LLM時代の4つのタイプ:広がる可能性と厳しい現実
お疲れ様です。
日々、ChatGPTをはじめとするLLM(大規模言語モデル)との対話を重ねています。
LLMが普及し始めてから、人々の活用度合いに差が出てきていますが、さらに詳しく分類すると、次の4つのタイプに分けられると感じています。
①もともと優秀で、かつLLMを活用している人
②もともと優秀だが、LLMを活用していない人
③もともとそこまで優秀ではないが、LLMを活用している人
④もともとそこまで優秀ではなく、LLMを活用していない人
まず注目したいのは、「②もともと優秀だがLLMを活用していない人」です。
このタイプの人たちは、既に確立された仕事術や問題解決のアプローチ、いわゆる「型」を持っており、「自分の方法論があるからLLMは不要」と考えることが多いようです。
各所で「LLMを活用する人を増やそう」という活動が行われていますが、対象を明確にしないと方針がぶれる可能性があります。例えば、「②もともと優秀だがLLMを活用していない人」をターゲットにするのか、それとも「④もともとそこまで優秀ではなくLLMも活用していない人」をターゲットにするのか、初めに方針を定めることが重要です。
次に注目したいのは、「②もともと優秀だがLLMを活用していない人」と「③もともとそこまで優秀ではないがLLMを活用している人」の間の差が縮まる可能性がある点です。
これまで自身の能力に自信を持てなかった人でも、LLMを活用することでスキルの差を埋めるチャンスが生まれているように感じます。実際、私がLLMにはまる理由はそこにあります。
これまでの価値基準では測れない新たな時代が到来した今、「もう一度挑戦してみよう」と一歩を踏み出す人が増えるのは、とても素晴らしいことだと思います。
一方で、注意が必要なのは「①もともと優秀でかつLLMを積極的に活用している人」の存在です。
彼らはLLMを駆使することで、さらに圧倒的な速度で進化しており、追いつくのが非常に難しい状況です。
LLMが登場した当初、私は「これで能力の差が縮まるかもしれない」と期待していました。
確かに一部ではその傾向が見られます。しかし、大局的に見ると、もともと能力の高い人がLLMを活用してさらに力を伸ばしている現実もあります。
つまり、LLMの登場により、ある意味でより厳しい実力社会が形成されつつあるとも言えます。
LLMの普及に対して、私は嬉しさと切なさが入り混じる複雑な感情を抱いています。
ただ、私のように「もともと優秀ではない」と感じている人間にとって、LLMを活用することで、従来の評価軸で優秀とされていた人たちに挑むチャンスが得られるのは、大きなモチベーションです。
これからもLLMとの対話を続け、LLMと関係性を築いていきたいなと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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