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謝りすぎているわたしたち。
雑然としたオフィスの中、ふと思った。
わたしたちは謝り”すぎている”のではないか。と。
正直そこまで謝る必要はないし、謝ったところで特別なにかが変わるわけではないのだが、自然と口から漏れ出る「すみません」。
謝りを意味する言葉で、おそらくオフィスの中で最もよく使うのは「すみません」だろう。
「すみません」はざっと3つくらいの意味があると思われる。
①声かけのすみません
声かけするときに「あのー」でも良い気はするが、
仕事中に「あのー」と話しかけるのは、相手の時間を奪ってしまう。
相手の機嫌を少しでもそこねないように
「(お忙しいところ)すみません」の()が省略されて「すみません」
という掛け声になっているのではないかと思う。
②迷惑をかけたときのすみません
これはもう言わずもがなで、すみませんを言わないと
相手の好感度がさがってしまったり、相手を怒らせてしまう。
お客様だった場合は、謝って信頼をとりかえさないといけないので
とりあえず真っ先に謝罪の意味をこめてこの言葉をつかう。
③相手に何かをやってもらってすみません
ありがとうのかわりにうっかり使ってしまう人も多いのではないだろうか。この言葉の意味は(お手数をおかけして)すみません の意味である。
この3つの中で一番使っては違和感がある「すみません」は③の相手に何かをやってもらった後につかう「すみません」だ。
相手は、少なくとも「すみません」ではなく、「ありがとう」を期待しているのではないかと思われる。
しかも「すみません」というと、どんな表情筋の動かし方でも
なぜか申し訳なさそうな顔になってしまうし、シワが顔による。
「すみません」を使わなくてよい場面では「すみません」ではなく「ありがとうございます」を使ったほうが、相手に感謝が伝わるし、
個人的にまっさきに「すみません」を連発する人はまわりからあまり頭がよい印象にはみられにくい傾向にある気がする。
申し訳なさそうな顔よりは感謝が現れた明るい笑顔で「ありがとうございますっ」という自分でありたい。