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ハチドリ電力での3か月間で学んだこと
こんにちは!私は今、ボーダレス・ジャパンで社会起業家を目指して修業しています。
4月に新卒入社してから3か月間、自然エネルギーを提供するハチドリ電力にて、ボーダレスグループ社長(ボス)とハチドリ電力代表のゆうきさんに起業家としての基礎をみっちりと教えていただきました。
ハチドリ最終日にもらったボスの言葉↓
「この3か月間で、起業家としてのエッセンスはすべて伝えきった。まずはそれを頭と体感で理解できたことが大切。あとは、実際に起業する中でできるようになればいい。エッセンスを忘れないように学びをしっかりまとめておこう。」
そこで3か月間のメモを全部かき集めて、これから自分が起業する過程で戻ってくるための”エッセンス集”をつくっていました。
そしてふと「どうせなら公開するか:)」と思い、noteにしました。小さいノウハウ系から大きな姿勢の話まで、全部で78個!
実際にできるようにはなっていないけど、実体験とともにこのエッセンスの意味と重要性を体感できたことが、私の3か月の収穫です。みなさんのお役に立つのかは分かりませんが…もし一つでも明日からの行動変容につながればうれしいです!
事業推進編
1)まわすための”作業”と事業を前に進める”仕事”を切りわける。”作業”だけして満足せず、毎日一つでいいので”仕事”をする。
2)”作業”はいかに早く終わらせられるかの効率勝負。逆に”仕事”は、時間をかけてもいいのでこだわってつくる。
3)”仕事”は最終ゴールの景色をイメージしてから施策に取り掛かる。今ある情報・既にやっていることからの積み上げ型で施策を考えない。
4)同時にあれこれ着手しない。小さな”仕事”を着実に1日1個終わらせる。※3つ同時に着手して、1ヵ月後に全部終わるだと、お客様には1ヵ月間何も改善が反映されない。
5)お客様からもらったフィードバックは即反映。翌日には改善できるか?1週間かかるのか?この「遂行能力」の違いが、事業の成長スピードを決める。
6)「やる」と言ったことを実際にやらないチームに成長はない。チーム全体のTO DOリストで、プロジェクトごとに担当・納期・進捗を一括管理する。
7)インパクトが大きいかつすぐに終わることは後回しにせず即着手する。
8)施策は「原因に対する対策」になっているかが大事。”なんとなくやったほうが良い施策”ばかりやっても効果は低い。
9)一つの原因に対して一つの対策をうつ。課題を格上げして大きな対策を打とうとしない。
10)一つの施策をやりっぱなしにしない。狙った結果が出るまで、同じところに踏みとどまってやり抜く。やり切ったうえで結果が出なかったら、”仮説が間違っていた”とはっきりとした結果がでるので、二度とその仮説に戻って来ない。やりきらないとただの「経費」で終わるが、結果が出るまでやり切れば「投資」になる。
11)ただし、結果が出てない施策を”改善せずやり続ける”のは絶対ダメ。朝令暮改で、目的に立ち返る。
12)施策が間違っていたと結論がでたら、いくらコストをかけていたとしても勇気をもって前の状態に戻す。
13)ロジック上筋の良い仮説がたっているときは、大きく踏み込み、しっかりと結果を狙いに行く。
14)一個のコンテンツ・施策に対して、知恵を出しまくり、できることを全部やる。中途半端にやらない。
15)白か黒かじゃなくて、グレーを狙う。例えば、「コストがめっちゃかかるからやらない」OR「コストかけてでもやる」の2択ではなくて、「コストをかけずに、でも同じだけのインパクトを出す方法はないか?」に知恵を出す。仕事とはそういうもの。
16)自分がボトルネックになりそうなときは、すぐにヘルプ依頼を出す。チームメンバーに申し訳ない、というのはエゴ。ユーザーのために、事業のために、頼る。
マーケティング編
17)マーケティングは、デザインと言葉の掛け合わせ。
18)Facebookは顔が見えるSNS。どんな人がどんな言葉に反応するかを検証できるので、言葉磨きに最適。(&Facebookはビジネスツール。人となりを知ってもらうために発信する。そこから仕事が生まれる)
19)WEBは、注意書きをなるべく減らす。読まないと理解できないのはダメ。視覚的にスッと入ってくるように、少ない言葉でシンプルに伝える。
