【シティBEST4】玉無しアルセウスジュラルドン【ジムバ優勝構築】
◎どうも、のでです。
お久しぶりです。
本当にお久しぶりです。
生きとったんかワレとお思いの皆様。
ええ、生きてましたとも。
今回は自分のnote史上初めてと言ってもいいガチデッキ紹介をしたいと思います。
その名も玉無しアルセウスジュラルドン!
玉無しと言っても去勢された訳ではありません。
このご時世にクイックはおろかハイパーもレベルも、ボールを一つも入れていない変態構築なのであります。
一緒に練習している輩には最後まで
玉を入れろと言われました。
LGBT等の性の多様化が議論される昨今、
『玉のないデッキもまた一つの多様化であろう』
と譲らずに、そのままシティリーグに参加。
シティリーグS5にてBEST4と一定の結果を出すことが出来ましたので、ここぞとばかりに筆をとることと相成りました。
全文無料なので気軽にご覧ください。
◎デッキ構築
兎にも角にもまずは構築をば。
んこれだ!!!
■アルセウスジュラルドンというデッキ
アルセウスジュラルドンの強みは、それぞれHP280と330の高耐久を持つ【アルセウスVstar】と【ジュラルドンVmax】で2-2-3もしくは2-3-3のサイドプランを押し付けられる点である。
また【ジュラルドンVmax】の特性:まてんろう
によって、環境にはびこる特殊エネ主体デッキに対して無類の強さを誇る。
但し、慣れない内は使っている方も特性をうっかり忘れてしまいエネルギー燃費の悪い謎の建築物になりがちなので注意したい。(SDGs的に)
【ジュラルドンVmax】はその性能ゆえ要求エネルギーが〈闘鋼鋼〉と燃費の悪さが懸念であったが、全ての低燃費ポケモンを救済する唯一神【アルセウスVstar】の登場により一気にTier1デッキの一角へと昇華したデッキである。
■玉無しのメリット
ボールを入れないメリットは、
ひとえに枠が空くということにつきる。
よくある【クイックボール】【ハイパーボール】【しんかのおこう】を多投する構築に比べ自由枠が多い。
特にアルセウスジュラルドンというデッキはエネルギー加速の手段を【アルセウスV】および【アルセウスVstar】のワザに依存しているため、先行後攻問わず1ターン目にエネルギーを貼れないことが致命的なロスになる。
その中で、
ダブルターボ:3枚、鋼:8枚、闘:4枚の
計15枚を無理せず入れられる事は
本構築の大きな強みとなる。
また【博士の研究】【マリィ】の汎用ドローサポートに加え、勝負の決め手となる【ボスの指令】、環境にマッチした【セイボリー】、またそれらをサーチする【ポケギア3.0】を多投できる。
ボールが入っていないことによる初動安定の問題については【冒険家の発見】および【ソニア】の採用により、ボール入りの構築と同等かそれ以上の安定性を誇る。(詳しくは後述)
また、最大のメリットとして、
ボール入り構築で安定性を上げるために採用されがちな【クロバットV】【ネオラントV】を採用する必要がない。
そのため、【ジュラルドンVmax】が無視されて
【アルセウスVstar】2体とシステムポケモン1体でサイドを2-2-2で取られるパターンが存在しない。
■玉無しのデメリット
対してボールがないことによるデメリットは
・初手が悪い場合の復帰手段が乏しい点
・マリィやジャッジマンの手札干渉に弱い点
以上が挙げられる。
特に前者は、初手にたねポケモンのみとエネルギー等しか無く手札の入れ替えができない場合、そのまま先行2ターン目にたねポケモンが倒されてたね無しで負けることがままある。
初動安定性が高いことを前述したが、逆に裏目が出るととことん弱いのがこのデッキの特徴である。
◎採用カードとその理由
初手に引きたいのでVを4枚採用。
基本体制はアルセウス2体とジュラルドン1体で戦うことになるため、Vstarは3枚の採用。
Vを4枚採用できることも玉無し構築の強みといえる。
前述の通り基本はVmax1体で戦うことになるが、【アルセウスV】が初ターンに倒される心配が無い場合は【ジュラルドンVmax】を2体立てたい場面もあるので最低限の3-2ライン。
このデッキの裏テーマかつデッキの肝。
初手にこのカードがあるかどうかで展開が決まると言っても過言ではないカード。
なので当然の4枚採用。
