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もう25年以上WEBデザインに関わってる私が思うこと

#デジLIGアドベントカレンダー2024

この記事で、はじめて會川を知る方もいると思いますので簡単に自己紹介をさせてください。来年でデジLIGのWebデザインを担当するトレーナーとして5年目となる會川(あいかわ)です。本業はSNSマーケティング会社の会社員をしていて、トレーナーは副業で週に3日ぐらいスタジオ勤務して卒制の担当も年に4〜6チーム担当してます。もろもろ含めてデザインに関わって30年弱で、WEBは25年ぐらいやってます。本人的にはあっというまですが、数字にすると長いですねw
今年のアドベントカレンダーではこの業界で働いてきた経験を共有できればなと思ってます。

デザインはコミュニケーション

私がWEBデザイナーを目指したころは、Webサイトを作る技術があれば仕事があってドヤ顔が出来る時代でした、そのかわりとにかくなんでも出来なければいけなく、コーディング、デザイン、プログラム、アニメーション、画像加工、マーケティング、サーバーやネットワークをとにかく勉強しました当時はネットの速度が128kbpsで5MBの画像を表示するのに5分以上かかってしまう時代でもちろんスマホもないので本屋さんを回ったりしてたのでいまとくらべるとほんとうに学習効率は悪かったです。
そんな時代を過ごしていたので30代の會川が広告代理店で働く頃には言語化なんか一切しないで、相手が納得するまで作ってはぶつけて作ってはぶつけてを繰り替えして仕事をするようになってました。

そんな日々の中「會川さんはデザインで相手をぶん殴って仕事してるよね」と言われたんです。衝撃でした。ワードインパクトのパワーが強すぎてメガネがズレました。

まぁその日からデザイナーとしての考え方は、デザインはコミュニケーション、言語化は大事、言語化はクライアントと共通の認識をすり合わせるための重要な技術、イラレやフォトショが使える、コーディングが出来るだけで意味がない!いままでの俺は何をしていたんだ。アプリの使い方を覚えて、黄金比に合わせてきれいなもの作ってもそれはデザインではない。コミュニケーションを考えた結果、黄金比や反対色になるもんだと考えを改めるようになります。

スクールと独学はどちら良いのか?

會川のスキルは全て独学です。知識と経験をひたすらにためてきました。そんな會川だからこそ言えるのですが、最も効率よくまっすぐ学べるのはスクールだと思ってます。独学は白紙の地図に自分がいる場所から描き広げてい行く感じですが、スクールは最初に境界線がかかれた世界地図を渡されていきなり別の場所も行けるし詳しくも書き込めるぐらい効率がちがうと思ってます。効率を気にしないしやりたいことが決まっている場合は独学がおすすめです。

スクールのメリットを活用する

スクールにしかないメリットが、運営、トレーナー、受講生とデザインについてコミュニケーションが取れるところだと私は考えています。

作ったものを説明する、何をやるのか聞く、感想を伝える、発表する、なぜこれを作ったのか聞かれるなどデザインを行う上で大事な部分の練習ができる環境を利用しないと、スクールの意味が半減してしまうと思います。なぜデザインするのか、なぜこのレイアウトなのか、なぜこの色なのか、なぜこのフォントなのかを会話してください。認識するとことでクオリティが上がります。

自分 + デザインで考えるキャリア

Figma が Illustrator が Photoshop が使えてきれいなものが作れるだけじゃデザイナーとしては壁にぶつかってしまうと思ってます。デザインはビジュアルや体験で伝える技術、デザインは理解してもらうための手段として考えてみてください。

私は相手の問題解決をするための手段としてデザインを使ってます。大切なのは「なぜ、デザイナーになりたいのか」をきちんと自分で認識し、デザイナーを目的にしないで、いまの自分の個性に+デザインを意識するだけで、呼び方は同じ、デザイナー、ディレクター、コーダーでも自分だけしか出来ない職業になれるんじゃないかなって思ってます。

センスは知識と経験です。アウトプットのクオリティは理解の深さ、知識に直結します。いままでの知識と経験と自分の得意を伸ばして+デザインでキャリアを考えてみるとやりたいことや楽しいことに近づけるのはないかと考えています。技術はあとからついてきます。

なんでデザイナーになりたいのかが一人だと考えにくければ會川が1回500円から相談にのるのでいつでもお声がけください。

今後のWebデザイナーと生成AIツール

私は“生成AIツール”が無いともう仕事したくないと思ってます。ビジュアル生成においてはまだ日本語の出力に弱いところもあるのでまるっと任せることは出来ませんが、素材を生成したり、画像の加工や補正に関してはデジタルアウトプットなら実務でふつうに使えるレベルです。
※リスクを避けるため生成された画像を制作で使用する場合は必ずクライアント確認しましょう。

コーディングにおいては要件さえしっかり考えられれば、いままで数時間かけて作ったり、外部のパートナーに依頼していたものが数分で仕上がります。プロトタイプを作るのも数秒で作れてしまいます。コードエディターの Visual Studio Code では Copilot を利用できたりしますが、AIに特化した Cursor なんかも出てきて、コーディングは本当に革命が起きているといってもいいかなって状況です。

ではもう勉強しなくて良いのか?というと、わたしはその逆だと思ってますし、実際私は毎日ずっと勉強してます。
よいコーディング、よいプログラムを生成するには要件定義がすごく重要になってきます。ビジュアルを出力するなら正確に言語化が出来ないといけません。AIにやりたいことを伝える技術、AIとのコミュニケーションがすごく大事になってきます。
で、きちんと伝えるためには、それを理解している必要あるので、やりたいことがある、AIつかって勉強する、AI使ってアウトプットの方法を検討する、AI使って最終的なアウトプットをする、をずっとやってます。

AIに生成してもらったものを、コピペして実装できても、それは理解してるといえませんし実務では役に立ちません。JavaScriptを理解してAIを使うのと、理解しないでAIを使うのとでは全然違うと思ってます。WEBデザインと生成AIの相性はものすごく良いので使えないと仕事がすすまなくなる時代もすぐやってきます。もろもろ理解したうえで生成AIツールを効率よく使って、制作に組み込んでいきましょう。

まとめ

30年近くデザイン業を続けてる會川の考え方を最後にまとめます:

  • デザインはわかりやすく伝える技術

  • 勉強は大事

  • 自分+デザインでキャリアを考える

  • AI を使って全ての効率を上げよう

これらからデザイン業界に飛び込みたいと考えている人、すでに働いてる人、転職活動している人たちへ、すこし偏った考え方かもしれないけどおじさんの考え方が参考になれば嬉しいなと思います。最後まで読んでいただきありがとうございます。いままでとこれからの知識と経験を経て自分らしいデザインの道を歩んで行けることを願っています。


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