西村博之が日本企業を貶める手口
「DHCは食品に枯葉剤を入れたりと、なかなかチャレンジャーな会社だ」
「11万人以上に枯葉剤を食わせた」
上に記したのは現在のインターネット掲示板「5ちゃんねる」の前身である「2ちゃんねる」の開設者の西村博之が自身が発行するメールマガジン(読者数約11万人)で2003年に使用した文言であります。
これを受け株式会社ディーエイチシーは東京地裁に1億円の損害賠償を求めて提訴しました。私はその裁判記録を閲覧し、「悪質にも程があるべきではないか」と思いました。
DHCはその頃、エトキシキンという禁止されている薬品が自社製品の原料の一部に混入している疑いがあることに気付き、責任ある企業として当該製品の自主回収を行っていたのであります。しかしエトキシキンとは酸化防止剤であって枯葉剤の原料とは全く異なるモノであります。
西村はエトキシキンを枯葉剤と信じたと主張しました。
そして更に、そう信じたことには相当な理由があるとも主張しました。
その理由とは、エトキシキンは枯葉剤であると書かれたペットフードに関するホームページを閲覧した、ということでした。
しかし、東京地裁は西村がペットフードに関するホームページを閲覧する前に朝日新聞と国民生活センターのホームページも閲覧していた事実を把握しました。そしてそれらのページには、米国では食品添加物としての使用が認められていることと通常の使用では人体への影響はないものと考えられると明記されていたのです。悪質極まりありません。西村はDHCを攻撃する「ネタ」を捜す為に、ネット上をさまよっていて、ペットフードのホームページでついにその「ネタ」を見つけたと解するのが自然だと思います。
裁判官も、西村がDHCの製造販売する健康食品にエトキシキンが混入している疑いがあるに過ぎないことを十分認識していたにもかかわらず、DHCが意図的に枯葉剤を使用していたとの印象を与えようとしたとして厳しく非難しました。
更に私が問題視するのは、西村がこのようにDHCを攻撃した理由が、この件の直前にDHCとDHCの現会長の吉田嘉明氏が「2ちゃんねる」における当時社長であった吉田氏に対する悪質な誹謗中傷により名誉と信用を毀損されたとして、同じく東京地裁に提訴していた為であることです。
つまり、西村は名誉と信用を毀損され法の庇護を求めた相手の名誉と信用を更に傷つけようと企てたのであります。心に血の通った者のやることではありません。
西村がここまで無慈悲になれるのは彼のルーツと無関係とは私は思えません。朝鮮系の企業に同じようなことをするとは思えないのです。彼の冷酷さや攻撃性を突き詰めると、彼のルーツとそれらを分けて考えることは出来ないのです。
この件だけではなく、西村の常套手段は「2ちゃんねる」上での心ない書き込みに心を痛め被害拡大を防ぐために、「削除して欲しい」と願う書き込みを逆に公開するなど、「相手の嫌がることをして黙らせる」。平たく言えば、「脅して黙らせる」ことであります。
そして、それが何度も上手くいき、味を占めてしまったのです。
これからは日本社会が一丸となって「脅しは通用しない」という強いメッセージを彼に届ける必要があると私は思うのです。
DHCは「2ちゃんねる」における吉田嘉明氏に対する中傷により販促追加費17億円が必要となり、売上げも28億円減少し、損害額は5億円を下らないと算定し、裁判費用を含め6億円の損害賠償を西村に求めました。
そして更に「枯葉剤デマ」に対し、1億円の損害賠償を請求しました。
しかし、裁判所は吉田嘉明氏に対する中傷については300万円。「枯葉剤デマ」については700万円の賠償が相当と判断しました。
これでは裁判費用にもなりません。
この国の司法制度のもとでは、法廷で西村と対峙することはほとんど意味を成さないのであります。
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