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タイムリープ

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嘘の武勇伝その⑦ 四十路でタイムリープした話
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#ヒグマ

嘘の武勇伝033

嘘の武勇伝033

2020年6月29日(月曜日/2回目)とその後

今日も仕事を定時で終え、帰り道途中にあるスーパーで夕飯のオカズを物色

半額のお刺身を買ってスーパーを出る···

少年が来ない!

考えられる可能性としては

ロボヒグマを倒し、僕がタイムリープした事の兼ね合いか何かで、今度は少年の方がリセットされ、今僕がいるこの世界線では少年はタイムリープしていないというパターン

少年がロト7を独り占めしたい

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嘘の武勇伝031

嘘の武勇伝031

2020年7月4日(土曜日)

仕事は休みなので少年と一緒に札駅へ

ロボヒグマの出没地点を確認し、過去の僕とロボヒグマとの戦闘の様子を少年の記憶の範囲で教えて貰うなどする。

いかに少年が賢いとしても、人の記憶なんてアヤフヤなものだし、同じ相手と同じ状況で戦っても同じ展開になるという保証はないので、あくまで参考程度にとどめておく、僕はもとから空手の試合などでも予め相手を分析したりルールに合わせた

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嘘の武勇伝030

嘘の武勇伝030

2020年7月1日(水曜日)

その日は寝不足で一日中ダルかった。

なんせ、月曜日に突如として僕の前に現れたタイムリーパーを名乗る少年が、僕に火曜日のロト(ミニロト)とナンバーズの当選番号の書かれたメモを渡して来て

なんとその数字が全部本当に当たりだったのだから···

マジもんのタイムリーパーかも!という興奮と、1枚くらい買っておけば良かった!という後悔で昨晩は一睡も出来なかったって訳なんで

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嘘の武勇伝029

嘘の武勇伝029

2020年6月29日(月曜日)

なんだかんだで四十路になっている私ナカムラ・タカハシ。

20代後半頃まではのらりくらりと人並み程度には“大人の階段”を登っていたのですが、ブラック企業に数年勤め、両親の離婚やら、他界やらを経験し、色々と思うところもあって(たいして思うところもなかったですが)

平たく言うと“ドロップアウト”したと言うか“世捨て人”になったのでした。

とは言っても“低所得な事”

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