初心者向け解説:LLMを支えるMixture of Experts技術
お疲れ様です。
日々、ChatGPTをはじめとするLLMと対話を続けています。
LLMに活用されることがある MoE(Mixture of Experts) と呼ばれる技術があることを最近知りました。
MoEとは、複数のLLMモデル(専門家)が待機しており、質問内容に応じて適切な専門家を選んで回答する仕組みです。
このアプローチにより、幅広い知識を持ちながら、推論時には特定の専門家だけが動作するため、計算コストを抑えることができます。
MoEを説明する際、「歴史に詳しい専門家」「数学に詳しい専門家」「国語に詳しい専門家」などを用意するといった例え話がよく使われます。たとえば、「数学の質問には数学の専門家が回答し、歴史の質問には歴史の専門家が回答する」といった具合です。
この説明自体は、初学者には分かりやすいのですが、実際には、1つの質問全体を特定の専門家が回答するのではなく、MoEでは、1トークンごと(≒1文字ごと)に回答する専門家を切り替えることが一般的のようです。
この点が、初心者向けの説明では簡略化されがちな部分なので、実際にはもう少し複雑な仕組みであることを心に留めておくといいのかなと思います。
また少しLLMに詳しくなれて嬉しく思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。