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何歳になっても夢に挑戦できる『ナビレラ』
★★★★★星5つ
『Sweet Home』のソン・ガン君がバレエダンサー役ということで、興味をそそられて見た『ナビレラ』。想像以上の感動作でした。
郵便配達員として家族のために懸命に働いてきたドクチュル((パク・インファン)。定年を迎えかつての同僚は新しい職を見つけるも自分はやることを見つけられず、年齢を重ねるにつれ周囲の訃報に触れる機会も増え、ドクチュルも自分の残りの人生を考えるようになっていた。
ある日、ドクチュルはバレエスタジオの前を通りかかり、一人のバレエダンサーの青年が踊る姿に心が奪われる。その青年こそ後にドクチョルのバレエの師匠となる23歳の青年チェロク(ソン・ガン)だった。ドクチュルは子どもの頃にバレエダンサーに憧れていたが、バレエをやらせてもらえる環境にはなく夢を見る事さえも諦めていた人生だったが、70歳を迎え、かつて諦めた夢に挑戦しようとチェロクが踊っていたバレエスタジオにやってくる。
プロを目指すチェロクや講師のスンジュからは最初は相手にされないが、その情熱に打たれたスンジュはチェロクにドクチュルのバレエの指導者になるよう提案する。
70歳になって初めてずっとやりたかったバレエを習う。家族もみんな「そんなみっともないことはやめてくれ」と反対しました。指導を頼まれたチェロクにも相手にされない。それでも、諦めないハラボジ(おじいさん)。
そこまでして今挑戦したかったのには理由がありました。それがもう泣ける泣ける。
最初はバレエを教わる立場だったハラボジですが、親しくなっていくにつれて、チェロクがハラボジに大切なことを教わるようになり、とてもいい関係だなあと思いました。
もう最後の発表会のシーンは号泣でした。
ドクチョル役のパク・イナンさんは70代後半なのに、あれだけ姿勢が良くて動けることに驚きました。すごくトレーニングしたんだろうなあ。
ソン・ガンくんも、抜群のスタイルと筋肉で、本当のバレエダンサーのようでした。
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最後まで嗚咽が出るくらい泣かされっぱなしでしたが、とても癒されるいいドラマでした。