どうでもいい口論⦅2⦆
私たち夫婦はお風呂で語り合うのが日課だ。リラックスしている時にお互いの事を話し合う貴重な時間になっている。家は借家で各階に2室×2の4世帯がセットになっているハイツのようなもの。お風呂場で大爆笑している私たちの音は騒音になっているに違いない。同じフロアに住んでいる家族に会った時には
「いつも騒がしくてすいません」と謝っている(笑)。
そんな私たちが先日お風呂場で繰り広げていたどうでもいい口論をお届けします。
自己中心的という話題になり、私は
「○○(旦那の本名)さんは自己中心的でしょ」
と意見した。いつも自分の気持ちに素直に行動して私を振り回している旦那は紛れもなく自己中だ。
ダ「オレ、自己中じゃないもん。めっちゃ周りに気を使っているもん」
駄々っ子のような反論をしてきた。
私「いつも私を振り回すでしょ?それって自己中心的な考えじゃない?」
旦那を諭す。しかし、天下一品の話術を持つ彼には何でも正当化する技を持っており
ダ「自己中心的な考え方ではなく、オレの考え方を言ってるだけであって・・・」
巧妙な言いくるめ方にどんどん惑わさせる私。いつも間髪入れず話し続ける事でいかにも理論的に言っているように見せかけている。
けど、今日は惑わせれないぞ!!
私は1つの例を挙げて問い詰める。
私「例えばね、ご飯についてなんだけど○○(旦那の本名)さんは炊き立てじゃないといけないじゃん。そのことを職場の人とかに話すと誰もがそれはどうなんだって話になるよ。それは自己中心的な考え方なんじゃないの?だいたいの家庭では朝から1日分のご飯を炊いて食べるって言うのが常識みたいだけど・・・。」
そう、旦那は炊き立てじゃないとご飯を食べない。時間に追われている主婦にとっては面倒な要求だ。1人暮らししている時には1日分の量をまとめて炊いていた。今は朝炊いて、夕方にも炊かないといけない。その作業が減るだけで随分の時間短縮できるのにと常々思っていた。ここぞとばかりに訴えてみる。
ダ「それは女性側の考えでしょ」
え?まじか。
ダ「既婚男性は本当は炊き立てのご飯がたべたいなぁと思いながらも我慢してるだけよ。男に聞いた?」
私「聞いてない」
ダ「それは不公平だよね」
この感覚はいかん。少しずつ彼の話術に引き込まれていく。
私「そうだね」
ダ「じゃあ、自己中ってことは断定できないよ。オレはオレの考えをあって、あいかもはあいかもの考えがあるってそれだけじゃない。それは個人の考えってだけだよね」
最もらしい言葉を並べる。この話術が仕事に活かせれたらどんなに儲かるか。
私「じゃあ、毎日のご飯を作るのは私だからしやすいようにしてもいい」
ダ「しやすいようにって?」
私「1日分食べるご飯の量をまとめて朝炊いてもい
ダ「ことわる」
私が「炊いてもいい?」と言い終わる前に食い気味で反論してきた。
ダ「それはあいかもの言い分やろ?
オレは炊き立てじゃないと食べん!!」
皆さんここまでの両者の主張を聞いてどう思いましたか?このどうでもいい口論、どちらが常識的でしょうか?
そうですよね、私の方がまともですよね(決めつけ(笑))。
この後も結局、どちらも譲らず解決できないまま現在も炊き立てのご飯を提供し続けている。これのどこが大事な時間なのか・・・。
どうでもいい口論を白熱させるほど今日も我が家は平和です。