観る人間ならば、恐らく伝わるかもです。
基本、序列は出演者の「よくて7~8番手」。
出演時間は「長くて10分ほど(5分以下も少なくない)」。
雰囲気的には、いわゆる「お節介おばさん」。
クレジットに役名がないことさえ、ちょくちょくですけどあります。
ですけどこの、大島蓉子さん。出演作品に、ほぼ必ず「存在感」を残すんですよね。登場する場面の数は正直多くないけど、でも「作品世界を構成するにあたり実は不可欠な存在」なことが多い。もしもいなくなると、ストーリー上かえって不自然になってしまう(しかも大島さんの何がすごいって、男性の個性派は何人も挙がるのですけど、女性の個性派ってかなり稀少で、もう70歳近いのに「唯一無二」であることなんですよね)。
そう、「存在感ある個性派バイプレイヤー」として、いまや「唯一無二の存在」になっています。
そう、鷹村さんがより輝けそうな道は、この「存在感ある個性派」、恐らくこれになるのではと。あくまでも現時点でだと「恐らくの感じとして」の域を出ませんけど。
自分の「独特の声質」をどうすれば活かせるか。それを探究し続けて欲しい、そう強く願います。
ちなみに、この「CUE!」。鷹村さんが務める悠希ちゃんは、いわば「もう一人の主人公」です。
で、2期の予告編PVでは、悠希ちゃんが「逆境」「困難」に陥って、そこから逃げ出そうとすることが描写されています。
恐らくですけど、悠希ちゃんが逆境をどのように乗り越えるのかが、物語のメインになっていくのかなと想像です。最終的には大団円へと持っていくと思われますけど、この大団円に着地するまでの過程をどう描くのかなと。
(「1:01~1:06」「1:21~1:24」が、悠希ちゃんの描写です。また、美晴ちゃん[安齋さん]も何らかの苦悩を抱えることが描写されてます。
「1:13~1:16」は、第16話での「まほろ回」の場面です。)
いま、リンク添付させて頂いたのが、第11話(千紗回)のライブシーンです。「よかったね、千紗ちゃん」、見終えたとき、そう強く感じました。
で、宮原さん。(その2)で、下記のように言及させて頂きました。
少し、宮原さんのことを言及させて頂くと、独特の「あざとかわいい」感じが魅力であるように映ります。ナチュラルな「あざとさ」と「まっすぐさ」を、これからの表現活動に活かせると、きっと「独自の存在感」を示す表現者になれるよと。
それと宮原さんが、何らかの形であれ、故郷である新潟に携われるととても素敵だなと映ります。
(いま一度、「Forever Friends」のMVを。特に「3:16~3:17」「4:15~4:16」が、宮原さんの「あざとかわいさ」が表出されている。)
(この、4月8日の「CUE ROOMα vol.3」[アニメ版2期開始直前生放送]とか、「DIALOGUE+」のときの動画では、宮原さんの「あざとかわいさ」が少なからず出ていたりします。)
宮原さん、「あざとかわいい」と述べましたけど、タイプ的に芹澤優さんに相通ずるところがある(ちなみに所属事務所が同じです)と映ってます。よくも悪くも、少なくとも現時点では「The・アイドル声優」というタイプであると。
でも、芹澤さんの何がすごいかというと、「ストイック」なところなんですよ。だから「アイドル声優」路線の邁進が、前向きに受け入れられてるのかなと。
「あざとかわいい」だけでなく、何か「+αの付加価値」を見出せるか。
「クリアな声質」をしているので、それは大きな強みと思うのです。だからこそ、「+αの付加価値」を見出せるかどうかが、これからの声優人生において重要ファクターになるように映ります。
一つの方法として、「(あざとかわいさとの)ギャップのある役」に出会えると、ポーンと伸びるかも(「えっ、こんな一面もあるんだ」となるから)と思う感じですけど。
よくも悪くも、宮原さんは「画面映え」する感じです。グラビアへの挑戦も、一つの方法でしょう(画面映えという意味では、「声優界の武田玲奈」路線も一案ではあると思ってます。いまではグラビア挑戦を積極的にする女性声優は珍しくないですので)。
ですけど、声優が本職である以上、やはり「声」で勝負して欲しい。こうして綴るのは、(漠然とだけど)「いいものを持っている」と感じるから。
