愛犬サンダーありがとう〔26〕
すれ違う人に、「大きな犬ですね」って、よく言われたよね。棺を用意してあげようと思ったけど、サンダーが入れる箱がなくて・・・。目の前にあった靴箱の棚を全部外して、毛布を敷いて、サンダーを寝かせたら、ピッタリやったね。やっぱり、サンダーは大きかったんやね。娘が、お花をいっぱい買って来てくれて。きれいなお花に囲まれたサンダーは、照れくさそうに笑っているみたいやったよ。サンダー!サンダー!って言いながら、ずっと撫でてたんよ。まだ温かくて、眠っているだけ!と思うくらいやったよ。涙が止まらなかったよ。たくさんの方が、お別れに来てくれはったんよ。サンダーは、人気者やったからね。近所のお兄さんも、お花を持って来てくれはったんよ。サチが、キュンキュンないているのに、サンダーは、眠ったままで・・・。ずっとずっと側に居たかったよ。明日は、いよいよバイバイしなければならないんやね。悲しくて悲しくて・・・。ボーッとしたままやったんよ。
つづく