これまでの「アイドル部」の話をしよう 1

 さて、こんな感じで12個のnoteにそれぞれアイドル部部員の紹介記事を作った。

 Vtuberの魅力のひとつに、Vtuberどうしのコミュニケーションというものがある。Vtuberは実際に存在しているので、私たちがツイッターやdiscordなどで対話をはかっているとき、Vtuberも同じくコミュニケーションを取るのである。
 Vtuberどうしのコミュニケーションのもっとも見やすい形はいわゆる「コラボ配信」である。コラボ配信は企画であれ非企画であれ、双方のリスナーを組み合わせて、知らなかった側面とか、知らなかったVを知るきっかけになるなど、大きな役割を果たす。コラボは個人間にとどまらず、箱(≒グループ)を越えた交流の場としても機能し、それぞれのVtuberたちの交流を更に広げるような事もできる。
 おそらく、そういう意味で一番大きくコラボを広げているのはにじさんじ(箱内外問わず)やホロライブだろう。朝ノ姉妹プロジェクトインサイドちゃんたちも大きな企画を立て、個人企業を問わないコミュニケーションの場を作り上げている。
 一方で、グループ内で多くのコラボをし、箱を強固にするような動き方もある。これは、鎖国とか断絶とかいう姿勢ではなくて、箱自体のコミュニケーションを重要視する姿勢だと言っても良いかもしれない(言い訳させてもらいたいが、決して前述のような外側へのコミュニケーションをするVたちが自分の箱をないがしろにしているというわけではない。あくまで姿勢や配信などを勘案する必要がある)。

 アイドル部は箱内であってもコラボが多いグループではない。それは、メンバーどうしの繋がりが薄いのではなく、あくまで個人個人の配信を重要視する姿勢だと思う。だいたい月に1回あるかないか、程度の頻度である。
 今回は、そのアイドル部コラボについて見ていこう。

【ふーたま:北上双葉×夜桜たま】

2018/5/5. 
なんかサムネイルからイチャついてるように見えるんですけど………
 なんと、これデビュー初日に行われたコラボ。どちらもふわふわした会話からの6分ごろに発言される夜桜たまによる空耳「緑オリオン」「ザリガニオリオン」。なにそれ……? 
 そんな雰囲気からのPUBGコラボ。ハキハキ動き始める夜桜たま。この後、ふたりともpubgの配信をするようにもなっていく。
 最初に行われたコラボからか、「ふーたま」に合わせて「神話」と呼ばれることもある。
 そして2019/5/4.

 ふーたま1周年バイノーラルマリパ。ふたりとも3Dになって登場。最初のコラボよりも打ち解けて、夜桜たまの口調がだいぶ砕けている。かわいい。

【なともち:八重沢なとり×猫乃木もち】

 2018/7/16. 
 通称「もち米」。風紀委員と率先して風気を乱すギャルの闘い。
 マイクから遠く離れてなんかもうめちゃくちゃ笑ってる猫乃木もちがかわいい。お堅いイメージのある八重沢なとりもだいぶはっちゃけている。49分50秒ごろ、ハイタッチ。嘶く八重沢に「声が風紀じゃない!」ってツッコミ入れる猫乃木、な、なんなんだこいつら……

【牛丼:牛巻りこ×八重沢なとり】

 2018/7/29.
 八重沢なとりの企画「なとないと」の3回目、ゲストとして呼ばれた牛巻りこ。ちょくちょく口説きを入れる牛巻りこ……「味噌汁を作ってくれ」を素面で言える奴がいるんだ……翌日に北上双葉とコラボしたけど。
 2018/11/4には2回目の牛丼コラボ。

 なと「料理上手だからかなー!」
 牛「食べる専門だからかなー!」

 この辺が好き。13分ごろ。31分ごろの「牛巻さんざっこ~w」とか1時間ごろの牛巻「牛丼していこうな!」八重沢(深呼吸)の流れからの逆口説きとか、最後の……何?

【ふたりっこ:北上双葉×牛巻りこ】

2018/7/30.
 コラボ相手の北上双葉の為に自作ゲームをプレゼントする牛巻りこ、イケメンと言える。
 プレイするゲームはなんていうか……ソフトクリームですね……

【もちめめ:猫乃木もち×もこ田めめめ】

2018/8/2.
 動物属性持ちどうしのコラボ。スプラプレイ中のオウム返し化したもこ田めめめが見所。
 そして1時間19分ごろからのオンラインデュエット。童謡から星間飛行など、イケボマトンと歌姫のコラボが聴ける。すばらしい。ハロ/ハワユ大好きですね。

【ふーりん:北上双葉×神楽すず】

2018/8/6.
 戦闘民族とゆるふわナイフのサバイバルコラボ。ちょっとだけプレイしたことがある北上双葉が教えてあげるという構図が面白い。解体するときに躊躇いなく斧を振り下ろす神楽すずとか、お姉さんっぽい役回りになっている北上双葉が見られる。

