親に甘えられなかった私の初めての恋愛は、重いと振られて引きこもって就活は大失敗の大惨事だった~恋愛となると依存するのは、全ての感情を押し殺して生きていたから~
心理カウンセラーの姫慈真あいです。
いつも私のブログをお読み頂きありがとうございます。
幼少期から親に甘えることを我慢して来た私。
お母さんは4人も子供がいて、大変だから
迷惑をかけないようにしよう
と、鍵っ子だった私は甘えることを我慢し続けて大学生になった。
もともと外見コンプレックスが凄くて、女性としての自信なんて皆無。小学校の時、男性にブス的なことを言われて私のコンプレックスは決定打のようになり、高校生の時は女子高だったので恋愛の機会は皆無。
女らしくすると兄にからかわれたこともあり、私はボーイッシュでショートカットの大学生になっていました。
そんな私に、恋愛の機会が訪れた。
大学三年生の時、あちらから頻繁にメールをくれたその人は私は初めてどきどきした。
女性として自信もなく、コンプレックスだらけで女でいることを封印していたボーイッシュの私にとっては初めての彼氏だった。
感情を抑圧して生きていた私にとって、初めて好きだと言う感情を明確に感じたのがその彼氏だった。
最初は良かった。
最初はとつもなく楽しくて、一緒にいる時間が夢のようだった。THE初恋といった感じ。私は今、もう若くないけれども初恋の影響力と言うのは今でもまざまざと思い出せる。
ただ、その彼が部活をしていて、私がその彼と会えなくなって行くにつれて、私の苦しみが始まった。
とてつもない不安、頻繁に連絡してしまう依存。執着心。
私は自分が恋愛となると依存的になると言うことを大学3年生になって初めて知った。もちろん、依存なんて言葉は当時は知らなかった。
彼と会う頻度が減るにつれ、私は不安感が大きくなり、毎日のように彼を思った。
彼以外の人間関係は切ってしまうほど、彼に合わせるような女だった。
もともと家族と癒着していた私は、彼氏が出来ると他の人間関係を全て後回しにしてしまう人だった。入っていたサークルも行かなくなり、彼にいつでも会えるようにと思っている私、ただ、その彼は部活がどんどん忙しくなる。
どんどん不安が大きくなって、私は不安になり過ぎてどんどん重たくなって行った。
今思えば、幼少期から我慢していた甘えたい気持ち、我儘を言いたい気持ち、寂しいから本当は親と一緒にいたい気持ち、抑えていたすべてが噴出して、感情が制御不能。
抑えていた感情が噴出して、なぜそんな風になるのかもわからずに、私は永遠と泣いていた。
そんな暗くてじめじめしていて、情けないほどに何も出来なくなってしまった私に対して、彼は『重い』と言って別れを告げた。
それから、私は身動きが取れなくなってしまって屍のように引きこもってずっと泣いていた。
それは、幼少期からの寂しさ、不安感、甘えたい気持ち、怖かったこと、すべてを飲み込んで感情を切って生きて来た感情が、初めての恋愛をきっかけに出て来て、制御不能になって振られた。
それが私の初恋だった。
その時、就職活動期、私は引きこもってずっと泣いていたので、就職活動なんてイベントを精力的にこなすエネルギーはなかった。
その元カレは大企業に先に就職が決まっていて、私は私には何もない、人生終わったとその時思った。
彼も失ったし、就職活動も出来ないし、ただ屍のようになっていた。
ただ、それは今思うと長年の我慢して飲み込んでいた感情が恋愛を通じて、溢れ出て燃え尽きてしまったんだと分かる。
恋愛は色んなことを教えてくれる。
悦びも悲しみも、喪失も、執着も、そして自分が今まで押し殺して来た感情のすべてを教えてくれるのではないかと思うほど、恋愛をきっかけに私は我慢して無いものにして、切り捨て続けた感情を味わうことになった。
必死の思いで、その彼への想いをノートに書いて軽く1冊は書いた。
さよならと何度も書いたのに、それから5年は執着した。
それが私の初恋だった。
幼少期から親に甘えないと生きて来て、思春期にはコンプレックスだらけだった私は、大学での初恋で大失恋と言う行き先があるなんて知らなかった。
恋愛となると依存してしまう私にとって、恋愛は強烈なるほどの辛さと共に自分がどれだけ感情を飲み込んで溜め込んで、生きて来たのかを教えてくれるものだった。
全ての感情を押し殺して頑張って生きて来た先にあった、大失恋と言うものが実は自分の抑圧した感情を解放する手立てになっていたとは当時は分からず、ただ泣いていた。
恋愛となると依存してしまうのは、寂しさが溢れ出すのは、それは今よりもっと前の寂しさや本当の自分の感情が出て来るから。
それが制御出来ないのは本当に苦しくて辛いけど、私は恋愛と言うものが教えてくれるものって、実は本当に大きいものだなと改めて初恋と大失恋を振り返っても思う。
恋愛を通じて心理学と出会うのであれば、それは恋愛に感謝して、彼に感謝して、自分自身の心が楽になるプロセスの過程にいると言うことだから、決して悪いことではない。
ただ、当時はあまりに辛かった。
ちなみに、後日談ですが、その彼は私と別れてから5年後結婚した。なので、私の執着は5年間続き彼が結婚して、私は彼をあきらめることになったけど。すごい執着だったと今また思う・・・。
さて、後日談なのですが、その彼がもっと年齢が上になってから、私は実は彼を見たことがあった。ちょっとしたきっかけで彼と会う機会があったのですが、その時思ったのは、学生の頃の方がカッコ良かったなぁということ。
それは本人も自覚していて、どうやら社会人になってから髭が濃くなったらしいです・・・。
社会人になってから髭が濃くなる男性っているらしくて、私は最終的に学生時代、彼が一番カッコ良い時に付き合えて良かったと言う前向きな捉え方で初めての恋と大失恋の落とし前をつけることが出来ました。
神様はベストなタイミングで、ベストなものを持って来てくれるのかもしれないと思って見ると、私は彼に振られたけどそれで良かったと思う。
苦しい恋愛、辛い恋愛、その経験をもとに自分を知って自分を愛するきかっけにすれば、もっと良い女になって行けるのかもしれません。
苦しい恋愛依存については、こちらでも書いているので読んでみてください。
さて、もう一つの後日談。
実はその彼の写真が実家で私が落としていたようなのですが、それを見て兄が「俺じゃん」と言ったんです。
どうやら私は彼の中に兄を映し出して見て、まさか振られるなんてと執着していたようで、うげ!!!って感じですが私は相当なブラコンだったようです。
もしかしたら、あなたも執着している彼に、お父さんや兄、弟など、家族の誰かを映し見ているかもしれません。
ちなみに、女性の家族を映し出して見ている場合も、もちろんありますが。それを知るだけでも、随分と楽になるものですよ。
辛い恋愛が教えてくれるもの、それはあなた自身の感情とあなた自身の小さい頃からのパターンであることは間違いなさそうです。
それでは、今日も読んで頂いてありがとうございました。
姫慈真あい