いつも100じゃなくていい、
桜が似合わないなって笑った日曜日。
目が全部ピンクになる新宿御苑は朝の光で満たされていて、暖かくて、ミルクティーから香る湯気みたいな、お風呂からあがって髪を乾かしてほっと一息つくときみたいな、やわらかくて穏やかな時間。
カフェで外に座っている黒柴を眺めながら無心で頬張る朝ご飯、緑と赤と黄色と紫たち、昔の映画に出てきそうな安っぽい鏡、ささやかなお祝いで買った近所のケーキ屋さんのガトーショコラ。
違うから、いい。補い合える気がするって思う。そう言ってもらえて、すごくすごく嬉しかったけれど、すぐに何て返したらいいのか分からなかった。言葉を信じていないわけじゃない。何かにびびっているかもしれない、怖がっているのかもしれない。私の自己肯定感の低さが顔を出して時に邪魔をする。
誰かに大切に思ってもらえることは、確かな自信になるのかもしれない。いや、でもまた別だという気もしている。自分の自信を満たせるのは、自分しかいないと、今はそう思う。
絶対とか永遠とか一生とか、そういう言葉には抵抗がある。likeは言えてもloveは気軽に言えないし、たくさんの勇気がいる。
だから目に見えるものを求めるより、1日1日を大事に、楽しんで生きていこうと思う。
嫌いな日があっても、全部ひっくるめて好きだから。いつも100じゃなくていい、10とか50の日があってもいい。それでも、関係性を築きあって努力して、飽きるまで一緒に居られたらな。
好きな人も、仕事も、モノもコトも、こんな風に関わっていきたい。縛られず縛らず、予期せぬ偶然とごちゃ混ぜを面白がって、見られなかった一面を見て驚いて馬鹿だねって笑おう。
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