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#5 将来の職業はなんでもいい

小さい頃私は
美容師になりたいと思っていた。


美容師に憧れを持ったきっかけ


私は小学生の頃『ちゃお』に連載されていた
あらいきよこの「ビューティーポップ」
という漫画が大好きだった。

平成女児なら知ってる人もいるかな。
「Dr.リンにきいてみて!」とかね。

私が占いや風水に興味をもったのも
あらいきよこさんの漫画がきっかけだったな。

私の人生にとって
影響力の大きい漫画家さんだ。

そんな漫画の影響もあって、
ヘアデザインを描いてみたり、
ハサミの持ち方を覚えてみたり、
自分で前髪を切ってみたり。

将来は美容師になりたい
という思いが高まっていた。

美容師の夢を諦めた理由

母に将来は何になりたいのかの
話題を持ちかけられたとき

美容師になりたいという話をしたら
たくさんの否定を列挙されて
そこで私は母の話に妙に納得してしまった。

母の親友が美容師だったから
我が子に美容師はおすすめしたくない
という思いだったのかもしれない。

言われたのは
・美容師さんになる人は世の中にたくさんいる
・田舎でもこんなに美容室(床屋)があるから
 ライバル店も多い。
・手が荒れる
・先輩が厳しいからせっかく学校に通っても
 諦める人が多い

小学校高学年の頃にこんな話をされて、
素直に辞めようと思ってしまった。

他のやりたい職業

母からは色々な職業の
諦めるべき話をたくさんされた。

でもそれは母なりのエールで
「それを乗り越えてでも
本当になりたい職業なのか?」

という問いだったのだと思う。

残念ながら当時の私には
そんなものはなかったので
やりたい職業が0になってしまった。

むしろやりたくない職業条件だけわかった。

それでやりたいことがわからないまま
進路選択のタイミングが来てしまい、
高校選びも失敗した。

今になって考えればこれらの人生があるから
今の出会いと生活があるのだけれど、
もっと上手く生きたかったな。

フリーランスカメラマンを経て

私は20歳で今のフォトスタジオに入社して
カメラマンとして6年勤務したあと、
3年間フリーランスのカメラマンも経験した。

フリーランスの3年間で自由に発信したり、
自分の好きな機材で撮影編集して、
私ならではの接客と色味で
写真を売るのは本当に良い経験だった。

なかでもお客様に言われて
一番嬉しかった言葉は

『すがいさんに撮影してもらいたかったから
叶って嬉しい!』

という言葉だった。

私を見つけて依頼して
時間と場所を合わせて
これだけの時間と手間をかけて
私に撮られたいという思いが嬉しかった。

そこで思った。

カメラマンも、たくさんいるよなあ…
私は母の反対を振り切ってでもやりたかったから
カメラマンをしているわけではない。

むしろ、紆余曲折あってたまたま
たどり着いたのがカメラマンだっただけだ。

でもこんなにも
満ちた気分で仕事ができている。
多かろうが少なかろうが、
私を求めてくれる人は必ずいる。

そういう人のために尽くす職業なら
なんでも良いのではないか?

もっと早く気づいていれば私は
そのまま美容師になっていたのかもしれない。

きっと「すがいさんにカットしてもらいたい」と
言ってくれるお客様がついていたと思う。

子どもたちに伝えたいこと


何にも考えないでいると
進路選択の時期は突然やってくる。
でも、なんの職業だっていいの。

なんなら初めて選んでみた職業って
天職じゃないことの方が多いし。

紆余曲折あって良い。
そして自分にハマる
職業が見つかれば大成功だね。

興味を持った分野があったのなら
一旦なんでも足を突っ込んでみて。

貴方を求めてくれる人は必ずいる。
その人のためだけに尽くす人生も素敵だよ。

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