データプラットフォームの主な4つの機能とは?あると便利な7つの機能もあわせて紹介!
データは新しい石油とも称され、ビジネスの成功を左右するものになっています。しかし、データを効果的に管理し、最大限に活用するためにはどうすればよいのでしょうか?
答えは「データプラットフォーム」です。データプラットフォームは、データの収集から分析までを一元的に実施できるツールで、ビジネスにおけるデータ活用を劇的に進化させます。
本記事では、データプラットフォームが持つ主要な機能から、あると便利な機能まで、詳しく解説します。最後にはおすすめのデータプラットフォームも紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
データプラットフォームとは
データプラットフォームとは、企業が保有する膨大なデータを一元的に管理し、分析や活用を可能にするためのシステムのことです。現代の膨大な量のデータを手作業で管理するのは現実的ではなく、データプラットフォームはもはや必須のツールといえます。
例えば、マーケティング部門であれば、データプラットフォームを通じて顧客データを分析し、より効果的なマーケティング戦略を策定できます。また、製品開発部門であれば、データプラットフォームを利用して製品の使用状況やパフォーマンスを分析し、製品の改善や新製品の開発に役立てられます。
データプラットフォームは、企業がデータを戦略的な資源として活用するための重要なツールです。データプラットフォームを適切に選択し、導入し、活用することで、企業はデータから新たな価値を創出でき、ビジネスの成長を加速させられるのです。
データプラットフォームについては、「データプラットフォームとは?メリットや導入手順、選び方のポイントを解説!」で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
データプラットフォームが持つ主な4つの機能
データプラットフォームは、データのライフサイクル全体をサポートするための機能を提供します。データプラットフォームが持つ主な機能は、下記の4つです。
データの収集
データの蓄積
データの加工
データの可視化・分析
データプラットフォームがどのような機能を持つのか、確認してみましょう。
データの収集
データプラットフォームは、データの収集という機能を持っています。データを効果的に分析するには、まずある程度の量のデータを集める必要があるため、欠かせない機能です。
集めるデータは数値化されたものだけではなく、音声データや動画データ、ログデータなど、さまざまな種類があります。
ただ、これらのデータはそれぞれのデバイスやツールを使って収集する必要があるため、そのままだとバラバラになりやすいです。
そこでデータプラットフォームを使うと、あらゆる形式のデータを効率的に集められます。
データの蓄積
データプラットフォームは、データを蓄積するデータストレージとしての機能を持っています。データの蓄積は、収集した大量のデータを保管しておくのに必要な機能です。
データの収集で集めたさまざまな情報を、「データレイク」と呼ばれる大容量の保管庫にためていきます。データはたまっていくほど分析がはかどるため、データの蓄積も欠かせない機能です。
データレイクを構成するサービスは多く存在し、「オンプレミス型」と「クラウド型」の二つのタイプに分類できます。
オンプレミス型:自社が管理する設備内にデータレイクを作成するタイプ
クラウド型:GoogleやAmazonなどが提供する環境にインターネットで接続し、データレイクを作成するタイプ
データの加工
データプラットフォームは、データを加工する機能を持ちます。データの加工は、データレイクに蓄積された膨大なデータのうち、分析に使用するデータのみを取り出し最適な形へ加工することです。
データの加工は「データレイクからデータを移す」と「データマート(膨大なデータから目的に応じて一部を取り出したデータベース)を作成する」の二つの工程に分けられます。
データを分析用に加工する理由としては、蓄積されたデータをそのまま分析ツール(BIツール)に読み込ませても分析を実行できないケースがあり、データを綺麗にする必要があるためです。
例えば、表記が統一されていなかったり、データが大きすぎたりするケースです。このような場合はデータ分析ツールで読み込めないため、データを加工する必要があるのです。
データの可視化・分析
データプラットフォームは、データの可視化・分析の機能も持っています。データマートは加工されてはいますが、数値の羅列に過ぎず、意思決定する材料としては使いにくい状態です。
そのため、グラフやチャートを用いて、データを人が見て理解できるようにする必要があります。ただの数字が並んでいるより、グラフや図になっていた方が見やすいのは、容易に想像できるでしょう。
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データの可視化・分析には、BIツールという、データを見やすく分析するツールを用いるケースが多いです。可視化・分析されたデータをもとに、意思決定を行いましょう。
データプラットフォームにあると便利な7つの機能
データプラットフォームには主な機能がありますが、あると便利な機能も存在します。データプラットフォームにあると便利な機能は、下記の7つです。
