日本法人できるかな - 名刺を作る
Linked-Inに登録していたら、転職エージェントから声がかかって、面白そうな海外企業(とりあえずW社とします)の日本人社員第一号として採用されることになりました。
ただし、日本の法人はまだ無いので、当面は個人事業主として契約を開始して、法人登記が終わったら正社員として採用される…という契約です。
あまりなさそうな経験なので、実際にあったことをぼちぼち書いていこうと思います。
まずは名刺を作らなくてはいけません
今回、W社が私を雇う目的は、日本の顧客に対して技術サポートを必要としているからですので、私は業務上いろいろなお客様と会うことになります。
そういったロールの場合、日本の商習慣上、名刺が不可欠なのでまずは名刺を作ることにしました。
名刺の印刷の手配を自分でやる必要があるのはこの状況では仕方ないのですが、名刺のフォーマットも日本向けのものがありません。
「とりあえず、今使っているフォーマットを送ってください」
とお願いしたところ、Adobe InDesignのデータと、それを使って生成したと思われるPDFのサンプルが送られてきました。当然大きさは海外でよくある89 × 51 mm サイズです。
私は組込みソフトウェアエンジニアですので、InDesignのようなプロ向けのデザインツールは当然持っていないため、以下のように対処しました。
1) PDFをInkscapeに取りこんで、ロゴデータなどを切り出します。
2) ラクスルさんから名刺用のAdobe Illustrator(ai)形式のテンプレートを持ってきて、こちらもInkscapeに取り込みます。PowerPointのテンプレートもありますが、レイアウトを細かくいじりたい場合は、ai形式のほうが調整がしやすいと思います。
3) ロゴを元データと同じような雰囲気に配置して、名前の部分を漢字とアルファベット併記のデザインに変更します。日本語はBIZ UDフォントを使います。
4) ラクスルさんの場合、(2021年6月現在)入稿形式として、InkscapeのSVG形式は認められていないので、PDF形式で保存して入稿データを作成します。レンダリングエラーを防ぐため、文字はできるだけアウトライン化して出力しましょう。
前職で営業よりの仕事をした際に、資料に挿入する図をきれいに作りたいという理由でInkscapeの使い方をある程度覚えたかいがあり、なんとかそれっぽいものが完成しました。
出来上がったデザインを人事担当の方に見せたら「いいね!」という反応で、そのまま印刷に回すことになり一件落着。
ちなみにまだ電話番号はありません。