140Pの同人誌を出したので効率の良い方法をまとめてみた~プロット・ネーム編~
人生で一度は100P超えの本を出したい!
2014年頃から本格的に同人誌を出し始めて、イベントのたびコンスタントに同人誌を出してきました。同人誌を出すことには慣れた。でも、私には叶えたい夢がある。それは……
薄くない薄い本を出すこと!!!!!!
人生で一度くらいは100P超えの本を出してみたい。そう思って、推しカプの人生について思いをはせ……うん、いけそうなネタだ……やるぞ……。
結果としては2022/12/18に上巻78P、2023/7/15に下巻70Pという、上下巻の本になりました。
だってさ、12/18は推しカプのプチがあったんだよ~それに合わせて何か新刊を出したいじゃないですか。幸い半年後に、受けちゃんの誕生日WEBオンリーが開かれたのでそれに合わせて下巻を出すことができました。
どちらも記念日に発行できて満足しています。
100P超えの本にはならなかったけど、140Pの作品にすることができました。
これまで1年がかりで同じ漫画に向かうことがなかったので、実践していた方法と気づいたことをまとめたいと思います。
※この記事は良い・面白い漫画を描く方法ではありません。
いかにして「効率よく二次創作の同人誌を作るか」ということを考え、私なりに実践している方法です。
時短テクニック
結論から言うと、同人誌を出すには時間をどれだけ効率よく使うかが大事だと感じました。これは原稿終盤に気づいたことだけど、一番大切だなあと。
1.まずは自分が使える時間を把握するぞ
同人誌を作っている人の状況はそれぞれ違うと思うので、まずはどれだけの時間を使えるのか把握が必要です。
作家さんが自分の時間を使って作られた推しカプ同人誌……(尊)
ちなみに私が自由に使える時間は大体こんな感じ
平日22時~24時(約2時間)
休日10時~12時、15時~17時、22時~24時(約6時間)
少ない……。疲れてる日もあるし、予定がある日もある。
仕事も家事もしたくないよ~~~~~~推しカプのエロばっかり描いていたい……と布団で嘆いて天井を見ていても残念ながら推しカプは具現化されないので、諦めて起き上がってペンを握ります。。
2.作業にどれくらい時間がかかるか計ってみよう
1コマずつどれくらい時間がかかるのか計っていきます。
私の場合はこんな感じでした。
下書き:コマの大小、密度にもよる。1コマ5分~20分。絡みがあるともっとかかる。
ペン入れ:1コマ10~20分。内容にかかわらず比較的安定した時間で進められる。
仕上げ(トーン、ベタ、効果):見開きで1時間
こうすると、大体自分がどれくらいの期間で同人誌が出せるか把握できます。
1コマごとに作業のメリハリがつくので、とりあえず10分やるか……みたいな感じで机に向かいやすいです。
結果的にこれが一番私に向いている時短方法です。
原稿はこんな感じで作っているよ
ここからは実際に原稿を作る工程を分解してみます。
1.プロットを作るぞ~!
まずは、全体の設計図であるプロットを制作します。何せ100P以上あるので、忘れないよう、道に迷わないように書いておきます。
①クリスタでWEBTOON用の原稿マンションを立ち上げます。
ページ数などは適当でOKです。
②ストーリーエディタを開いて思いつくままプロットを書いていきます。
1文1行など短めにして編集しやすくするのがポイント。
セリフ、シーンのイメージや盛り上がるシーンのメモなど、何でも書いておきます。
描きたいシーンを付箋にして並び替える方法がありますが、同じ考え方ですね。ストーリーエディタは編集しやすいので神です。
③並び替えや推敲をして、ざっくり全体が出来たら完成にします。
完璧を目指さないことが大切です。
ポイント!
プロットで全体の流れを把握する
2.ネームを作るぞ~!
実際にネームを制作していきます。文字(セリフ)→ミニネーム→ネームの順で制作します。
①クリスタで原稿制作用のマンションを立ち上げます。
ページ数は適当でOKですが、原稿用なので本のサイズなどには気を付けましょう。
②文字(セリフ)を書く!
ストーリーエディタを立ち上げて実際に漫画で使うセリフを書いていきます。
その際、プロットを並べて表示して書くと全体の流れも把握できるし、コピペもできるし楽です。これで漫画に出来るかな!と思うところまで何度も推敲します。が、完璧を目指さないことが大切です。
後から直しやすいのが文字のいいところ!
ポイント!
セリフに集中!
③ミニネームを作る!
プロットで作っていたWEBTOONのマンションにミニネームを作っていきます。
②で作ったセリフに合わせてネームを作ります。
その際、コマ割りは考えない!絵も適当です。演出も考えません。
とにかくコマを埋めることだけを考えていきます。
↓これが私のミニネームです。足りなくなったらどんどんキャンバスを長くしていきます。
これでは見づらくなにも分からないので比較的きれいに描いているところをピックアップしました。絵も適当で演出も考えてないので人物の多くは描きやすい左を向いています。
ポイント!
全体の流れを何も考えずに一度絵に起こす
④ネームを作る!
ミニネームが出来たらコマを割っていく作業に入ります。③のミニネームをコマごとに貼り付けていきます。
大小や配置を考えながら貼り付けていくのがポイント。
ミニネームでは足りないシチュエーションを追加したり(この場合は右上の斜線部分。文字汚いけど夜って書いてある)、逆に削ったりします。
適当に描いていた絵や演出を書き加え、ストーリーエディタのセリフをいい感じに配置し、枠線を引いてネーム完成です。
ポイント
絵、コマ割りなど、演出のみを考える
ネームは漫画の土台。0から作るので考えることがたくさんあります。
一度にやろうとすると私の場合は大変で面倒くさくなっちゃうので、なるべく作業を分割して進めることが大切です。
ポイント!
なるべく作業を分割して心理的ハードルを下げる
続きます…!
noteはじめて書いてみたけど使いやすくていいですね。
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