20)リスク管理の視点で情報を出さない。ユーザーが知りたい情報を素直な形で届ける。
21)否定系はスッと入ってこないので、なるべく肯定系で。
22)デザインはトレンドが動き続ける。つねに色々なWEBサイトを見てインプットする。
23)WEBデザインは最後必ず実機で確認。
24)SNSは一方的かつ業務的な情報発信ではなく、巻き込み型の発信を。ユーザーが自発的につぶやいてくれる状態が理想。UGC(=User Generated Contents)を生む工夫をする。
25)SNSは人格を設定してトンマナを統一する。
業務スキル編
26)メールではなく必ず電話。メールだと永遠にラリーが続く場合も、電話で話せば一発解決。声色も伝わる。その上で、言った言わないを避けるため、記録としてメールも送る。
27)御礼や謝罪をしっかり伝えたいときは手紙。
28)返答に時間がかかる場合、まずは「承りました、○○までに返答します」と必ず伝える。
29)依頼をするときは必ず希望の納期を伝える。依頼をされたときも然り。
30)個別の依頼はグループチャットではなく個人チャットで。関係ない人の仕事をとめない。
31)チーム内コミュニケーションで、口頭の方が速いときは一生懸命テキストで書かない。
32)自分の中でベストだと思うものを作ったら、チームに第四出動をかけて、たくさんの目を入れてチェック。
33)ツールはあれこれ使わない。なるべく一か所に、シンプルに。
34)分析をする前に、強引に仮説をたてる。分析は、その仮説をチェックするために行う。
35)仮説を立てる段階でダラダラ議論しない。今ある情報の中でサクッと仮説をたてて、即行動。
36)分析は、Aという結果が出たらこうする、Bという結果が出たらこうする、という方向性が決まっている時だけする。目的なく、なんとなくデータを眺めない。
37)担当領域についてのインプットは本10冊くらい読む。どの本にも共通して書いてある”エッセンス”をつかむことで、無駄な試行錯誤をすっ飛ばせる。
38)嫌な仕事・重い仕事を後回しにしない。重めのクリエイティブ系は脳が元気な午前中にやる。楽な仕事(メール返信)からヌルっと1日をはじめない。
オペレーション編
39)オペレーションが顧客満足度を左右する。ハチドリにとってはたくさんのお客様のうちの1人でも、お客さんにとっては1対1。一回ミスすると”ハチドリ最悪”になる。だからこそオペレーションはとにかく丁寧に。
40)リカバリーの仕事が生まれると、事業はとまる。オペレーション設計は命。
41)一つ漏れがあったら他にもある。一つミスが起こったタイミングで、必ず全チェックする & 二度と起こらないよう、仕組上の対策をうつ。
42)70~80点のフローでとにかく回しても、リカバリーを生むだけ。フローは一旦立ち止まって抜け漏れを発生させない100点ものを作り込む。
43)フロー構築:オペレーション視点ではなく、お客様にとってベストなものを作る。
44)フロー構築:考え得るパターンを洗い出してそれぞれのパターンに対して作る。
45)フロー構築:まず仮のものを1日ですぐに作る。それを運用する中で毎日改善を加えて完璧なものに仕上げる。
46)改善はまとめてではなく、気付いたタイミングで都度都度おこなう。
47)シートは、ブラックボックス化(=誰も抜け漏れに気付かない状態)しないかが肝。
47)ノウハウはマニュアルに落としてチーム全員がアクセスできるようにしておく。
カスタマー視点編
48)相手だったら何をしたら喜ぶかな、をとにかく徹底的に考え抜く。見せかけの顧客視点で終わらない。
49)オペレーション都合で妥協して、お客様の体験価値を落としてはいけない。
50)「こなさない」。こなした瞬間相手は離れていく。ちょっとの手間をかけることでブランドがつくりあげられていく。「このレベル感でお客様に出していいのか?」を問い続ける。
51)問い合わせは10人のうち1人しかしない。残りの9人は問合せしないまま離脱する。問い合わせが来たら、即WEBを改善する。
52)お客様がSNSでどのように紹介してくれているのか?エゴサで顧客の声を丁寧に拾いに行く。
経営編
53)新規流入の拡大よりも、既存の顧客をとにかく大切に。表の見かけだけ良くて中身ガタガタだと、ざる経営になる。
54)だからこそ、離れていくお客様には必ずヒアリングを。その1人の声で事業は大きく改善できる。
55)入金がされないとキャッシュは尽きて黒字倒産する。集客からの一連のチームの努力が水の泡になる。請求業務は命。
