愛犬サンダーありがとう〔25〕

いよいよ、あの日のこと書くんやね。思い出すのもつらいけど･･･。27日の夜、息子と抱きかかえて、その日最後のオシッコを、玄関前でさせて、いつもの所で寝かせたのに、朝見たら、玄関に降りてたよね。寝ころんだままオシッコしていたから、上でしたらダメって思ったんでしょ？息づかいが苦しそうで、心配で心配で･･･。「サンダー！元気になったら、桜見に行こね！チューリップも、もうすぐ咲くよ！」耳元で、大きな声で言ったでしょ？聞こえてたぁ？たぶん聞こえてたよね。お母さんを、見てたもんね。体中さすったよね。「お水飲む？」って、持ってきたら、おいしそうに全部飲んでくれたよね。苦しいはずやのに、起き上がろうとして･･･。この子はいい子なんです。苦しい思いを、させないでくださいって、何回も何回も、神様にお願いしたんよ。サンダーを抱きかかえて「サンダー！お母さん、サンダーのこと大好きやよ！「サンダー！サンダー！」って何回も何回も叫んだんよ。聞こえてたよね！選抜高校野球の鹿児島対平安が熱戦を、繰り広げている時、戸をたたいて呼んでくれたよね。「サンダー！お母さん、サンダーのこと大好きやよ！幸せやったよ！ありがとうね！ありがとうね！」って、何回も何回も叫んだんよ。聞こえてたよね！数分後、娘が、「サンダー、息していない」って･･･。息子が「５時２５分やった」って･･･。サンダーは、お母さんの腕の中で、眠るように息を引き取ってくれたんやね。「きれいきれいしよね」って言いながら、体中を撫でながら、クシでといてあげたんよ。

                                       つづく