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痛くないのにどうしようもない二教

合気道は手首への関節技が多くあります。
その中でも1、2位を争うくらい痛いと感じるのが「二教」ではないでしょうか。二教は手首(小手)を回して極める関節技です。

「いざというとき、実戦で使える技を知りたい」そう思っていた茶帯時代、稽古相手のほとんどに二教をかけることができるようになっていました。相手も痛そうな顔をしているので、ちょっとドヤ感もありました。


ある日の師範練で「肩取りの二教」を稽古しているときのこと。

「それでもええんやけどな」

師範に二教をかけられ、膝からストンと崩れ落ちてしまいました。
それだけに終わりません。

「手が離れない?? なんで?? え え あ あはははははは」

技をかけられているのに、痛くない。
 技をかけられているのに、笑っているのがわかる。
  なんで?? なんで?


「あああ合気道は痛いから技がかかるんではないんよな」
「痛かったら反撃してくるなり逃げたりするやろ?」

……確かに、今の自分は稽古相手が「アイツとは組みたくない」といった目で見ているような。

「本当(の技)はの、痛くないけど、どうしようもないんよな」


ー-ーそれを稽古するにはどうすれば?

「あああ相手に聞いてみたらええ」

??

「相手がうわぁ! と声出したり、笑ろてしまうのがええ技よな。相手が教えてくれる」



それからしばらくは、まだまだ痛いのを我慢して稽古相手に付き合ってもらうこととなるのですが……。


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