自動バックアップ
マルチデバイス対応
帯域制限
権限設定
二段階認証
暗号化通信
ファイルのバージョン管理
それぞれなぜあるといいのか、一つずつ見ていきましょう。
自動バックアップ
データは企業の重要な資産であり、万が一消失すると大きな損失をもたらします。自動バックアップ機能は、定期的にデータを安全な場所へコピーし、データの損失を防ぐための重要な機能です。
自動バックアップがあると、システム障害や人為的なミスが発生した場合でも、バックアップからデータを復元可能です。
マルチデバイス対応
現代のビジネス環境では、スタッフはオフィスだけでなく、自宅や外出先からも作業をする機会が多くなっています。特に、新型コロナウイルスの影響で、テレワーク(リモートワーク)を始めた企業も多いでしょう。
マルチデバイス対応のデータプラットフォームであれば、スマートフォンやタブレットなど、さまざまなデバイスからアクセス可能です。場所を問わずに作業できるため、テレワーク(リモートワーク)と相性がいいです。ちょっとした移動中に作業できるのもメリットといえます。
帯域制限
データプラットフォームは大量のデータを扱うため、ネットワーク帯域の消費が大きい場合があります。ネットワーク帯域の消費が大きいと、通信速度の低下などを引き起こしかねません。
帯域制限機能を持つデータプラットフォームでは、データの転送量を制限することで、ネットワークの過度な使用を防ぎ、他のシステムのパフォーマンスを維持できます。帯域制限機能のあるデータプラットフォームを利用することで、安定的な通信を確保可能になります。
権限設定
企業内のデータは、すべてのスタッフがアクセスできるべきものと、限定された人々だけがアクセスできるべきものがあるでしょう。
権限設定機能は、データへのアクセスを細かく制御し、データの安全性を保つための重要な機能です。例えば、一部のデータは社内の全員がアクセスできるようにし、別のデータは各部署の部長のみアクセスできるようにするといった使い方ができます。
データにアクセスできる人が多いと、謝ったデータ消去や内部不正の可能性が高まってしまいます。そのため、権限設定は重要な機能といえるでしょう。
二段階認証
二段階認証は、パスワードだけでなく、スマートフォンへのメッセージや専用のアプリを用いた認証コードなど、2つの異なる方法でユーザーの身元を確認するセキュリティ機能です。
一例として、パスワードの入力後、スマートフォンへメッセージが送られてきて、そのメッセージに記載のある認証コードの入力を求められます。
これにより、万が一パスワードが盗まれた場合でも、不正なアクセスを防げます。
暗号化通信
データをインターネット上で送受信する際、第三者による盗聴や改ざんのリスクがあります。暗号化通信機能は、データを送受信する際にそれを暗号化し、データの安全性を保つための重要な機能です。
現代の企業が扱うデータは膨大かつ、重要なものが多いです。どれだけ対策していても、第三者による盗聴や改ざんのリスクはゼロにはできないため、暗号化通信ができると安心でしょう。
ファイルのバージョン管理
複数の人が同じファイルを編集する場合、誤って古いバージョンのファイルを保存してしまうと、新しいバージョンの変更が失われてしまう場合があります。
ファイルのバージョン管理機能は、ファイルの各バージョンを保存し、必要に応じて以前のバージョンに戻せる機能です。
ファイルのバージョン管理機能があると、いつどこを加筆・修正したか分かりやすくなるためおすすめです。
脱PPAP、脱サイロ化を実現するデータプラットフォーム「DataShare」について
「DataShare」は、総務省が働き方改革で提示する脱PPAP・脱サイロ化の実現を目指したデータプラットフォームです。データ共有に優れており、チームドライブと個人ドライブがわかれていたり、社員や部署ごとに権限設定ができたりします。
また、二段階認証や監査機能も備えており、セキュリティ対策も充実しています。国産のデータプラットフォームのため、日本人にとって使いやすい点も魅力です。
データを安全に共有できるデータプラットフォームを探している企業様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
データプラットフォームの機能をフル活用しましょう
データプラットフォームは、企業がデータを効果的に管理し、活用するための重要なツールです。その主な機能として、下記4つの機能があります。
データの収集
データの蓄積
データの加工
データの可視化・分析
また、データプラットフォームには、下記7つの機能があると便利です。
自動バックアップ
マルチデバイス対応
帯域制限
権限設定
二段階認証
暗号化通信
ファイルのバージョン管理
しかし、これらの機能を最大限に活用するためには、自社のビジネスニーズと目標に合わせて、適切なデータプラットフォームを選択することが重要です。データプラットフォームの選択は、企業のデータ戦略の成功を左右する重要な要素であり、慎重に行うべきです。
本記事で紹介した機能を理解し、自社のニーズに最も適したデータプラットフォームを選択することで、データの価値を最大限に引き出し、ビジネスの成功につなげられます。データプラットフォームの機能をフル活用し、データを有効活用しましょう。