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「読まれる」よりも、自分を好きになるための文章を。
誰かの1番になりたい
私の密かな願いだった。1番の親友に、1番の理解者になりたかった。きっと愛情に飢えていたからなんだと思う。両親に愛されなかったわけではない。母は子供に分け隔てなく愛情を注いでくれていた。父なりに可愛がってくれた。私の育った環境はそれほど劣悪ではなかった。
ただ父が子供っぽかったばかりに、小学生の頃から背伸びをして大人にならないといけなかっただけだ。私は「甘えられない人」にならざるを得なかった。
辛い事があると、必ず笑っていようと考えた。"笑っていればそのうち楽しくなる"そうおまじないをかけるように…。
本当の思いを内に内に、心の中に閉じ込め誰とも心を閉ざしていた。
気づけば信頼する友達はいなかった。
なんでも相談できる親友が出来なかった。
信じ合う・理解しあえる・いつも一緒にいる
そんな人が欲しいと渇望していた。
私は甘えられる場所が欲しかったんだ。
♢
時々、自分のnote を読み返す。
最初の頃は誰にも言えなかった思いをこのnoteという場所にぶつけていた。それは私の本当の気持ちで心の文章だった。
白い背景に命を吹きかけていくように文字を並べて、読んだ誰かが肉付けをして1つの作品となっていた。
それだけでよかった。
それだけで十分だったのに
私はもっと欲しくなってしまった。
私だけを見てほしい、あなたの1番になりたいと。
いつのまにか、誰かに読まれるための文章を作っていた。綺麗な言葉を並べて、思いとは違う言葉で飾って。「こう書いたらきっとみんなが読んでくれる」また悪い癖が出てきている。気を緩めていると私の中のいい子ちゃんが発動する。人に好かれようとする準備をしてしまう。
もうずっと昔から心ない言葉が文章が用意されている。分かっていたんだ。心の底では誰も信じる事ができない、愛する事もできない。冷たい人間だった。
もう自分に嘘をつくのはやめよう。
この場所では素直な気持ちを曝け出していこう。
誰に読まれなくてもいい。
本当の笑顔でいられるために、ここでは心のある言葉を綴り続けよう。
すぐに見失ってしまう、自分がどうあるべきかを。
私が私を好きになれるように、真っ直ぐな思いを貫いていかないと。
その先に答えがあるから。
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