56)採用:オペレーションが固まっていない状態で人を雇うと、コスト構造が泥沼化する。まずはオペレーションを最適化し、そこに人を入れるという順番。
57)採用:スキル採用ではなく、絶対にパーソナリティ採用。柔軟性やストレス耐性が大切。創業期に内部クレームが起きて組織課題を抱えると、そこで事業は止まるので、「内部にとっても良い会社」をつくろうとしない。
58)採用:一方で、創業期は、確実に業務をしっかりこなせる人だけを入れることも大切。教育的観点を持つと、リカバリーの仕事がうまれて事業がとまる。
59)新しいメンバーがジョインする時はウェルカムの儀式を行い、初日の段階で、しっかりとチームの内側に入ってもらう。
60)事業は結局、メンバーがどれくらい頑張れるかにかかってる。エンパワーメント・モチベートをするのがリーダーの仕事。
61)リーダーはメンバーと自分の情報格差をなくす努力をする。メンバーから良いアイデアがメンバーから出やすくなるし、置いていかれている感覚がなくなる。
62)リーダーは、メンバーに任せて終わりじゃダメ。全体が遂行されているかをチェックし、ミスが起こる手前でアラートを立てる。
63)KPIはアウトプットに対するレビュー。アウトプットがないままナーナーにKPIを追っても意味がない。
あり方編
64)違和感を放置しない。少しでも違和感があったら、完璧に言語化出来ていなくていいから必ずストップをかける。
65)決断は、大筋の情報だけですぐにする。正解探しをしない。
66)自分のことで忙しく余裕がないときこそ、周囲のために動けるGiverであれ。
67)私憤をださない。しんどいときこそグッとこらえるのがリーダー。
68)いただいた善意にはしっかりと御礼を伝える。信頼はそこから生まれる。 例)ハチドリを紹介してくれた人には、必ず御礼と紹介の結果の報告を。
69)社会に良いアクションするかしないかは、人間性とは関係ない。情報に触れ続けることで、スイッチがオンになるタイミングがやってくる。だから私たちは、スイッチをオンにするための仕掛けを戦略的に考える。
70)概念的に考えず、ファクトを見る。例)「風力発電も環境に負荷がある」→概念的にはそうかもだけど、負荷って数字で見たら実際はどれくらい?
71)良い人であろうとしない。事業を前に進めるためには、パートナー・メンバーに対して、言うべきことははっきりと言わなきゃいけない。
72)コミュニケーションは、変化球じゃなくて、率直に。まっすぐ向き合うことを前提にして初めて、「相手によって伝え方を変える」というコミュニケーションスキルが必要になる。変化球で人と付き合っているうちはコミュニケーションスキルは伸びない。
73)粛々と良いことをしない。自分のパワー・パーソナリティを発信して、人を巻き込んでいく。
74)悩んだらダメ。「課題」として捉えて解決しにかかる。すぐに相談することも大事。リーダーは、悩んでいるチームの空気を察したらガラッと変えに行く。
75)「なんで出来ないんだろう?」と悩むのは自意識過剰。「どうやったらできるようになるか?」とポジティブに考える素直さが大切。
76)自分が苦手なところを認知して、できないことをできるように努力することが今は大事。努力しまくってみて、できるようになったら幅が広がってGOOD。それでもできなかったら、その分野は捨てて、他の人に任せる。
77)業務を通して成長を求めない。成長は業務時間外の自己努力次第。人からもらったアドバイスを実行できるか、努力を毎日積み重ねるかで、実力の差が開く。「言行一致」。
78)これまでの癖なんて、変えようとすれば、新しい癖をつけられる!ふんばって、新たな癖をつける。
以上です!
ちなみに、私の身体に最も染みついている学びは、下の3つです。
1)まわすための”作業”と事業を前に進める”仕事”を切りわける。”作業”だけして満足せず、毎日一つでいいので”仕事”をする。
50)「こなさない」。こなした瞬間相手は離れていく。ちょっとの手間をかけることでブランドがつくりあげられていく。「このレベル感でお客様に出していいのか?」を問い続ける。
35)仮説を立てる段階でダラダラ議論しない。今ある情報の中でサクッと仮説をたてて、即行動。
今は「実践できる」と自信を持って言えるものは少ないですが、定期的にこのnoteに戻ってきて、一つずつ自分の血肉にしていきたいと思います。