種をまく

アメリカの次期大統領が決まった。

開票が始まってから、まだ半日という時点で、何となく勝負の行方が見えたような気がした。


授業では生徒と、社会情勢や時事ネタを交えて話をするようにしている。

もう11月になり、ハロウィンの月が終わってしまった、ということと同じく、

アメリカ大統領選挙のことは、子供たちのアンテナに引っかかるネタだ。


それにしても、ドナルド・トランプの知名度は大したものだ。

名前を口にすれば、どの子も反応を示してくれる。

年は78歳・・誕生日は6月・・兄弟姉妹が2人ずつ・・という話題でしばらく盛り上がる。


これと同じように子供たちが飛びついた人物がいた。

それは、ショーヘイオオタニ。

ワールドシリーズ、ドジャース、という言葉、愛犬デコピンのこと、

アメリカ・ロサンゼルスに住むこと、そして何より日本出身だということ、

彼に対するどんなネタも私たちを興奮させてくれる。


そして、そんな時に見せる子供たちの大人びた表情が、

私をとても満ち足りた気持ちにさせてくれる。


ある子は、散々アメリカ大統領選挙の話をした後で、

「プーチン大統領は接戦だと、今朝のニュースで見た」と書いてきた。

こういう子供らしい間違いも、面白くて好きだ。


自分がすでに知っていること、経験したことがあること、

そんなことに、ここでの話題がリンクして、

点と点がつながり、線となり、さらに興味の幅が広がっていけば、

それは指導者としての本望だ。


いつもいろいろな気づきを与えてくれる子供たちに感謝。

これからも、しょうもなくてもたくさんの種まきをしていきます。


冬の始まり。空気が澄み、富士山がクッキリと見えた。












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