終遠のヴィルシュ ネタバレ感想
救済エンド(個別の方)だけ終わっていない状態での感想にはなりますが、今年一番泣いたと言っても過言ではないくらいに泣きました。
イヴ個別の絶望エンドでも泣いたのだけど、その比じゃないくらい3幕が泣けた。
人によると思うけどね、泣くか泣かないかは。ただ、私はぐっときすぎて泣きました。泣き続けました。
あるルートでBLがどうのと言われていたのを理解してはいたけど、その要素が吹っ飛ぶくらいにはどうでもいい!ってなってしまった。
気になる人は確かにいるだろうし、片思い系ではあるのでライターの趣味なのかな?とも思うんだけど、腐った私から見て……片思い要素はわりとどうでもよかった……。(他の人は分からないけどね、少年漫画読んでてBL描写とか少女漫画読んでてBL描写くらいの軽いやつだったので)
私は気にならなかったよ、とだけ言います。それだけの為にやらずにいるのはもったいないとは思うけど、地雷はそれこそ身体が吹っ飛ぶくらいの嫌なものなので(私にも地雷はありますので)無理しない程度にプレイしてほしい。
呻きながらプレイするくらいならやらなくてもいいよ……。
そんなわけで、ネタバレあり感想でっす。(下記からネタバレしていくよ)
イラストが読さんだという事と、アンシャンテやコドリアのライターさんであったのでとても安心してプレイできたんですが、この作品には「絶望」と「救済」という言葉がキーワードとなっていて、全部で3幕構成になっています。
その中でも、1幕(始まり)、2幕(個別ルート4人分)となっていて、3幕(真相)となってます。
なので、4人攻略しないと3幕が解放されないという制限付き。
ただ、この2幕の4人で全く救いがない。
公式で2幕までは救済はないものと思ってください、というような案内が出ていたのでマジかよと思っていたんですが、本当に救いはないし3幕をやった後ではその後に救いがあっても3幕が衝撃すぎて呆然としたよ。
3幕の救済ルートを終えてから2幕の絶望の後に救済ルートが追加されているのだけど、マジで3幕の終焉ルートが絶望でしかなくて泣きながらプレイした。
終盤だけは涙なしに見れなかったです。
それも、3幕の攻略キャラ実質一人なんですよね。
アドルフ、っていうキャラとアンクゥってキャラを攻略できるんですがこの真実に自分は最初は気づいていなかったけど違和感はあって、ever17みたいな変な既視感があったんですよ。
3幕の初めなのですが、1幕と同じ始まり方をするんですね。その時点でもう一回共通やるんかよってなったんですが1幕とほぼ同じなのでスキップしたいのに3幕はまだプレイしていないからスキップが使えない。ほぼ同じなのでそこだけ強制スキップで飛ばして後で文は読みました。(ところどころイヴルートで分かった所だけ追記されてるけど)
それで途中から2幕の共通ルートから外れて物語がスタートするんですが、綺麗に全て伏線回収していくんです。
まぁ、過去作品のヒロインちゃんとか頭をよぎりましたしアイナナの長編イベ感もありましたがね。
結論から言いますと、ヒロインちゃんのお兄ちゃんであるアドルフと死の番人と呼ばれるアンクゥは同一人物であった。
ん?となると思うのだけど、アンクゥは最初にヒロインちゃんが首を切って死んでしまった1回目の死を死んだと思いたくない世界線のアドルフが、なんやかんやあって不老不死になった上で100年後くらいにタイムマシーンを奪って過去に行ったのです。
ただ、その過去というのがヒロインちゃんの生まれるずっと昔、500年前に戻ってしまうんですね。その時は呪いなんてない、ただの島だった。
が、その島に彼岸花を植えてヒロインちゃんが苦しまないようにせっせと彼岸花を増やすわけです。
でも、その島の呪いは全て王族がばら撒いた毒であり、その毒のせいでヒロインちゃんが死神呼ばわりされてしまうのですが。
ヒロインちゃんを看取った時の島の寿命は18年でした。
ただ、タイムスリップした世界では寿命が彼岸花を植えた為に23年と少しだけ上がっていました。
そこで悲劇が起きるんですね。寿命を上げてしまったばかりに生まれてくるはずのなかった子供が生まれてしまい、アドルフ(アンクゥ)が知っている歴史での黒幕が変わってしまった。
なので、この事件を止めれば良かったと思っているものが全て変わってしまったという。
その生まれてしまった子供が全ての黒幕だったのだけど、最近自分が東京リベンジャーズ読んでたからかタイムリープ物をよくやるな、って思ってしまった。
タイムリープ物の好きなところは、伏線がしっかり回収されるところです。すっきりするあの感覚がやめられない。
と、それは置いておいて。
結局は、未来のアドルフがアンクゥ……ということは、自分と対話しているようなものなんですよね。ただ、現在のアドルフが生きているから真実を語りたくても現在のアドルフが真実を知らないから全て■■■■■で表現されてしまう。
ただ、3幕の最初のこの■■■■部分で「これは過去に干渉できないからこの表現なのか?」って気づいてしまってからは「お前は誰だ?」という気持ちでアンクゥを見てましたね。
まぁ、まさかアドルフだとは思わなかったですが。(だってこんな結末は許されないってイヴルートで言ってたからさ、これはルートで死んでしまったから殺したくないから過去を知ってる人が繰り返しているなってなる表現だったんだもの
とっても面白い作品なのでやってほしい。
BL表現も軽いので。(と言ったら刺されそう)