5枚目の冒険家として1枚採用。
後半に引いてもエネルギーを持ってこれるため無駄がないカード。
先行2ターン目でエネを貼ったアルセウスが倒されたときの対策カード。
2体目が【アルセウスVstar】にさえなれれば
特性:スターバースで持ってこれるため、1枚で十分と考える。
現環境では後述する【こだわりベルト】の存在により先行2ターン目に220打点を叩き出せるデッキが
【ミュウV】
【はくばバトレックスV】
【ムゲンダイナV】
【ゲンガーV】
またアルセウスの闘弱点考慮すると
【いちげき・れんげきウーラオスV】
エネ加速できるなら
各種【アルセウスV】デッキ
等々
『速攻デッキにあらずは環境デッキにあらず』状態。
そのため最低限1枚は採用する必要がある。
環境読みの自由枠。
私は【れんげきテンタクル】を重く見たため3枚採用とした。
現環境では【ミュウV】や【ムゲンダイナV】をはじめ、各種うらこうさくや非エクデッキにも刺さるのでかなり重要度が高いカードだと考える。
使って初めて強さが分かるカード。
特質上ワンパンを狙うデッキではなく、2-2-2や3-3などサイドを効率よく狙う必要があるため最大枚数の4枚採用。
それぞれ2:1枚採用。
【マリィ】を軽く見た理由は、アルセウスジュラルドンというデッキが盤面で詰ませるデッキタイプゆえに手札干渉するメリットをあまり感じなかったため。
この辺は【セイボリー】と合わせて自由枠といえる。
このカードの存在によって環境が大きく変化したと言っても過言ではないカード。
主に後攻2ターン目に【ダブルターボエネルギー】付きの【アルセウスVstar】で相手のVポケモンを倒すために使う。
210打点はこのデッキが苦手とする
【こくばバトレックスV】
【はくばバトレックスV】
【レックウザV】
をはじめとして、
【ライチュウV】【リーフィアV】【スイクンV】【ガラルサンダーV】【ゲンガーV】【ブラッキーV】等、様々な環境デッキのVポケモンを倒すことができる。
こちらも特性:スターバースで持ってこれるため1枚採用。
元々高いHPの底上げに使うカード。
特に【アルセウスVstar】に付ければHP310なのに取られるサイドが2枚とインチキカードに早変わり。(元々インチキカードだろという苦情は公式まで)
最低限1体には貼りたいので2枚採用。
このデッキの潤滑油。
初手【冒険家の発見】および終盤での【ボスの指令】の確率をあげるため最大枚数の4枚採用。
回復手段その①。
エネルギーを2個トラッシュのデメリットは【ダブルターボエネルギー】とのシナジーが高く、終盤はエネを1体のポケモンに固めることになるためエネ不足は感じない。
最終盤は【ジュラルドンVmax】でいかに耐久できるかの勝負になるため、このカードが温存できるか否かで勝敗に関わるカード。
最低1回は使いたいため2枚採用。
ポケモンを入れ替えたい盤面がスタートで出てしまった【ジュラルドンV】と【アルセウスV】のスイッチくらいのものなので、ご多分に漏れず特性:スターバースによって持ってこれるため少なめの3枚採用。
相手の【こだわりベルト】【大きなおまもり】を割るために1枚採用。
自由枠だが耐久勝負になった際に毎ターン+30ダメージは大きいので、採用することを推奨したい。
回復手段その②。
単純にカードパワーが強いこと、先行1ターン目に【頂への雪道】を貼られると特性:スターバースが使えなくなりかなり苦しいため最大枚数の4枚採用。
◎採用候補カード
弱点なし、にげエネ2は魅力ではあるが耐久性を考えて鋼タイプを採用。
環境に鋼タイプの弱点である炎タイプが増えた場合や、後述する【いちげきの巻物 牙竜の巻】を採用した場合は採用圏内になると考える。
スタートデッキのやつ。
特性が強く、【ダブルターボエネルギー】対応で【キバナ】で即起動可能。
打点もサイドが2枚取られていれば【はくばバトレックスVmax】を弱点込みワンパンできるため最後まで採用候補であったが、スタートしたときに苦しいため採用見送り。
このデッキの最大打点向上手段。
【ダブルターボエネルギー】とシナジーがあり、ダメージが-20されていても280打点で相手の【アルセウスVstar】を突破できるため、枠があれば採用したい1枚。
ダブルターボ:鋼:闘=3:8:4の採用。
まず基本エネについて