どのように成長していくのかの軌跡を、楽しみに温かく見守りたい、と思ってます。
(6)内山悠里菜さん(愛称「ゆりにゃ」。六石陽菜役)
本作の主人公です。つまり、内山さんは「主演」になります。
ですけど実は、メインキャストを務めるのは、この「CUE!」が初めてです。
いま、参考リンクとして、YouTube動画を3つ、リンク添付させて頂きました。
特に、参考リンク3つ目。実は、「声優e-Sports部」での内山さんの生き生きしている姿がきっかけで、「CUE!」に興味を抱いたんですよね。
自分が、もともと「ラブライバー」であると述べました(というか、これからもずっと「ラブライバー」と思ってますし、「虹ヶ咲」「Liella!」の劇場版が叶えば、勿論全力参戦のつもりですけど)。
この、「声優e-Sports部」。「虹ヶ咲」「ウマ娘」で知られる、前田佳織里さんが部長(リーダー)です。他には、小原莉子さん(「バンドリ」で知られる)も中心メンバーで、(「虹ヶ咲」メンバーの)村上奈津実さん、(「シャニマス」の)黒木ほの香さんとかも主力メンバーです。
生配信を見るのは時折の感じですけど、楽しみに視聴させて頂いてます。
そこでの、内山さん。楽しそう、なんだか見ているこちらも心が明るくなれる。当時の時点で、「DIALOGUE+」で筆頭にクレジットされている、つまり事実上のリーダーであることは存じていましたけど、「DIALOGUE+」も名前しか知らない状況でしたので、ではあったけど、この内山さん、「独特の雰囲気」を持っているよなあと。
「声優e-Sports部」では、高橋麻里さんとの2人での配信が結構多い感じです。高橋さんも、ほぼ新人声優という感じのようです。
もし、この「声優e-Sports部」に出会っていなければ、自分が「CUE!」を「是非とも鑑賞しよう!」とはならなかった可能性が高いです。
「DIALOGUE+」と「CUE!」は関係性があるっぽい、という知識しか当時はなかったので、その意味でも、「ご縁」だなと感じてます。
で、確か昨年の年末(クリスマスの頃?)でしたか、「DIALOGUE+」の期間限定のライブアーカイブ配信があったんですよ。時間が取れたので、それを観たのです。
そこでの、特にラストのMC。内山さんのMCで、
「私にとって、音楽とは、『やらなければならないもの』でした。でも…。」
と。この場面で特に心を惹かれて、「よし!『CUE!』を観てみよう!」と。
で、内山さん。この「CUE!」の主人公です。いわば「主演」「座長」です。
いえることは、「陽菜ちゃんが内山さんでよかった」と感じること。10話や12話、陽菜ちゃんと共に内山さんも成長している感じが、自分は特に心を惹かれました。
ですけど、「主演オーラ」があるかといえば、ごめんなさい、「NO」です。例えば歴代の『ラブライブ』『アイカツ』の主人公からは、それを感じたけど、内山さんからは「主演オーラ」を感じる訳ではない。
ですけど、「主演オーラ」を感じる訳ではないけど、不思議と惹きつけられる独特の魅力が伝わる。うまく表現できないけど、それが自分の中での「正直な感覚」としてあるんですよね。
特にこれは、AiRBLUEのMVで顕著で、独特の「映える」感じがあるんですよ。タイプは異なるのですけど、田所あずささんが、本人自身はむしろ「ふにゃふにゃした」感じなのに、代表作にはカリスマ性のある役が複数あったりしますけど(しかもそれが様になっているのがすごいのだが)、それに相通ずる感じがあるのです。
そう、これってどういうことだろう?と感じたときに、MLB(米国の野球)で「プロスペクト」という考えがあるんですけど、まさしくそれなんですよね、内山さんって、「特大の潜在能力」を持っているのではないかなと(開花できるかは別として)、いわば「トッププロスペクト」(最高レベルの有望株)であると。
なんというか、少なくともいまの段階では「カリスマ性」とかを感じる訳ではない、でも「スター性」を感じるんですよね、これって「主観の域を出ない」といえば確かにそうなんですけど。