【さくらんぼアイス:花京院ちえり×カルロ・ピノ】

2018/8/12-13, 10/27.
 お嬢様部員のコラボ。絶えず上品な雑談が…………
 動画投稿になってサクサク見られた。

【ひつじマイスター:もこ田めめめ×ヤマトイオリ】

2018/8/27.
 初手から靴下ダサいネタで煽るイオリン。そしてめめめが出てくると出てくるジンギスカン。めめめ……
 コラボ画面でふたりでひとつのハンドルを握っているように見えるのはご愛敬。「めめめこそスターにア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!」など割と頻繁にめめめを煽るヤマトイオリが見られる。いつでもめめめがスターになろうとすると邪魔されたりスルーされたりする。

【あるぱかぐら:もこ田めめめ×神楽すず】

2018/9/3.
 神楽すずの挨拶「おはようございます!」で入ってくるもこ田めめめ。1分15秒くらいで出てくるもこすずがめちゃくちゃかわいい。コラボでも相変わらず名言を生成する神楽すず、ふたりとも結構猪突猛進タイプだった……

【ちえりりん:花京院ちえり×神楽すず】

2018/10/17.
 冒頭から呼び方を聞かれたことを暴露する花京院ちえり。
 Human Fall Flatは撮れ高が多すぎて喜ぶふたりが楽しそう。リポビタンDってコメントがあって爆笑してしまった。

【なとーふ:八重沢なとり×北上ふたば】

2018/11/26.
 ふたばんなとなと~(挨拶)。
 アイドル部ポケモンプレイヤーによるポケモンバトル(バトル自体は1時間ごろ~)。また風紀を正されるのか八重沢なとり……冒頭で身長と脚の長さで盛り上がるところはふわふわ。敬語なし縛りとか、1時間20分辺りの芸人に引きずり込もうとする八重沢なとりとか、終始仲良し。

【ピノゴン:カルロ・ピノvs金剛いろは】

2018/12/9.
 おそらくアイドル部のコラボの中でもっとも白熱したコラボ。最初の茶番で出てくる悪霊ごんごん。「カルロ・ザコ」とか「ごんごんスヤスヤで草」「カマトトぶってんじゃないよ!」→「カマトトってなんですか?」などの名言もこの配信で生まれた。終盤になって急に動くようになった金剛いろはは未だに語り継がれるホラー現象である。
 ピノ様が金剛いろはのお茶零しをネタにした直後にお茶を零す金剛いろは。台本か……? 言い合い煽り合いのリズムが素晴らしい。

【きんとたま:金剛いろは×夜桜たま】

2019/3/5.
 アイドル部1の清楚を決める闘いと言いながらコラボネームが「きんとたま」。なにも言うまい…… アイドル部で低身長(147cmくらい)高身長(165cm)の並びはインパクトが強い。14時からずっとAPEXをやっていたらしい。教えるお姉さんっぽくなる夜桜たまと、妹分っぽくなる金剛いろは。最後の方ではもう夜桜たまが「話を聞いてあげる」みたいな姿勢になっているのが良い。あとごんごんの呼び方が一定じゃないのが良い。
 そして初戦だけが参加する。

【怪獣めめごん:もこ田めめめ×金剛いろは】

2019/3/13.
 アイドル部でも期待されていたコラボのひとつ。ふたりとも高身長・スタイルで中身がちょっと抜けている、イキリと煽りのコンビ。
 終始煽り合いで盛り上がるのか?と思っていたが、めめめが真っ直ぐに金剛いろはへの好きを伝えたり、そのせいで(?)喋りが上手くいかなかったりと、お互いへのリスペクトが感じられるコラボとなった。
 後日談として、金剛いろはの枠でめめごんの仲の良さが報告された。ニコ超Vtuber Fesのトークステージで一緒だったふたりだが、何をするにしてもごんごんがめめめと手を組んで行動していたらしい。

(42分くらい)

【ありのおひめさま:カルロ・ピノ×八重沢なとり】

2019/3/24.
 前半が「なとないと」、後半が「ぴのらぼ」の相互ゲスト。それぞれのnoteでも紹介したが、「ぴのらぼ」書籍化記念ということになる。
 発売日直前にはピノ様のところに夜に八重沢なとりが泊まり、朝早くからふたりで書店に向かったらしい。

 そもそも「ありのおひめさま」とは、八重沢なとりがカルロ・ピノの誕生日にプレゼントし、配信でピノ様によって朗読が行われた絵本。

 45分ごろから。
 変わりたい蟻のお姫様と、海の魔女と、11の森の仲間との出会い。是非1度、聴いて欲しい。

 そして発売後の八重沢なとりの配信。

おめでとう……それ以外に言える言葉がない。


 アイドル部のコラボは数こそ少ないものの、決してそれぞれがコミュニケーションを取っていないわけではなく、コラボすればお互い気兼ねなく話し合える仲である。それは、普段からバーチャル学園で生活しているからというのもあるだろう。
 今後とも様々な部内コラボがあるだろう。そのたびに私たちは新しい彼女たちの側面を見ることが出来るに違いない。

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