見出し画像

川崎には本気で勝ちたいんだ

みなさん、川崎フロンターレ嫌いですよね?

試合中にSHISHAMOをパロったチャント歌っちゃったり、録画して楽しみにしていたキクマリの最後に「あ!フロンタ君!ウワアアアア‼︎」みたいな、「あーこれスーツ着た大人にこう言えってやらされてるんだろうなぁ」っていう気持ち悪いCM作ったり、フロファミでは川崎市民特有の内輪受け感があって気持ち悪かったりと、僕はとても嫌いなクラブです。

そんなフロンターレと、我らが横浜Fマリノスは同じ神奈川県に位置するクラブとして、対決するとき必ず「神奈川ダービー」という言葉がつきます。

このダービーという言葉。冷静に考えたら何故、隣町のクラブだから あそこ「だけ」には負けたくないみたいな発想になるのかよく分かりません。

でも確かにマリノスサポーターのほとんどがフロンターレのこと嫌いだし、あそこには絶対に負けたくないと思ってる。明確に意識しているじゃないですか。(フロンターレ側がどう思っているのかは知りませんが)

読んでいる皆さんに聞いてみたいのですが、川崎が嫌いな理由は「隣町だから」でしょうか?僕は違います。

今まで散々奴らに絶望と圧倒的な敗北感を味わわせられてきたからです。

例えば2017年。ホームでは圧倒的にボールを支配され再三チャンスを作られるも凌ぎ切り、少ないチャンスで確実に仕留め2ー0の勝利。これは2017シーズンでも最高の試合の一つだったと思います。今は退任してしまいましたが、その時社長を務めていた古川さんも2017シーズンの記憶に残る試合として挙げていましたね。

しかし…

アウェー川崎戦では、マリノスは15試合負け無しの状態で等々力に乗り込んだものの、0ー3の完敗。ホーム同様チャンスは少なからずあったが決められず殆ど良いところは無かった試合。まだその頃サポーターとしての精神年齢が幼かった僕は3点目を決められたタイミングでテレビを消してしまいました。そのくらい辛かった。見てられなかった。

ちなみに2018シーズンの2つの神奈川ダービーも同様に酷い内容で、基本的にマリノスはチャンスが無く90分間ひたすら殴られ続けました。
ホームの試合が奇跡的に引き分けられてホッとした自分に悲しくなった記憶があります。

2018年A.川崎の1失点目の時、その試合の解説と実況は倉敷さんと福田さんだったのですが、決まった瞬間2人が「完璧だ!!!!」と興奮しながら叫んでて、とてつもない悔しさを感じました。完璧に崩されたマリノスはどうすりゃいいんだ…あぁこりゃ勝てないわ、みたいな。

もちろん川崎が嫌いな理由として、某斎藤MNBの名前を挙げる人もいるかと思います。が、僕としてはもうあの選手はどうでも良いんです。あの選手が居なくなったからこそ今のマリノスがある。逆に彼が行った禁忌のおかげで「自分が本当に好きなのはマリノスそれ自体なんだ」と思えるキッカケになり、感謝してるくらいでもあります。

とにかくここまでで何が言いたかったかっていうと、僕はあの川崎のサッカーが羨ましくてしょうがなかった。守備的なサッカー、攻撃的なサッカー、どちらも一長一短ですが、愛するチームには主体的にゲームを動かして欲しい、魅力溢れるプレーに思わず興奮してしまうようなサッカーが見たいと願う。これって普通のことですよね。

川崎はそんなサッカーをしていた。少なくともここ3年は。だからこそ、その魅力的なサッカーでマリノスを完膚無きまでに叩きのめしている様を見る事が出来ず、そんな思いをさせて来た川崎は嫌いなクラブになった。

僕の場合はこんな感じです。

じゃあ何故今はこんなことを恥ずかしげもなく書けるのかというと「もう川崎が羨ましくないから」です。

マリノスに突如現れたボスによって攻撃的なサッカーをするようになった。そのボスのモットーは「ファンを90分間イスに座らせ続けない事」らしくて、そのせいで毎試合毎試合立って声出して応援するから僕はもう足は筋肉痛で声はガラガラです。


こんな素晴らしく魅力的なチームになってくれたからこそ、今週末の等々力では前年度王者の川崎フロンターレを血祭りにあげて欲しい。完膚なきまでに叩きのめして奴らに絶望を味あわせてやりたい。

今のマリノスにはそれが出来ると、信じて疑いません。今までフロンターレがマリノスに「本物の魅力的なサッカーはこれだ」とやって来たように、今度は僕たちがそれを見せつけてやらなければいけない。

お互いがお互いに蔑み合い「現時点での正解」を持って殴り合う。そこにリスペクトなんか1ミリも持ち込まない。そうする事でサポーターもチームもさらに上を目指せる。
川崎フロンターレとはそういう関係になって行くんじゃないかと僕個人は思います。

ダービーはサッカーが盛り上がる上では不可欠なもの、と識者は語りますがそんな難しい事考えず「嫌いだから勝ちたい」こんな単純な気持ちで良いんだと思います。その気持ちこそが選手を奮い立たせ、最高のエンターテインメントを作り出すはずです。

今週末、ただのサポーターでしかない僕たちは「#すべてはマリノスのために」と闘ってくれる選手を鼓舞する事だけを考えて等々力に乗り込みましょう。

アウェー等々力の地での勝率が悪い?イエローカードリーチの選手が多くて心配?次節で優勝決定出来るかもしれないから緊張する?

そんなもん知るか。マリノスはマリノスらしく「いつも通りの」サッカーをするだけだ。

さぁ頼んだぞ、マリノスの戦士たち。


いいなと思ったら応援しよう!