ダメな子
「まだ好き?」と聞かれたら、どうだろう、少し迷う。
嫌いになった訳じゃないし、寂しくて、切なくて、どうしようもなくなる夜もまだあって、
何てことないふとした瞬間に、思い出して、息が出来なくなる時もある。
でも、「まだ好き」では、もう、ないのかな。
「好きだったなぁ」と、強く深く思う。
あなたの書く、女の子みたいな文字とか
時々何を考えてるのか理解不能な、思考回路とか
大きな手とか、後ろ姿とか。
「好きだったなぁ」って呟くと、泣きそうになる。
こうやって、あなたはあたしの中から、消えてしまうんだね。
少しずつではあるけれど、確実に。
「まだ好き」なままで居られた方が、幸せだったのかもしれないと、
思うあたしを、どうか叱って。