内山さんの特徴の一つに、「長い髪」があります。それも「トレードマーク」といえる感じで、恐らく本人の中で強い「誇り」「拘り」があるのかなと。
ちょっとふにゃふにゃした感じがあるけど、でもその中に「芯」が通っている、内山さんからは、それを感じるんですよね。
この4月で「24歳」ですけど、3年後あたり、どのように成長を遂げているか、その特大の潜在能力はどれほど開花できているか、とても楽しみにしています。
それと、内山さんでいえば、もう一つ。学生時代にハンドボールをしていたと伺います。
自分のHN、「愛球人」、もともとは『週刊ベースボール』のコラム名から拝借させて頂いたのがきっかけで、いまは「バスケットボール」「野球」を特に観ています。ですけど、「広く球技を応援したい」という想いを込めて、このHNにしています。
で、「ハンドボール」。正直、自分自身、ルール自体をよくわかっていませんし(中学校のときに体育の授業で少しした記憶はあります)、日本では正直「マイナースポーツ」扱いです。東京五輪でも、少し取り上げられた程度であったかなと記憶してます。
いま、「バスケットボール」が勢いを増しています。少なくとも「第3の球技」としての社会的地位は手中にしたといえるでしょう。「バレーボール」も、いまはやや逆境の感じにありますが、このままで終わるとは思えません。
そう、「バスケットボール」「バレーボール」は、そもそも学校の部活動レベルでとても盛んですので(特に女子には)、いわば「素地」があるんですよね。でも「ハンドボール」は、現時点では学校の部活動レベルでさえ、バスケ、バレーに優先順位で後塵になってしまっている。
だけど、バスケ、バレーに比してだと、ハンドボールって、サイズが必ずしも要求される訳では何と伺います。そこに活路を求められるといいなあと。
何を伝えたいのかと申しますと、
「内山さんには、『ハンドボールの魅力を伝えられる貴重な存在』になって欲しい!」
と強く願うのです。例えば野球だと稲村亜美さん、磯山さやかさんが、バスケットボールだと田村裕さん(麒麟)、澤部佑さん(ハライチ)が特に知られてますけど、ハンドボールの魅力を伝えられる存在って、とても貴重であると思うんですよね。いわば、
「目指そう、『ハンドボールの伝道師』を!」
と。「DIALOGUE+」の動画を通して、ハンドボールの魅力を発信することも、一つの方法であると思います。内山さん自身、「ハンドボールの魅力を1人でも多くの人間に知って欲しい」想いがあるのではと想像する感じですし。
末文にて。
まず、ここで取り上げた担当声優は勿論、「16人」の担当声優に伝えたい。
いま、この場(アフレコ現場、ライブ会場)に立てているのは、「当たり前なことではないんだよ」と。辿り着けなかった人間がたくさんいる、だから目の前のことに全身全霊で、そして感謝の気持ちを持って臨んで欲しい。
逆境に立たされることが、これからあるかもしれません。でも、逆境のときこそ特に、声優を志したときの「初心」に立ち返って欲しい、あるいは、この「CUE!」に始めて臨んだときの気持ちを思い出して欲しい。
「初心忘れるべからず」。これって「プロ意識」とリンクする、自分は一人の人間として、そう思います。これは勿論、自戒をも込めてです。
そして、もう一つ。
5月6日金曜日の「21時」(この記事をアップの翌日、つまり「明日」?)に、「CUE!ROOM α vol.4」が放送されます。「CUE!」に興味のある人間がいたら、よろしければの感じです。
想像以上に、文章量が長くなってしまい、しかも遅筆になってしまいました。まさか(その3)まで書くことになるとは…、と。
でも、「CUE!はいいぞ」ということが伝わっていますと、とても嬉しく思います。いつかゲーム版の再始動が叶う際、自分はするかどうかはまだ未定ですけど(勿論、とても興味はある。「音ゲー」ではないだろうから。だけど「リアルあってのゲーム」ですので、時間や容量と相談かなです)。
主観全開ですけど、こういう考え、解釈もあるんだと受け取って頂ければ、と思ってます。
これからも、温かく成長を応援したい、そして、物語がどのような結末を迎えるのかを、とても楽しみにしています。
【映画・音楽・アニメ#2C】【エッセイ#2C】