【ジュラルドンVmax】を2体立てる場合、サイド落ち2枚と【アルセウスV】への手貼り1枚を考慮し鋼8、闘4が最低枚数だと考える。
次にダブルターボエネについて
【アルセウスV】で後攻1ターン目トリニティチャージを打つためにはダブルターボエネルギーを素引きするしかないため4枚採用したいが、枠の都合上3枚。
トリニティチャージが打てず、かつ貼るエネを選べる状況あれば、1ターン目の手貼りは基本エネにしたほうが無難。
これは【キバナ】の使用条件成立と【うねりの扇】ケアのため。
実質無条件の50点回復だが、【すごいきずぐすり】との差は70点と大きいため採用見送り。
単純かつ強力な妨害札。
強いのは分かるが、私は対戦中7回連続で裏が出続け(約0.8%)それ以来コインを投げるとじんましんが出る病気にかかったため不採用。
運命力に自信がある人は採用すればいいと思います。
◎回し方の概要
まず後攻をとります。
大切なことなのでもう一度言います。
まず後攻をとります。
私がこのデッキを握った理由を今更ながら言うと、このデッキが後攻特化であることがあげられる。
先攻が強いとされるポケモンカード界隈において、ジャンケンで負けてもほぼ関係ないということはジャンケンがクソほど弱い私にとってあまりに大きいメリットといえる。
構築上、サポートを打てない先攻よりサポートを打てる後攻を取ったほうが圧倒的に有利である。
そして後攻1ターン目に目指すのは
・【アルセウスV】の用意(できれば2体)
・【ジュラルドンV】の用意
・【アルセウスV】へのエネルギー手貼り
・手札に【アルセウスVstar】もしくは【冒険家の発見】等のアクセス手段の用意
たったこれだけ。
【アルセウスV】2体【ジュラルドンV】1体【アルセウスVstar】1体は一見ハードルが高いように感じるが、スタートポケモンと合わせて【冒険家の発見】1枚で辿り着くことができるため案外容易である。
一人回しを200回試行した結果、200回中145回上記の盤面に辿り着くことができた。(ガチ)
これは確率にして72.5%、10回の対戦で7回は理想盤面を作れるという計算になる。
実際にシティと腕試しとして参加したジムバトルで通算10度の対戦があったが、そのうち9回で理想盤面に辿り着き、手札事故を起こした1回も勝利することができた。(相手のデッキはれんげきウーラオス)
なお【アルセウスV】が絶対に倒されない状況であれば、【アルセウスV】1体と【ジュラルドンV】2体用意した方が良いため、理想盤面は相手のデッキタイプとの相談になる。
また、【アルセウスV】がバトル場にいて【ダブルターボエネルギー】が初手にある場合は、トリニティチャージでもう一体の【アルセウスV】にエネを加速することが最大の理想ムーブとなる。
※【ジュラルドンV】に加速した場合積極的に【ジュラルドンV】を狙われてしまい、Vmax化する前に倒されるとサイドプランがかなり不利になる。
後攻2ターン目の動きとしては、
・ダブルターボエネルギー
・ポケモンいれかえ
・冒険家の発見
・キバナ
・ボスの指令
・こだわりベルト
・ジュラルドンVmax
あたりを、手札と盤面と相談しながら特性:スターバースで持ってくる。
理想は【アルセウスVstar】のトリニティノヴァで相手のVポケモンを倒しつつ、後続にエネルギーを加速することで、この場合の加速先を2体目の【アルセウスVstar】とするか【ジュラルドンVmax】とするかは対戦相手のデッキと盤面とのご相談となる。
あとは毎ターンエネを貼りつつ【結晶の洞窟】【すごいきずぐすり】で回復しながら戦う。
考えることが少なく長時間の大会向きのデッキであると言える。
◎環境での立ち回り
主な環境デッキとの相性は以下の通り。
※個人の主観が入っているためそこまで信用しないようお願いします。
■ミュウV
◎有利or▲やや不利
現環境においてこのデッキ抜きには語れないだろう。
有利orやや不利とした理由は、デッキに【やまびこホーン】が入っているかどうかで勝率が大きく変わるためである。
【やまびこホーン】が入っている場合【ジュラルドンVmax】を無視されて【アルセウスV】を呼び出され、2-2-2のサイドプランを取られるので相手に最短で倒されるとサイドレースが間に合わない。
