ドゥシャンベ日記③〜I❤️タジキスタン🇹🇯〜
壮大なスケールの眺め
日本からタジキスタンへの直行便は無い。私の場合は韓国・仁川→カザフスタン・アルマトイ→タジキスタン・ドゥシャンベと経由して20時間かかった。そのうち、空港での乗り継ぎ時間が半分近い。
韓国からカザフスタンへのフライトは、ユーラシア大陸の中央を東から西に渡ってくる。ちょうどモンゴルの真上を横断する。
大陸部には雲が少ないので、モンゴル高原の様子をはっきりと眼下に眺めることができる。リアルな山のしわ、赤や灰色の土、まばらな緑、積もった雪、これが地球の色であり、自然の肌だと感じる。
人が住む場所は、まるで広大な大地のパッチワークだ。人々が、土地を耕し農業をやっている。それが大地を塗り分けたようで美しい。景色を見ていると時間がつぶせた。
はるか昔から続く文明の流れ
さて、タジキスタンはシルクロードの通り道にある。まだ発展途上国ではあるが、建築物を見る限り、人々の文化意識はとても高い。
外観が洒落ていて豪華で、内装もとても手が混んでいる。印象的だったのは、光の使い方が巧みだったこと。会場や舞台はきらめきの渦の中だった。夜、ライトアップされた街全体は本当に幻想的だった。
これからどんどん発展していく予感のする街である。巨大なビル、おそらく大型ホテルも含めて、あちこちで建設が進んでいる。どれも大きく高く華やかで、遠くからでもよく目立つ。
面白いことに近くに寄ってみると、1階部分だけほったらかし。壁や床のタイルがはげ、窓は割れ、工事資材も置きっぱなし。上層部の豪華さに対して、足元が貧相なのに拍子抜けしてしまった。
日本人的には絶対にありえない!
文化が違えば、価値観も違うものだと思った。
タジキスタンの生活
タジキスタンで1週間過ごした。
日本人として辛かった事は
水や食事に気をつけても、少なからずお腹を壊すこと、洗濯は手洗いしなければならないこと、シャワーのお湯が最後まで出るか、トイレが流れるかヒヤヒヤすること。
そしてここに来て驚いたのは、車の運転がとんでもなく荒いこと。前方にいきなり割り込んでくる車、車道をお構いなく横断する人たち、、
車どうし、車と人との距離がギリギリすぎて冷や汗をかいた。でも暮らしているうちに慣れてしまった。
タクシーにホテルの行き先カードを渡したら、そのまま走り去られてしまったり、道を聞いても、「すぐそこ」とゆび指されたのが永遠に遠かったり、苦労も絶えなかった。
でも、この国にはどんな人もことも受け入れる、大らかさがある。タジキスタンの人たちが柔道の応援をする様子が、正にそうだと思った。
最後に、ドゥシャンベ世界柔道ジュニア大会の様子を記して終わろうと思う。
(④につづく)