【やまびこホーン】が入っていない場合は【ジュラルドンVmax】の特性が相手にぶっ刺さるため、【ミュウVmax】のダイミラクルさえ気をつけて回復しつつ耐久すればまず負けない。
■アルセウスはくばバトレックスV
▲やや不利
はくばは基本エネルギーがメインのため対面不利。
【大きなおまもり】は【アルセウスVstar】に貼るようにして、【はくばバトレックスVmax】によるワンパンを避けるように動きたい。
それでも【ダンデ】【こだわりベルト】や【インテレオン】の特性:クイックシューターを打たれた場合は、
最大打点:素点250+ダンデ30+ベルト30+クイックシューター20=330
で【アルセウスVstar】ではどうあがいても耐えられないので、【メッソン】【ジメレオン】の数や相手の手札枚数、【こだわりベルト】の有無等で【大きなおまもり】の貼り先を選択されたし。
【はくばバトレックス】は鋼弱点なので、進化前の【ジュラルドンV】であれば鋼エネ4枚or3枚+ベルトを巻いたガトリングスラッグで弱点込みワンパンできることも覚えておきたい。
■れんげきテンタクル
◎有利
個人的に実戦負けなし。
【セイボリー】に滅法弱く、使用した場合ベンチは【カラマネロ(マーイーカ)】【ジメレオン(メッソン)】【オクタン(テッポウオ)】の3体にせざるを得ないため次回攻撃の打点が伸びない。
【セイボリー】を2回打てればまず負けない対面。
■いちげきウーラオスV
△五分
【アルセウスVstar】が闘弱点かつ【いちげきウーラオスVmax】のキョダイイチゲキが特性:まてんろうを貫通してくるため、こちらと相手どちらの盤面が早く仕上がるかの勝負になる。
体感的に2ターン目に【アルセウスV】が倒されるか否かが勝負の分かれ目な気がする。多分きっとそんな気がする。
■れんげきウーラオスV
◎有利
相手は【れんげきエネルギー】主体のデッキのため、【ジュラルドンVmax】の特性:まてんろうがぶっ刺さる。
【頂への雪道】を貼られてエネのない【ジュラルドンVmax】をバトル場に縛られない限り、ほぼ勝てる盤面。
■ゲンガーV
◎有利or△五分
こちらも特殊エネルギー主体のデッキのため、特性:まてんろうの餌食。
ただし最近は【頂への雪原】を多投したデッキタイプが流行っているため、スタジアムの貼り合い合戦になる。その場合は五分。
■アルセウスレックウザV
△五分
基本エネルギーを主体としたデッキであるが、こちらの高耐久を押し付けていけば五分の勝負まで持ち込める(はず)。
ベンチが埋まるデッキタイプのため、エネ加速手段である【モココ】を優先的に落として【レックウザVmax】の最大打点を下げるプレイングも有効(なはず)。
■アルセウスライチュウV
▲やや不利
同じく基本エネルギーを主体にしたデッキタイプ。
【ライチュウV】以外の最大打点が決まっているので、【アルセウスVstar】は無視して【ボスの指令】で【ライチュウV】を狙い続ける。
そのプレイングでシティ本番私はこのデッキに2連敗した。
■ガラルファイヤーフーパ
○やや有利
アルセウスジュラルドンは中打点のデッキに滅法強いため、有利なデッキタイプといえる。
唯一【ヤミラミV】だけは耐えられないので、10ダメカンでも惜しまず回復することを意識したい。
■アルセウスこくばバトレックスV
☓不利
唯一と言っていいほど明確な不利対面。
特に【こくばバトレックスV】のシャドーミストが曲者で、打たれると後攻2ターン目に【ダブルターボエネルギー】が貼れなくなるため1ターンロスする。
その間に盤面が整ってしまうとこちらが【こくばバトレックスVmax】をワンパンする手段がないため、溜め込んだエネルギーを落とせず高打点のダイガイストを連打されてしまう。
このデッキのみ1ターン目に【ダブルターボエネルギー】を貼れる状態であれば即座に貼ることをオススメする。
◎最後に
いかがだったでしょうか。
環境に一石を投じるボール無しアルセウスジュラルドン。
対戦相手にボールが入っていないことを伝えると大抵びっくりされて気持ちいいですよ。
実績もそれなりにあり、強いのは間違いないと思いますので是非参考にしてください。
ん?環境デッキ使わないんじゃあなかったのかって?
…
……
………
うるせぇ!!
トリニティノヴァ気持ちええんじゃボケッ!!!
それでは、アデュー。